はじめに
半沢直樹が人気絶好調ですね。2020年のコロナの影響下でやっと放送した感じですが、その分1回の内容が濃いです。今回の半沢直樹の原作は『ロスジェネの逆襲』『銀翼のイカロス』と言う2シリーズがテーマになっており視聴者は毎週どんどん進んでいく話の展開に最高の爽快感を感じているのではないでしょうか?
そんな中で出てくる、仮想の会社”スパイラル”に天才プログラマーが登場する回がありました。
絶対にばれないクラウド上のファイル共有システム(開発者曰く1000%突破できない)のアクセス手順が漏れてファイルを捜索されそうになるのに対し、クラウド上のファイルを削除するために開発者が奔走すると言うストーリー。
1000%突破できないけれど開発者だからOKとか、3回でパスワードロックがかかるのにパスワード総当たり作戦を使うなどエンジニアにとっては「?」な場面もありましたが、エンタメとして楽しく見ることができました。
スーパープログラマって必要?
プログラマってのは本当に魔法使いのように「やりたい事」を実現します。僕もシステムエンジニアの業界にいますが、「なんでもこなせる人」ってのはいるんですけれど、「スーパープログラマー」って人とは出会った事がないです。
まぁ、理由は所詮僕たちの業界は「言われた仕様通りにプログラムを組む」しかないからなんですよね。
なので、半沢直樹のドラマに出てきたようなベンチャー系のWebシステム開発会社とかにはスーパープログラマってのはいるかもしれませんが、日本には思ったりよりもスーパープログラマって人はいないのかもしれません。今はスーパープログラマとかはGAFA系に就職しちゃうかもしれませんしね。
大企業にスーパープログラマは必要ない?
先に書いた通り、大手SIerにはスーパープログラマって人は存在しないと思います。(もしかしたら研究所あたりにいるかもしれませんが)
お客様からお金をもらって大規模なシステムを開発するという仕事の仕方なので、『変わりが効かない人物を主要ポジションに置くのは危険』と言うのがSIerのマネージャーの考えなのです。
1ヶ月かかると言われている仕事を2日で終わらせる人が重宝されるわけではないんですよね。1ヶ月かかると言われたら1ヶ月ちょうどで納期に間に合わせ品質がしっかりしたものを作るプログラマが重宝されるんです。
僕は入社後、ずっと”技術ファースト”で仕事をしてきましたけれど、20年くらい経ってそのことを実感しました。
難しいプログラムは下請けにやらせれば良い。と言う考え方は、僕にはまったく理解できない世界ですが、これもリスクヘッジなのでしょうね。
とは言えマネージャはプログラムの知識が欲しい
色々なコンサルと話をしていると「僕は、プログラムはわからないから」と平気で言う人が多いです。びっくりするほど多い。それは僕がSAPと言うパッケージを使っているからかもしれません。ちょいと状況が特殊なんです。
他のプロジェクトの応援に行った時も「C#で書いてある”みたい”だけれどソースは読めない」と平気で言うマネージャーとも話したりしました。さすがにそれはないだろう?自分で書く必要はないと思うけれど、少なくとも何をやっているのかは読めないと…同じ会社でもマインドがこんなに違う人が多いのだなと思ったものです。
僕が新人の頃は、部長もプログラムソースを読んでました。トラブルが起きた時とかそう言う特殊な状況だけですけれど、僕はそう言う姿を見て、偉くなっても「このプログラムは何をやっているか?はわかるようにしよう」と思ったものです。
終わりにーそれでも僕はプログラムを書く
話を最初に戻して…
もし、半沢直樹が実在していたとしても、どれだけ出世しても頭取にはならないでしょう。
便利屋で終わりなのが現実の世界です(もちろん現実の世界には倍返しとかないですが)
でも、半沢直樹は与えられたポジションで最善を尽くすと思います。
僕もそうありたい。
プログラムでも、与えられた環境下で最善を尽くす。
だから僕は今日も技術を磨きます。プログラムを書きます。
20歳も歳下の新人に仕事のやり方を教えるために…
あ、あとプログラムは指も動かすしちゃんと書かないと動かないので、ロジカルな思考が身につきますし、ボケないと思います。
きっと。