はじめに
有吉弘行さんは民放全局に冠番組を持ちながら個人としてはこれと言ったお笑いの芸は無く、一般人みたいな感覚をもち、庶民が思うような疑問や偏見をテレビで発言できる稀有な人だと思ってます。
本人も今で言う『水ダウ』みたいな企画番組(電波少年)で身体をはった結果、時の人になり多忙を極めながらも人気に対して驕りがあったのか、一気に忘れ去られてしまったそうです。そこで人気絶頂時代に蓄えた貯金を切り崩しながら“おしゃクソ事変“で再ブレイクするまでそれこそ泥水を啜るような時期を過ごしており、なかなかにハードな芸能界生活をしていると思います。
(当時から浪費はせずに「この後きっと売れなくなるから」と思ってきちんと高額のギャラを貯蓄していたそうです)
今でも暇さえあればとにかく歩いたり…とあんまりスキャンダルとは無縁の人生を送っていると思います。
ただ、有吉弘行さんは芸能界でバランスを取るためかただのストレス発散なのか、特定の芸人に対して極端なほどの行動や反応を示す事があります。主にそれはゴールデンタイムのテレビではなくラジオなどのメディアで繰り広げられているのですがそこでは異常とも言える執念が見え隠れします。
バナナマン設楽さん、1万円固執問題
今では売れっ子のバナナマンさんにも売れない時期はありました。その頃同じように売れてなかった有吉弘行さんと飲んだ後、少しエッチなお店に2人とも行きたくなったみたいでその時に金欠だった設楽さんは有吉弘行さんから1万円を借りたそうです。
今ではバナナマンも有吉弘行さんも人気者になり1万円の金額で動ずることは無いと思いますがこれに関して設楽さんに返済の意思は全く無いそうです。
ただ、これはプロレスで「お金はすぐに返せるけど返す事によって友人関係が無くなる可能性があるのが怖い」とか「(嘘でも)今は現金が無い。他の人に借りたらすぐに返す事は出来るがそれは俺からの直接の返済にはならない。あくまでもワンクッションある。それが嫌い」と言うパターンで煙に巻く事が古典になってますね。これは設楽さんと有吉さんが共演するとほぼ必ずそう言う展開になります。お互いに1万円という金額は今となっては…と言う金額で「何を今更」みたいなお話かもしれませんが基本的にこのネタをこすり倒すのが面白いですね。
ハライチ岩井さん、環七ラーメン抗争
これは有吉弘行さんがハライチの岩井さんが環七でラーメンを食べているのを見た。と言う発言に対して岩井さんは「環七のラーメンは食べた事はない」と言い張る論争です。それに対して「お前(岩井)は、自分の人気とキャラ確立のために『環七でラーメン』食べてるなんて言えないよな」と有吉は執拗に噛みつきます。
なぜこんな事をずっと言い続けてるかは不明ですがこれも関係性を保つためのプロレスだと思います。(ちなみに『環七ラーメン』は総称で環状七号線に『ホープ軒』や『なんでんかんでん』、『土佐っ子』などの“ニューウェーブ系“が生まれたラーメン激戦区の代名詞です)
これは主にX上で繰り広げられています。最近はあまりこのプロレス芸はでませんが、忘れた頃に突然「岩井が環七ラーメン食べてるのを見た」みたいな感じでぶっ込んで来ます。
三四郎・相田さん、“尿石“論争
これも起点がよくわからないのですが三四郎の相田さんのトイレの清掃具合が悪く便器に“尿石“がついていたみたいで有吉弘行さんはそれが大好きで『謎の』接種方法でトリップしたと言うテイになっています(もちろん嘘です)
三四郎さんはこの有吉弘行さんの言動(行動)が本当に怖いらしくラジオで散々発言していた結果、有吉弘行さんが個別に依頼している警視庁の“風間蝮親“さん(モデルは木村拓哉さんがドラマ『教場』で演じた“風間公親“さんだと思われ)と言う人物が登場してついに三四郎のラジオに出演すると言う結果になっています(これもプロレスなので有吉弘行=風間さんです。「有吉さんから個別に被害届が出ている」と言う三四郎側からして真逆の設定になっており、放送は生放送ではなく収録だったそうですが終始“風間蝮親“さんに徹し水などにも一切手をつけなかったそうです。最初から仮装した状態で現れ最後まで素の有吉さんを出す事は無かったとの事)
三四郎が怖がっているのは有吉さんは独自の捜査網を使って相田さんの自宅の特定までしてポストに何か投函していたみたいで『有吉さんは多忙なのになぜプライベートの時間を割いてまでなぜそんな事をするのか?と言うか謎のおっかないファンではなくていっそ有吉さんであって欲しい』と思っていたみたいです。
風間蝮親さん
まとめ
……以上の事からわかるように有吉弘行さんはプロレス芸を意地でも引っ張る傾向にあります。それに関してはギャラも発生しないのに謎の行動力と執念を出します。
しかしながら、これらを“裏付ける“ような発言や写真は一般(SNSや写真週刊誌など)には全く公表されておらず同世代や若手芸人との(”絆”とはちょっと違う)“鎖“のような存在だと思ってます。
巻き込まれている芸人さんが本当に迷惑を被っている場合はプロレスが成立しないのでそれらの些細な(?)接点に対してプライベートを使っても全力を尽くす有吉弘行さんのバイタリティに脱帽と言った気がしますね。
捉えようによっては先輩からのイジメのように見せるかもしれませんが自身のテレビ番組『有吉クイズ』ではたまに自分の身を使って放送する回(暇つぶしに一日中メダルゲームをしている所を淡々と放送するとか、額にできた脂肪種の除去手術の経緯を放送したり)もあるので『有吉弘行さんはSなのかMなのか?』ってわからなくまります。
この狂気の原動力…ちょっと怖いですが深堀りするのはやめておいたほうが良いのかも知れませんね。
昭和の時の東京オリンピックをオマージュした自身の仮装写真