僕が19歳の頃、福島で仕事をしておりました。
今考えると僕たちみんな若くてね。夜になったら飲み屋開拓してた訳ですよ。飲み屋って言っても居酒屋じゃないですよ。スナックやキャバクラです。(今思えば、キャバクラってそんなに無かった思い出が…)
ある店に入った時です。客は俺たち(僕と先輩)、店の女の子2人と年増のママさん。年増のママさんはカウンターの奥におります。
これは良い感じではないか?と。
僕達の目的は店が閉まった後のアフターですよ。そこに夢がある!
そして、2時頃です。大抵のスナックは2時で閉店です。そしたらママさんが言いましたよ。「飲み足りないんならウチの娘たちと飲みにでも行けば?」と。
なんと合法アフターです!
そして、店の前片付けなどを待った結果、近くの居酒屋で飲んでおりました。次の目的はホテルですよ、若い!
すると、なぜか途中でママさんが到着しましてね。え?なんで店知ってるの?ってな感じです。お腹が空いていたのか勝手に茶蕎麦をオーダーしましてね、それを食べて少し焼酎を飲んだ後、「あとはヨロシクねー!」と言って帰って行きました。
なんだったんだ?って思った瞬間、「まさか、これは会計は済ませておいたわよ!後はヨロシクやってねん!」と言うママの心意気なのではないか?と。
そして、4時。そろそろ店を出ようって事になりました。先輩は女の子の肩を抱いて先に店を出て行きます。
僕はトイレに行ってから帰ろうとして出るのが最後になりました。
会計は済んでると思ったので「ごちそうさまでーーす!」と、店を出ようとしたら「お客様、会計がまだです。」
ぎゃー!
先輩は先に店でてるし、俺1人で全部の会計。茶蕎麦代もしっかりと会計に入っておりました。
あのババア!ちゃっかり茶蕎麦喰い逃げしやがった!
店を出ると先輩は女の子とタクシーに乗る姿。
残される僕一人。(もう一人の女の子は「店に家のカギを忘れた。」と言いながらフェードアウト。)
んがーーー!
がっくしした若かりし頃の事件簿でした。
年末は年越し蕎麦に茶蕎麦などいかがでしょうか?
では。