20代、荻窪で仕事してた時のこと、夜になると残業を見越して定時後に会社を抜け出して夕食を食べていた。会社の前の中華料理店には上司とよく行ったし、大戸屋を知ったのもこの頃だ。
でも、1人の時は決まってCoCo壱で食べてた。当時はCoCo壱も大戸屋同様にあまり店舗は少なかったように思う。
さてカレーの種類であるが、プレーンなカレーやカツカレーならどこのカレー屋でも食べられる。
ソーセージカレー、それがCoCo壱で一番好きなメニューだ。
他のカレー屋にソーセージカレーがあってもチャレンジ出来ない。
それほど僕にとってCoCo壱のソーセージカレーは唯一無二なのだ。
カリッカリに焼いたソーセージが4本。一見チープに見えるかもしれない外見だが驚くべきポテンシャルを持っている。
ちなみにCoCo壱は『ほうれん草とチーズトッピングがたまらない』と言う意見を多数聞くが実際に頼んでみる勇気がない。やはり数少ない”CoCo壱チャンス”ではソーセージカレーを頼んでしまうのだ。
「今日こそは!」と思いCoCo壱に行ってもやはり勇気が出ずにソーセージカレー。
その一歩を踏み出せない性格、人生と一緒かもしれない。
ちなみにご飯は少なめ、2辛。それが俺のジャスティス。
しかし問題もある。それは値段。
いささか高価なのである。
休日のランチとかでランチビールつけたらもう大台だ。
大量のトッピングなどしようものなら居酒屋で軽く飲んだ程度の金額になってしまうのでは無いだろうか?
成功者しか許されない食べ物なのでは無いか?と時折思ってしまうほど高い。
しかし、これが安すぎても考えものなのだ。
ワンコイン以下でソーセージカレーが食べられたとしたら僕はCoCo壱を見るたびにパブロフの犬のように入店してソーセージカレーをハフハフと食べてしまうからだ。
高すぎもせず安すぎもしない。
美味しんぼのトンカツエピソードよろしく「いつでもソーセージカレーが食べられるくらいが丁度いい」って感じなのかもしれない。
CoCo壱にとってのレゾンデートル、それがソーセージカレーなのだと強く思う。
強い気持ち、強いカレー。
ふと、そんなコピーが浮かんだがこれは小沢健二の曲名のオマージュにしかすぎない。
こんな事を書いていたらまたソーセージカレーが食べたくなってきてしまった。
台風一過のこんな晴れた日はウォーキングをして食べに行くとしよう。