最近お気に入りの漫画に「磯部磯兵衛物語」と言うのがあります。けっこう人気で品切れ店が多数の模様。
ネットで噂を聞いて単行本を発売日(2014/2/4)に購入して早速読みました。
いやー、さすがに面白い。って事で発売から大分立ちますが、僕が感じた、この漫画が売れる理由を考えてみました。
1.浮世絵風の絵
この漫画、ジャンルはギャグマンガです。ギャグマンガには色々あると思いますが、この漫画、なんと画風が浮世絵風。歴史は江戸時代(?)と言う、なかなかニッチと言うか、スキを突いた発想です。歴史の漫画は沢山ありますが、浮世絵風で、ギャグとなるとありませんでしたね。
ちなみに、読み切りの頃の画風は、
と、かなり浮世絵タッチでしたが、漫画が連載開始になると、
これです。最初の浮世絵が強いタッチだと読むのも疲れますが、今の画風はちょうどよくも感じます。
2.主人公の設定
読み切りの頃は、なんとニートの設定でしたが、連載が始まると寺小屋に行っているので少なくとも学業はしていると言う事でニートでは無い模様です。
僕が思うに中学生の最後の頃の方でしょうか?まず、童貞。
よくある童貞トークが繰り広げられます。春画(エロ本)を読むのも一苦労です。いやー青春ですね。
3.学校ネタ
先ほども書きましたが、主人公は寺小屋に行っている事になっているので、学校ネタがあります。テストだったり、体力測定(仮病を使いますが)だったり、遅刻だったり。学校を舞台にした漫画も沢山ありますが、これは寺小屋と言う舞台の学校ネタも繰り広げられます。
ちなみに、友人にマニュアル人間の中島(モデルはサザエさんの中島?)もいるので、二人での会話も学生ならではです。
4.微妙な言葉のセンス
こればかりはギャグマンガ家のセンスですが、上手い具合に江戸時代の言葉を使います。語尾に「候。」を付けたり。
あとはネットで人気になった「処す?」などです。(「処す?」ひとつならまだ我慢できますが、「処す?処す?」と言われると思わず笑ってしまいます。)
5.犬が可愛い
この漫画にはマスコットキャラと言うかお犬様が登場します。なぜ「お犬様」かと言うと、生類憐みの令があるからです。
僕が読んでいる限り、まだ犬は1匹しか出てきていませんが、沢山いる筈の犬の中の1匹をお犬様として崇めるのは面白いし、ちやほやされて野生を失った(死んだ目をした)犬が可愛かったりもするのです。
など、色々と書いてきましたが、まだこの漫画連載中です。時代劇には色々な人物もいるので新しいキャラをだせばギャグマンガとしては長続きすると思います。
週刊ジャンプでは、週に2話載っているようですが、あまり無理せずに頑張って欲しいですね。
僕は週刊の漫画はもう読んでいないので、今、どこまで進んでいるがわかりませんが、単行本派の僕としては久々に面白いのを発掘できたと感動している次第であります。
よし、作者よ頑張るで候。