皆病んでる、必死で生きてるーそんな旅人（或いはランニングハイ）

ギャンブル（カジノなど）で「周りにカモが見当たらないと思った時はあなた自身がカモなのである」と言う格言がある。

飲み屋で飲んでいて周りの話を聞きながら「バカばっかで困る。話してる内容のレベルが低すぎる」と思った時は「自分自身が（場に馴染めない）バカなのだ」と言うのも理解している。

でも仕事もそうなのかなぁ？って。

仕事の出来ない連中はこう言う。「あいつは変わった自惚れ屋さん」
こんなに頑張っているのに

やっぱり納期は決まっていて（と言うかすでに納期はとっくに遅延していて）、それを挽回すべく投入されたので全力を尽くしているが、トラブルでお客様からも連日怒られている状態なのに社内でのほほんと笑いながら仕事をするのは違うのではないか？と（目処が立って結果が目に見えていれば別だが……）

今回、僕が直接怒られる立場ではなかったり、赤字とかの対策を社内の上層部に報告する立場におかれていないから比較的動ける（手を動かせる）と言うのはある。大企業ではお客様に怒られている状態を社内の幹部に連絡してさらに怒られると言うのが現状。その為の数字を作るのも凄い大変なのは知っている。

だからこそ、僕は技術的な部分に関しては手を動かして解決をしたいと思っているんだけれど、この思いがなかなか届かない、と言うか響かない。

簡単に言うと連携がうまく行っていない。なので数値を作る根拠の情報を伝えたいのにその時間がないと言われて、結果精度の低い資料ができて怒られる…。

例えば、プロジェクトが始まったばかりではこういう事は基本的にはない。余裕を持った納期と十分な予算があれば、ニコニコと仕事をする事は良いことだしそうあって欲しい。新規案件でプロジェクトが立ち上がったばかりなのにイライラする必要は無い。僕が参画した大抵のプロジェクトは立ち上がったばかりの頃は毎日定時で上がって飲みに行く事が多かった。

でも、トラブル案件に関してはそういかないと思っている。
僕だけがストレスを感じている訳ではないだろうし、各人色々と心の中で思っている事があるだろう。でも、それを誰も表面上に出さないのである。出してくれれば良いのに……と思う。みんなストレスコーピングが上手いのだろう、それを教えてもらいたい。
結果、僕だけがイキっている風な感じになってしまう。「俺”だけ”がこの問題に対して孤軍奮闘して頑張っている」そう言う風に思えてしまう。もちろん、そんな訳はないのは重々承知の上なのだが……。

誰だってしんどい
集団で牛丼食べて孤独な想いを消してんだ
ほらもう少しの辛抱　あわてん坊よ　焦るな

大企業の中にいると、ある程度『上手い生き方』ってのがあるし、それを一般的には処世術と呼ぶだろう。
もしかしたら、今ぬぼーっと過ごしている人も新人の頃はやる気に満ちあふれていたけれど、大企業は自分一人がどれだけ努力しても何も動かないという絶望を知った結果、会社に迎合する生き方を選んだ可能性だって十分にある。
また、社内で出世して幹部になった人も必ずしも『正しいこと』だけでそのポストを得た訳ではない可能性もある。
不正はしていなくとも、限りなくグレーな方法で利益をあげていたり、八方美人のように振る舞いながら心の中で周りを順位付けをして結果的に一番自分を上のポストに上げてくれそうな人に付く、その後はその人を徹底的にフォローして、ポストをもらう……なんて事もあるだろう。
数万人単位の従業員を抱える会社ではそういう人も多く生まれる。

人というのはそれぞれそういう歪みやエゴを内包しながら、日々、必死に生きている。