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立ち食いそば猛者がたどり着く最後のメニューはコロッケそば!

突然ですが、立ち食いそばって美味しいですよね。蕎麦は蕎麦なんですけれど、立ち食い蕎麦はとにかく、『早い、安い、美味い』と言うファストフードの原点が詰まってるんです。小賢しい技術は使わない、値段に見合った味で勝負!って奴です(コスパって奴ですね)

キチンとしたマナーにそって食べるよりは我流で胃に流し込み、小銭を投げて爪楊枝咥えながら帰る。それが粋ってものです(まぁ、現在は食券の先払い制なんですけどね)

僕が若い頃は駅のホームに立ち食い蕎麦屋がたくさんありまして、チェーン店とかではなくてそれぞれ店の個性が出ておりました。実によかった。

電車で長距離移動するときにどこかの駅で少し長い時間停車すると言うアナウンスが聞こえてきたらホームの立ち食い蕎麦屋に駆け込んだものです。

もちろん、飲んだ帰りの”締めのラーメン”も美味しいんですけれど、立ち食い蕎麦屋がある場合は蕎麦って選択肢もありなんですよね。ほら、屋台のラーメンは雰囲気ありますけど当たり外れも大きいので…

あと、ぶっちゃけ昔は深夜にやっている飯屋ってのがシンプルに立ち食い蕎麦屋位しかなかったんですよ。外食チェーン店とかがまだ無かった時代です。

なので、翌日休みっていう日の夜に結構飲んで、あとは近くのホテル(やカプセルホテル)にチェックインして寝るだけって時によく立ち食い蕎麦屋に寄って腹を満たしてから寝たものです。(30代後半は蕎麦の代わりに家系ラーメンばっかり食べてましたが…。そもそも立ち食い蕎麦屋さんの数が減り過ぎてる現状もありますしね)

僕はここ10年以上、(特に始めて入る)立ち食い蕎麦では『たぬきそばに生卵トッピング』もしくは『月見そばに揚げ玉トッピング』を頼んでおりまして(結果出てくるものは同じ)、これが僕の中のジャスティスになっております。

さて、ある休日に同期と二人で夕方から川崎で飲んでおりましてね、結構深くまで飲んで……まぁ二人とも泥酔なわけですよ。
こりゃー最寄りのカプセルホテルに泊まるしか無いなってのが決定した後、”締めの一杯”として入った立ち食い蕎麦屋で一緒に飲んでた同期が『コロッケそば』を注文したんですよ。
彼曰く「これが一番美味しい」らしいです。

僕にはその感覚がまったくわかりませんでした。
個人的にビックリした思い出があります。

20200901182158反則?コロッケ蕎麦

そもそも『コロッケそば』の存在を知らない人も多いのでは無いでしょうか?

普通に1000円を超える価格帯の蕎麦屋(座って食べる小洒落た蕎麦屋)にはコロッケそばはありませんよね。なんていうか蕎麦の上にコロッケ乗っけるなんてジャンキー・邪道、反則!って感じです。

僕もそう言うちゃんとした蕎麦屋に行く時にはコロッケそばは頼みません(そもそもメニューに無いですし)

でも、酒も入って締めの蕎麦、帰り道や駅のホームで蕎麦を頼む時は”通”はコロッケ蕎麦を頼むらしいんですよ。
いろんな立ち食い蕎麦を食べ歩き行き着く先がコロッケ蕎麦。

ちなみに、コロッケ蕎麦のコロッケはジャガイモベースのコロッケです。最初にサクサクのまま半分位食べて、最後は汁を吸い込んだホロホロになったコロッケを蕎麦で流し込む。
これが正しいコロッケ蕎麦の食べ方と言われています。(諸説あり)

結局のところ、立ち食い蕎麦の“通”が色々と食べ歩きいろんな種類のそばを食べた結果に行き着く着地点はコロッケ蕎麦だと言われているんです。ジャンキーな食品の行き着く先です。主に関東の立ち食い蕎麦屋の常連にその傾向があるのでは無いでしょうか?

さてこんなエントリーを書いていたら無性にコロッケ蕎麦が食べたくなってきました。

しかし悲しいかな、昨今は立ち食い蕎麦屋も激減しております。駅に併設されていた立ち食い蕎麦屋もチェーン展開されております。没個性。悲しいなぁ。

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