はじめに
お寿司が好きです。最近は回転寿司も大分クオリティが上がってきて(値段の割には)美味しいですね。回らないお寿司は美味しいのは分かってるんですけれど些か高価ですし、店選びも大変だと思います。
誰かに奢ってもらう「回らない寿司」はWelcomeですが、自分(それも一人で)回らない寿司に行くって言うのは勇気が入りますね。(”すしざんまい”、”屋台ずし”除く)
でも今の回転寿司ってワサビ付けてないんですよ。俗に言う”サビ抜き”しか無いイメージです。もちろん店には別途ワサビが用意されているんですけれど、それだとなんとなく”寿司の風情”が無いですよね。
さて、基本的に寿司ってのはワサビを使うんですけれど、カラシをつかった寿司って知ってますか?
今回はそんなお話。
荻窪で出会った”島寿司”
昔、荻窪のお客様先で働いていた時期がありました。その時って仕事終わったら飲みに行くってのがパターンでしてね。まぁ、今の時代なら「仕事終わってからもお前と話したくねーわ」って人も多いんでしょうけれど、プロジェクトメンバーの仲がみんな良くてですね、楽しく飲んでました。
荻窪では基本的に駅前のカラオケ個室がついた居酒屋に行く事が多かったんですけれど、そこは人数が10人とかで利用する店だったので、人数が少ない時はそこを使わずにいろんな店を探索してたんですよね。
そんな中、お気に入りの店ができました。なんか店の入り口が洞窟みたいで、中二階とかなんか同じような部屋がなくユニークな店でした。
そこは居酒屋だったんですけれど、『島寿司』って言う寿司がメニューにあったんですよ。
「お、居酒屋なのに寿司やってるの?」なんて思って頼んでみたのですけれど、なんか白身魚の漬けの寿司が出てきた記憶があります。んで食べてみて美味しかったんですけれど、驚いたのが、ワサビじゃなくてカラシを使っていたってー事です。
ツーンとくる感じはワサビでもカラシでもあると思うんですけれど、「寿司と言えばワサビ!」と思っていた僕に取っては衝撃的でした。そして何よりも美味しかったんです。
それ以降、少人数で飲みに行くときはその店を利用して必ずと言ってもいいほど”島寿司”を頼んでました。
島寿司とは?
まず、島寿司をWikipediaで調べてみました。
寿司種を薄く切り醤油主体のたれに軽く漬けて醤油漬とし、砂糖でやや甘味を強くした酢飯で握る。この際、ワサビの代わりに練りがらし(粉がらしを練ったもの)を使うのが特徴である。なお、伊豆大島では練りがらしではなく、醤油主体のタレに青唐辛子を加えており、その寿司種の色から「べっこうずし」とも呼ばれる。 – Wikipediaより引用
はい、僕の思っていた通りですね。
ポイントとしては、
- 醤油漬け
- 練り辛子(黄色いやつです)
って所でしょうか?
こんなヤツ
なぜ、”島寿司”と呼ばれるのか?と言う点に関しては、この島寿司の発祥が、伊豆諸島って事もあり、当時八丈島や小笠原諸島ではワサビが手に入らなかったからだそうです。
「ワサビないけれど、カラシ使ってみれば良くね?」って感覚で誕生したのでしょうか?
ちなみに、沖縄県の大東諸島にも同じような寿司があり、これは八丈島から移住した人が作った模様で大東寿司とも呼ばれているそうです。
美味しいか?
これは荻窪時代の思い出補正がかかっているのであくまでも個人的な意見ですけれど、白身魚の漬けの刺身はカラシでも十分美味しいと思ってます。
赤身はどうかは分かりませんが…ほとんどの島寿司が白身魚であるところを見ると赤身は合わないのかもしれませんね。
んで、僕は居酒屋で食べたのですけれど、高級寿司屋のお寿司って言うよりも郷土料理として捉えた方が良いのでは?と思っております。
僕自身、居酒屋で「ちょいと飯物入れたいなぁ」って時に頼んでましたからね。
終わりに
お寿司って美味しいですよね。んで、「寿司にはワサビ!」って言う固定観念がついてしまっているような気がします。僕も島寿司を食べるまではそうでした。
でも、一旦、島寿司を食べたら「これもありだな」って感じになりました。
食べた事ないのに結構値段がはるお店とかで「カラシの寿司」を食べるのは勇気がいると思います。
そう言う場合、僕の体験のように居酒屋とかでちょいと出しているようなお店から試してみるのはいかがでしょうか?
あぁ、久々に島寿司食べたくなってきました!
では。