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壮大な梯子外し – クロワッサン症候群

何かの読み物(?)で『クロワッサン症候群』なる言葉を知りました。
最初は意味がわからずに「あの中身がスッカスカのパンみたいな生き方!?」なんてとんでもなく失礼な事を考えていました。本当にすいません。

ちゃんと意味を調べようとしましたら、Wikipediaに概要が書いてありました。

クロワッサン症候群(クロワッサンしょうこうぐん)とは、人生の選択肢としての結婚を拒絶したが、結婚適齢期・出産適齢期を越え、自らの生き方に自信喪失し、焦りと絶望を感じている中年女性の心理的葛藤の形容である。 語源は、1988年に刊行された松原惇子の『クロワッサン症候群』。-Wikipediaより引用

で、なんで『クロワッサン』かというと、どうにも女性誌の『クロワッサン』から来ているとの事。
当時の”クロワッサン”は「女性でも独立した生き方を!結婚という選択をしない生き方もあります!」みたいな風潮だったらしく、キャリアウーマンとでも言いますか、まぁそんな時代だった訳です。
あと、当時は結婚をしても子供をもうけない生活スタイルをDINKSと呼んでいたような気がします。

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ただ現在の『クロワッサン』はそこまで尖ると言うよりも40歳前後の主婦(協力的な夫や仕事と家庭の両立)をターゲットに方向転換しているみたいで、これがまた複雑なところです。

同じような問題(?)では、スープストックトーキョーの離乳食提供も同様ではないでしょうか?洗練されたトーキョーのランチの代名詞みたいな感じでキャリアウーマンが好んで飲む…みたいな風潮が今は一変して離乳食を無償で提供すると。

これは、当時スープストックトーキョーを好んで使っていた若い女性層が結婚して子供を授かったことによりその世代のファミリー層をターゲットにマーケティングをした結果だと何かで読んだ気がします。「ライフスタイルの変化」みたいな…

これって簡単にいうと『島耕作シリーズ』だと思うんですよ。
島耕作は課長から始まってどんどんと出世していきます。課長島耕作を読んでいた読者層をそのまま引き連れてシフトしているって状態なんです。
だから若い人が今島耕作を読んでも刺さらないと思います。

今の人が島耕作を読んでも「んなうまい話あるか!ギャグ漫画か!」ってな感じでしょうし、ドンピシャの世代からしてみれば「まぁ当時はそんな時代だったんだよ」ってな感じだと思います。

もちろん『女性は若いうちに結婚して子供を授かるべし!』みたいな時代では無いですし、またそういう選択をしている人を非難するのも違うと思います。

色んな文化や技術の発展によって色んな生き方ができるようになっています。
ただ、それはここ50年くらいの話では無いでしょうか?
特にインターネットが出てきてからの発展は凄すぎます。

映画館で動画を見ていた世代に「一家に一台」のテレビがやってきて……今はスマホで『一人一台どこでも動画が見れる時代』になりました。

なので今の生き方に『正解はない』んだと思います。もうちょい経たないとわからない。そんな時代です。
そりゃ、後悔する事も多々あると思いますし、僕だってそうです。

個人的には流されて生きてきた結果、歳をとって後悔するってのはなかなかに辛いものがあると思いますが、人生ってのは数多くの選択肢がありますしその大多数は自分で選択可能なものだと思います。その結果が今の自分なら「まぁ仕方ないか」ってなもんです。

夢見た世界はこんなものだったのか…なんてのは経験してみないとわかりません。でも夢見た世界を無理して見なくてもそれなりの世界で生きる事はできるはずです。

庵野秀明さん的なセリフとして”希望のコンティニュー”を願いましょう。

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