今年の1月に左腕がおかしくなった(痛くなった)。転んだとか事故にあった訳ではない。
朝起きたら変になってたのだ。
寝違えかと思ったが左腕が痛くなるのは初めてだったので近くの整形外科に行ってレントゲンを撮ってもらったが結果は「加齢と寝違え」。結局、痛み止めしか貰えなかった。
その痛み止めが効けば良いのだが効かない。
通院するたびにその薬が強くなるだけだ。ネットで見るとかなり強い薬だと言う。
それでも快方に向かうのであれば良い。歳をとると怪我の治りが遅くなるのも知っているからだ。
しかし一向に良くはならないどころか指先まで痺れてきた。これはヤバい。
思い切って別の病院へと行った。もっと大きな中央病院だ。
結果、レントゲン観てすぐにMRIを撮る決断となった。MRIは要予約なのですぐにではないが貴重な体験だ。ガンガンガンと言う機械音は不思議なノイズを奏でていた。
さて、僕自身歳を取り、自分より年上の人が亡くなるケースが多くなった。
80歳くらいまでピンピンしてたのに骨折した途端入院してどんどん弱ってく。そしてそのまま病室で終わりを迎える…そう言うケースは結構あるそうだ。
僕の母方の祖母も90超えてピンピンしていたが軽い風邪から酷くなり入院し、数ヶ月後に亡くなってしまった。あんなに元気にしてたのにびっくりしてしまった。
逆に病気を重ねて入退院を繰り返している人の方が長生きしている感じもする。
今回、そう言う経験をする事が出来た。なにせ左腕が痛くて眠れないし食欲も湧かないのだ。我ながら驚いた。
人間、ここまで弱るものか…正直驚いた。ハイボールを栄養に何も食べられない日が続いた。流石にこれではいけないと思い、ウィーダーインゼリーと豚汁から胃を慣らしリゾットなどで徐々に固形物のリハビリをしたほどだ。
ある日は朝起きて水飲んでタバコを吸ったらタバコが不味すぎて咳き込んで吐きそうになった。
仕事は休ませてもらったが本当に廃人のような感じだった。
ビックリするほど身体は弱っていくのを目の当たりにした。
今は40代だからまだ良いがこれが70代に来ると一気にダメージは増大するだろう。
そういう意味ではまだ体力のある40代でこう言う病気になったのは良かったのかもしれない。
僕の周りの人も40代くらいになってから身体にガタが来た人が多く「ついに俺にも来たかあ」と思ったものだ。
人間なかなか体が健康なまま天寿を全うするのは難しいと思う。
痛風や糖尿の人もいるし、僕のように首をやってしまうケースがある。
僕の場合はMRIの結果、「首のヘルニア」であった。普通っちゃ普通の病気だ。ただヘルニアは寛解はするが完治はしないらしい。
腰が痛い人も多いだろう。満身創痍でブロック注射やシップ、鍼や整体で乗り切ってる人もいるのではなかろうか?
人生後半はそういう病気と付き合いながら生きていくのだなぁ〜、とそう思った。
その時に一人で生きていくか伴侶がいるかでま違うと思うし自宅療養と入院でも違うと思う。
別に悲しい事ではないんだと思う。
人間は生物だ。寿命はあるし老化する。
それを受け入れてこその人生だと思ってる。
「老いと生きる」
それもまた人間に与えられた試練なのかもしれない。
そんな中でどれだけ幸せに生きるか?
人生の答え合わせが始まるのはその頃からかもしれない。
そんな事を思ってみた。