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銀シャリハウス

オードリーのANNを聴いていたら「”銀シャリハウス”から放送」と言う回がありました(2024/6/15深夜)
勿論、ゲストは銀シャリさんで通称”銀シャリハウス”にANNスタッフが中継機材を持って行きそこから生放送を行なっていました。オードリーはむつみ荘(春日さんが住んでいたボロアパート)からも生放送してますからね。ノウハウはあるのだと思います。

聴いているとどうやら”銀シャリハウス”とはネタを作成するためにお互いが折半でお金を出して借りている”別宅”だそうで、単独の時期になると『合宿』と称して3日間ほど銀シャリハウスに籠るそうで「外出とか飲みに行ってもいいけれどお笑い(単独ライブ)の事だけを考える」と言うルールがあるそうです。

銀シャリさんはお互いに既婚者であり、それぞれ自分の家があります。”銀シャリハウス”はあくまでもネタ作り(お笑いに関する)のための場所、と。逆に家庭にはそう言うのを持ち込んでいないのでしょうね。

Gin house

銀シャリハウスから生放送!

それを聴いていて「ある程度ベテランの立場になっても腕を落とさないようにそう言う場所を作って活動するのって凄いな〜」と。

そう言うのってなんか良いですよね。ミュージシャンとかも海外レコーディングとかになると同じような感じでレコーディングスタジオに籠るとか……メイキングのドキュメンタリー等を見るとそんな感じが見受けられます。国内だとスタジオは基本時間制なので毎日解散して家に帰るとかありそうですけれど海外はそう言う風には行かない感じ。

所ジョージさんの”世田谷ベース”は自分の好きな物に囲まれて生活する至福の場所ですが、そう言うのとはちょっと違うのかな〜と。

それを聴いていて思ったのがバナナマンの”稽古場事件簿”ですね。
もはや天下を奪ったと言っても良いバナナマンですが、多忙なスケジュール(ピン仕事も多数)なのにも関わらず、今でも毎年、夏に俳優座劇場で単独ライブを開いています。

バナナマンの「稽古場事件簿」が面白い!

バナナマン・日村は終らないモラトリアムを過している。

その時に稽古場で合宿するそうなのですがその雰囲気が僕は凄い好きでしてね。
設楽さんは朝の帯を持ってますから毎朝居なくなるますし、オークラさんや日村さん、スタッフと皆さん個々の仕事があるので抜ける事が多いと思うのですが、逆に言うと”稽古場”を作らないと集まってネタを作れない、と。多分スケジューラで「みんなが集まる時間」とかって無理な状態だと思います。
ラジオで毎年このシーズンになると「稽古場入りました」みたいなトークになってライブ後に”稽古場事件簿”として稽古場で起こった(些細な)事件を話すと言うのが恒例になっています。

合宿って聞くと体育会系の人はキツい思い出が蘇るかもしれませんが、ある志(音楽だったりお笑いネタだったり)を持った人が生み出すために”缶詰”になるってのは羨ましくもあります。

そう、”缶詰”。
作家・文豪が筆がのらない、スランプになるけれど出版社としてはいつまでに入稿しなければいけないと言う納期がある……そんな場合に使われるのが豪華旅館に数週間〜数ヶ月ほど作家を軟禁(逃げないように出版社員が見張る)させる。それが”缶詰”です。宿なので”館詰め”見たいな感じでしょうか?

アマチュアだとしても何かを作りたい時って”合宿”・”缶詰”は憧れますね…自腹ですが。自宅だとテレビや書籍、PC・SNSがありますからどうしても集中力が欠力しがちです。でも、例えばpomera(文章を書くことしかできないガジェット)とスマホ1台だけで2日間位、地方の温泉旅館に泊まると否が応でも追い込まれるのかな?…と。ただし誰かから求められている訳ではないただの自己満足で終わってしまうのが費用対効果として難しい所です。

Welcome back ! pomera dm200

ちなみに”銀シャリハウス”はあくまでもネタ作りの為の別宅であり、シェアハウスと言う扱いではないみたいです。春日さんが「掃除とかゴミ出しとかどうしているの?」と言うシンプルな質問をしたのですが「二人とも掃除が好きだから気がついた時に自分で掃除するようにしている」との事でした。これは羨ましい性格ですね。

“銀シャリハウス”ももう少し利用範囲を広げると「この人誰?」見たいな片方が知らない人が入り浸ったりする可能性があると思うんですよ。勿論、お笑い芸人を呼んで一緒に賞レースを見たりすると言うのは全然OKだと思うのですが、あくまでこの場所は銀シャリだけの物。なのでシェアハウス扱いしないと言う意見は素晴らしいですよね。

ネタ作りにプライベートを持ち込むのはリスキーです。ビートルズの後期はスタジオに自分の妻を連れてきていたりしてそれが解散の原因に繋がったとも言われています。(「仕事と私、どっちが大事なの!」と言う究極の問いに「んじゃ一緒に仕事場くる?」と言う形をとった悪手ですね。ちなみにおぎやはぎ矢作さん曰く、この質問の回答は「そんな事言わせてごめんね」だそうです)

関東はどこに行っても人が多いので雑念が入りやすい。でも物価が高いのでそう言う制作部屋を借りるには金銭的に辛い…。ある程度売れている芸人はスケジュールが埋まっているので僻地など物理的に離れた場所で合宿を行う事が出来ない…このもどかしさを解消するのが”銀シャリハウス”のような建物なのかもしれませんね。

ピン芸人ですがドラマ作家などを行なっているバカリズム(既婚者)さんは自分が住んでいる部屋と同じマンションの下の階に作業部屋を借りているそうです。同じマンションのフロア違いって一番の理想かもしれません。

「家の一室を作業部屋」だと厳しいんだと思います。特にピン以外の場合は。
爆笑問題さんは太田さんの家の一室がネタ作成部屋になっているみたいですが、この場合、太田さんの奥さんは太田さんが所属する事務所の社長(タイタン)なので協力的なので成り立っているのだと思います。

漫画家の理想の作業場所である『トキワ荘』みたいに芸人やミュージシャンに特化した賃貸物件ができると良いですね。

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