トヨタの利益が2兆円と言うニュースを見ました。売上高ではないですよ、利益で2兆円です。凄い金額ですよね。
勿論、円安の影響が大きいと思うのですが、そういう為替差損が生まれると言うのはグローバル化に伴う為替リスクがあっての事です。「努力して400億円!」では無く、「1円円安で差損益が400億円。」と言うのも凄い話ですが、日本国内だけでは商売出来ないという事です。
日本と言う国(企業と言うより国自体)がグローバル化するにあたって、経済格差が生まれるのはしかたがないと思います。会社も海外から安くて優秀な人材がいれば安く雇いたいのが経営者としての考えです。
アベノミクスで”土地転がしでバブルを泡立てていたような”時代にでも戻ると思っていたのでしょうか?あれはあの時代が異常だっただけで、結果「失われた20年」の引き金となった訳です。あなたはあなたの子供にまた、「失われた」時代を過ごさせたいですか?
また、「でも給料が上がらないから実感がわかない」と言う人は多いでしょう。僕も別に給料は上がってません。
企業の売上げが増収増益になっても、実質賃金が上がらないのは(半)終身雇用制で、実質年功序列な日本の古い企業体質に原因があります。
これによって、「会社に入れば一生安泰で、毎年給料が上がって行く」と言う謎の保険に入っている訳です。
もちろん、使えない人間もクビには出来ないし、給料を与えないといけません。
一回賃金を上げると、下げるのは難しい。一時金なら良いが、ベアとなると厳しいです。特に為替差損益などは、円安、円高で簡単にブレるのでいつまでも右肩上がりとはいきませんよね。
実際、外資系の会社などは毎年、売上下位10%をレイオフ(クビ)にする制度があったりします。「あれ?xxさんは今どうしてるの?」「実は退職しまして。」なんて話が実際にあるのです。
グローバル化と言うことは、日本が海外に進出する事を意味すると共に、外資が日本に入ってくる事も意味します。また、海外からの作業者も増えてくるだろうし、円高になれば工場を海外に作り現地で現地人を採用するでしょう。
日立製作所が年功序列を廃止すると言ったようなニュースを発表しましたが、今後、大手企業もそうなってくると思います。
アベノミクスの政策で「トリクルダウン」と言うものがありました。大企業に仕事を回すようにすると、その下請け、孫請けに仕事が回ると言うものです。
でも、ただ口をあけて待ってれば金(注文)が降って来るわけではありません。少しは頭を使う必要があるんです。
仕事が増えれば競合相手だって増えてくるでしょう。
アベノミクスで円安、株高は、ある程度予想されていました。
安部総理は「これから株価はあがる、NISAと言う口も用意した。だから株を買いましょう!」と言ったのに、「そんなギャンブルは出来ない。」って国民が判断したでしょ?
その結果、外国人投資家によって食い物にされた訳です。ただし外国人投資家だってリスクはあります。
ギャンブルは怖いからやらないけれど、勝った人はずるい。って言っているようなものは話す土俵が違います。。
つい最近、スイスフランの事件があって、かなりの投機家が駆除されました。業者も潰れているみたいです。
彼らも遊びじゃないんです。マネーゲームだって簡単に死ねるですよ。
それが怖いなら堅実に働きましょうよ。と言う訳です。
幸福度が低いって嘆くなら、デンマークに行けばいいんです。国民幸福度が世界一位ですから。
でも、それで初めて日本に生まれただけで幸せって分かるんでしょうね。
これから、海外と戦っていくためにいは個人個人が強くなっていく必要があります。
日本の大学は、入るのは難しいが入ってしまえば簡単とか比喩されます。
日本の会社も、入るのは難しいですが、その上でクビにならないよう、海外と戦っていけるよう個人、個人の力を付けて行かなければいけないな、と思いました。
なんとなく、トヨタのニュースを見て「けっきょく中小企業にはなんの恩恵も無しか。」みたいな僻みを聞いて、「それは違うよ。」と言う事を言いたかったんですが、上手く纏められませんでした、すんません。