ラーメンが好きです。大好きです。
でも、加齢に伴い、ラーメン選びは慎重になっております。それは、”原則的にラーメン(特にスープ)は身体に悪い食べ物”と言う原則に則っているからです。
例えば、1000円のラーメンを食べて、それが不味かったとして若いころは「1000円損した!」で済みましたが、今は「1000円払って体に悪いものを取り込んでしまった!」って感じです。
わかりますかね?この感じ?(まぁ、歳をとればわかってもらえると思います)
元々ラーメンって志那そばや中華そばと呼ばれ、所謂「大陸系」の料理なのですけれど、日本で独自の進化を遂げました。
また、ラーメンほど同じ範疇なのに地方で味が分かれるものもないのではないでしょうか?
・北海道なら、黄色い縮れ麺でスープの味が濃いラーメン
・九州(博多)なら、店の外まで臭いが伝わる、細麺主体の豚骨ラーメン
・福島とかなら、喜多方ラーメン。
…などなど、生まれた時のソウルフードならぬそのご当地の「ソウルラーメン」ってのがあると思います。
また、僕が上京してきた1993年は東京ではラーメン戦争なるものも起こっており所謂「ニューウェーブ系」のラーメンが流行っていましたね。(環七、環八とかの環状線沿いにラーメン激戦区が出来た頃です)
きっかけは何歳の頃か忘れましたけれど、僕も家系ラーメンの虜になった時代があります。(中性脂肪大変な事になりましたけれど)
ちなみに二郎系にはハマりませんでした。(量で勝負って言うのが受け付けなかった年齢になっていたような気がするので)
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さて、時折、「こういうのでいいんだよ」って料理が話題に上がったりします。チャーハンとか中華料理系が多いと思いますがラーメンもその時に話題に上がるテーマですね。
まぁ、そういうのは大抵昔ながらの中華そば(醤油味)が結論になったりします。…俗にいうラーメン原理主義者です。
でも、生まれ育った場所の「ソウルラーメン」ってのが「こういうのでいんだよ」になる人も多いと思います。
まぁ、日本では庶民の食べ物から「高級料理」への進化と言うのがあります。寿司と蕎麦がそうですね。元々、蕎麦も寿司も”高級料理では無かった”訳です。
だから、ラーメンが進化するってのは良いですし、日々新しいチャレンジをするのは良い事だと思います。
でも、時折、”立ち返れるラーメン”ってのはやっぱり残っておいて欲しいんですよね。
蕎麦も立ち食い蕎麦/高級蕎麦と分かれていますし、寿司だって回転寿司/高級寿司と分かれています。
なので、ラーメンも安くて安心できる「こういうのでいいんだよラーメン」と「ちょっと高いけれど数か月前から予約して食べた甲斐があったなぁ」ってのに分かれてくれれば良いんですよね。
それが、「昔ながらの醤油ラーメン」だったり生まれ故郷の「ソウルラーメン」だったりすればよいんですよね。変な話、日高屋の醤油ラーメンも立派な「こういうのでいいんだよラーメン」なんですよね。
なんかふと思って書いたのですが、特にオチとか「こうあるべき!」と言うのはないです。
「ネットで話題の人気ラーメン店」に並ぶのも良いですが、ふと”久しぶりにラーメン食べたいな”と思ったときに食べられる店があるってのは良い事ですよ。
ってーお話です。