ラーメンライスと言う食べ物がある。なんて事はない、ラーメンを頼んでサイドメニューに白米を頼むだけ。それが『ラーメンライス』。
チャーハンじゃなくて、あくまでも白米ってのがポイントである。
餃子があると尚良い。待っている間に食前酒としてビールがあると更に良い。個人的には時間帯は夜の方が良い。
かの有名な美食漫画である『美味しんぼ』のエピソードにもラーメンライスの回がある。お嬢様と貧乏新聞屋とのロマンス。本当の自分を見てもらうためにラーメンライスの食べ方をお嬢様に伝授する。至極のエピソード。
美味しんぼの単行本第29巻に収録されているので未読の方は是非ご一読を願いたい。
僕も一時期、普通の醤油ラーメンにライスを付けてラーメンライスを嗜んでいた時があった。しかし、いまいちパンチに欠けてたのも事実。そのうちにライスは頼まなくなってしまった。ラーメンの種類によって相性があるのだろう。醤油ラーメンには白米は要らないって事。バカじゃねーんだから、それくらい分かれってー話。そんなに腹が減っていたらラーメン大盛りにすれば良い。
そんな時に出会ったのが家系ラーメン。横浜といえば家系ラーメン、川崎といえばニュータンタン。これがデファクトスタンダード。世界の選択である。
家系ラーメンはライスを追加する事により完成する。
いや、家系ラーメンはもはや白米とスープが主役の感じもする。
海苔と麺と絡めてご飯と混ぜスープで流し込む。もしくはほうれん草でご飯をかき込む。個人的見解を言わさせてもらうとチャーシューは逆にいらない位である。
家系ラーメンで海苔を追加トッピングするのはご飯を食べるのに適しているからだ。家系ラーメンは基本トッピングの具材が全てである。全てが白米を食べ進めるためにチューニングされている。見事としか言いようがない。『不要なラーメンの具ランキング』などで海苔が挙げられる事があるが何もわかっちゃいない。一回家系ラーメンを食べていただきたい。もちろんライス付きである。
バス釣り界で有名なRED中村が家系ラーメンを実食する動画を見ると家系ラーメンが主役なのに実に美味しそうにご飯(白米)を食べているのがわかる。もちろん家系ラーメンも美味しいのだが、『ラーメンライスでご飯をかっこむ』という表現はこういう食べ方であると言う好例が垣間見れる。
未聴の方は是非。この上ないキチスマイルがそこには待ち受けているだろう。
ラーメンを完食(完飲)する為に用意されたマスターピース、それが白米。
これでこそのラーメンライスである。
ちなみに家系ラーメンのライスは白米としてはあまり美味しくない場合が多い。あえてなのか、パサパサしたご飯であることが多い。
単体では美味しくないのが特徴と言えば特徴である。ここでもあえて「ここはラーメン屋。白米は(マストだが)サイドメニュー」と言う配慮なのかもしれない。せめてものプライド。
モチモチで輝いてる銀シャリ!…とかとは違うのだ。だからこそ良い。ラーメンにはその位のご飯がよく合う。ラーメンは庶民の食べ物。白米も身の程を知ったレベルが良いのである。
ちなみに家系ラーメンはラーメンの中でもハイカロリーの部類に属する。
白米もプラスしたら相当のカロリー。
ラーメンとは身体に悪い食べ物。だから美味しい。
ラーメンは基本的に“毒“である。だから美味しいのだ。まさに悪魔的美味。
なお、食べ過ぎにはくれぐれを注意を。
用法・容量さえ守れば極上の食べ物なのだから。