芸能人との距離感って大事だと思います。ミュージシャンとファン、アイドルとファン、芸人とファン……たくさん”距離”を自覚しないといけない場面は沢山あります。
一歩間違えると痛いファンどころかストーカーみたいな犯罪行為になってしまう可能性があるので「自分の手が届かない存在を応援する」と言うのが芸能人との”距離感”としては正しいのではないのでしょうか?ここ数年は”推し”と言う言葉も一般化していますしね。
恋愛関係とかとは別の距離感として、深夜ラジオを送れる”ハガキ職人”と芸人(ラジオパーソナリティー)との距離感に関しては特に気をつけないといけないのではないでしょうか?凄い有名なファンやラジオで毎回のようにメールを読まれる常連の職人さん。
その人達は「こっち側(一般人)」の頂点だからリスナーから支持されるのであって、「あっち側(芸能界)」に足を踏み入れる(踏み入れたつもりになってる)のは非常に危うい状態なんですよ。
その為、スタンスが一転して「自分も業界側の人間ですわー」って感じを出すと一気に嫉妬や妬みが発生するのかな?と。
演者側も時折「君たちは素人としては面白いのであって、こちら側サイドで発言するのはちょっと違うんだよ?」とやんわりと言っている感じもします。
ただ、そう言う職人から放送作家が生まれているのも事実。深夜ラジオに関しては出役(パーソナリティー)ではなくてお笑いの感性が高い裏方(放送作家)は非常に重宝されます。
放送作家コースに乗る人はSNSやYoutubeとかをやっていないのかもしれません。やってても自我を出していないような気がするんですよね。これは”その当時はそう言うツールはなかった”と言う事だけなのかもしれませんが、自分で我を出さずにしっかりと作家への就職活動(?)を行う、と。SNSが普及されてから放送作家になった人って結構いると思うのですが、SNS上でお笑いに関してあまり発言していなかったような気がします。
あとそう言う勘違い(?)って特に深夜ラジオにありがちだと思いますが、これは別の(閉じこめられた)空間と捉えた方が良いと思います。
深夜ラジオを聴いている人とテレビを見ている人の絶対数ってかなり違うので「え?俺(ラジオネーム)の事知らない?その芸人さんのファンなんでしょ?」って言うノリを表(学校や会社など)で出すのはかなり痛々しい行為です。(但し、深夜ラジオ界隈では神扱いされます)
バナナマンの設楽さんとかも「深夜ラジオのノリを表で出すな」みたいな発言をしています(これは同じ芸能人側である野呂佳代さんに発せられた言葉なので実社会だと尚更でしょう)
テレビとか芸能界では無くても自分たちが住んでいる地元の有名人(芸能人とかではなくて一般人)は他の土地では全く知名度が無いですよね。当たり前です。知らない人が突然やってきて『俺の事しらんのか!?』と凄まれても初めて見る人だし……。みたいな。
それも突き抜ければ「南中の高橋!えぇ!その横には西中の山本!」みたいな不良番長シリーズがあったかも知れませんが、(現在ではないとして)それは喧嘩して(武力で)名前を売ってきた訳ですからね。
勿論、ハガキ職人さんたちは毎週のように読まれるべくかなりの時間を使い何百通もメールを送っているから読まれる訳で特段”特別枠”と言うのは無いはずです。なのでパーソナリティーにラジオネームを覚えてもらえると言う所までメールを送り読まれ続ける…と言うのは誇るべき事だと思います。ただそれを表に出すのは別の話。
テレビ越しの、ラジオ越しの、フィルム越しの”あの人”との距離感。好きであれば好きなほど大事にした方が良いです。