ここをクリックしてお気軽にお問い合わせください!

バナナマンは枯れてしまったか?

2021/7/30深夜のバナナムーンGOLD(TBSラジオでやってるバナナマンさんのラジオ)を日曜日の朝の散歩中にradikoのタイムフリーにて聴いていました。なんと聴いてびっくりしたのですけれど、バナナマン2人ともワクチンの副反応による発熱で欠席と言う異例な事態。

おぎやはぎさんが2名とも欠席というのは前にありましたけれど、バナナマンもか!って感じです。まぁ副反応なので仕方ないって言えば仕方ないんですけれどね。

と言うことで、今回は作家のオークラさんと東京03の飯塚さんが『夏休みに見て欲しいバナナマンのコント10選』について語ってました。

深夜ラジオは普通ゲラゲラ笑うのが醍醐味ですが、今回はオークラさんによるバナナマンの歴史について『語る』回となっており、クスリとも笑えませんでしたが個人的には”東のお笑い史”としては保存版にしたいくらい濃い内容でした。

バナナムーンって今はおじさん二人ののほほんラジオっぽく聞こえるかもしれません。確かに最近入れ歯がどーだとかそんな話ばっかりしてますよね。

でも、でもね昔は熱い芸人論を語ってたんですよ。

ラジオが終わった後でもアフタートークとなるPodcastで1時間くらい(場合によっては本編以上に長くなったり)芸人や笑いについて語ってました。

また、毎年夏のライブの時期はラジオと連動してて『稽古場事件簿』のような裏話も聴けたのもバナナムーンの醍醐味でしたね。

でも、最近のバナナムーンはやっぱり「初老のおっさんがだべるだけのラジオ」の感じが否めないです。

ちなみにおぎやはぎさんのラジオは最初から無気力ラジオなのでずっと聴き続けられるのですが、バナナマンさんまでそういう話しかしなくなるのが少し悲しくて…

ネットでは「バナナマンのラジオつまらない」みたいな事も書かれ始めてますね。

「なぜこうなってしまった…?」

この原因なのですが、個人的にはコロナの影響もあるのでは無いかな?って思ってます。

なぜなら、毎年ずっと続けてきた夏のライブがコロナにより中止になってしまった為、設楽さんがコントを書く理由が無くなってしまったという状態にあるからです。何気にこれが大きいのでは無いかな?と推測してます。

昔はラジオでヘンテコな話題の流れになっていったエピソードをコントに仕上げて夏のライブで披露するって言う”ラジオとコントの良いサイクル”が機能してたんですよね。
なので、バナナマンのファンは「あ、このコントの元ネタ、ラジオのあのエピソードから来てるんじゃない?」って楽しみ方もあったんですよね。

また、設楽さんが作ったネタを100%の仕上がりで演技してくれるのが日村さんです。
でも、それも夏のライブが中止になる事で腕が落ちてしまう事も懸念されます。

もう、バナナマンはテレビでコントを披露できるような立場ではなくMCとして進行役をやるような位置に来てしまってますし。

それでも夏のライブはどんなに忙しくてもちゃんと仕上げて披露してたんですよね。
それが無くなってしまって設楽さんの何かの糸が切れてしまったんじゃ無いかな…って。

さて、バナナマンのライブは数本で1つのパッケージとなるように作られてます。
例えば、

  • kurukuru bird(2006)
  • Spicy Flower(2007)
  • 疾風の乱痴気(2008)
  • wonder moon(2009)

と言う4年間を『花鳥風月』とパッケージしてます。タイトルに一貫性がないように思えますが、各タイトルにそれぞれ、”鳥”,”花”,”風”,”月”の文字が入っているんですよね。

最後のバナナマンライブのタイトルは『S』。SMのSでもありますし“設楽(したら)”のSでもあります。
何かのインタビューで、『S』『H』『O』と言うパッケージにしたいと読んだ記憶があります。
『H』は“日村(ひむら)”のH。『O』は“作家オークラ(おーくら)”のOと言うふうに。

バナナマンのライブはタイトルを決めてからコントを書き始めるスタイルらしいですが、最初に名前をつけるときはあんまり考えてないらしいです。

昔の話はしたく無いですが、バナナマンは天才で『無敵のふたり』でした。自らのスタイルを”ゲリラ戦”と呼んでおり、テレビマンから「バナナマンはテレビで使いにくい」と呼ばれていた風潮を覆し「テレビはバナナマンに任せておけば安心」と言う真逆の立場まで塗り替えました。

IMG 5165

だから、設楽さんが朝の顔になってしまってからも「夏のライブがある限りバナナマンは大丈夫だ!」と自分に言い聞かせてたんですけど、それが、無くなってしまった…。

バナナマンは『自分のセンスを披露する場所』を失ってしまったような気がして…。

ここ数年のバナナマンも楽しいんですけど、ラジオは「バナナマンである必要性がない」なんて思いながら聴いてたのも事実なんです。

そこで冒頭に戻ってきてオークラさんが紹介する『昔のバナナマンの天才エピソード』を思い出してしまって、なんか悲しくなってしまって…。

ヤマなし、
オチなし、
意味なし。

では。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です