松本人志はそろそろ引退すべきでは?と思うのだ。
僕がダウンタウンと出会ったのは小学校の頃であろうか?たしか、なんかの番組の漫才コーナーだったと記憶する。
ダウンタウンの初見は「チンピラだなぁ~」って物。そんなものだった。言葉は汚いし、乱暴な漫才であった。
でも、ダウンタウンは本物であった。尖っていた。
それからの松本は凄かった。
ごっつええ感じではシュールな笑いを量産し続けたし、ごっつええ感じの終了理由はフジが野球の優勝の為、本人に確認せず、野球の特番でごっつええ感じを潰したのに対して本気で怒った為だった。(ちなみに、この頃、ダウンタウンとフジテレビは一時的に仲が悪くなり、ごっつええ感じの総集編のナレーションはダウンタウンをけちょんけちょんにするものであった。)
それほどお笑いに魂を売っていたのだ。
その後、また松本は新しい境地を求めた。
写真で一言などを作ったり、入場料を自由に決められるライブを開いたり。
たしか、HEY HEY HEYで音楽好きな人にもお笑いを理解してもらおうと松本が文字テロップを入れ始めたのが今の文字テロップのはじまりと記憶する。
深夜で一人で大喜利をやったり、一般人に「お笑い共通一次試験」を行い、その採点もTVで行ったりした。(筆者も問題を貰いに行ったが、難しくて(?)出せなかった。)
TVでは表現できない舞台をVISUALBUMと称して作成したりしている。
彼がいなければお笑いの方向は暗い方向へとたどっているし、現在のお笑い系の基礎を再構築した人間である。
笑いの為には全てを捨てれるであろう。
だから、最近の松本人志は見ていて心苦しいのだ。もう、出来ることは全部やってしまった。あとは司会業くらいしかない。そういうのは浜田にさせればいいのだ。(まぁ、浜田くらいしか松本をコントロールできないと思うが。)
そこで出てきたのが「すべらない話」。これがまた、フジの戦略を持ってしてか、成功してしまった。(本来であれば、あれは楽屋ネタで各人のキラーチューンであるべきである。現にラジオなどを聴いていると、すべらない話で使用されたネタが事前に言われていたりする。)
M-1をサクセスストーリーに持ち込んだのは、松本紳助と松本人志の功績だと思う。
だから、ここで一線から去ってはいいのではないだろうか?
(「松本紳助」がまた始まってくれれば嬉しいのだが。)
今、仮にダウンタウンがM-1に出れるとして(コンビ結成10年以内と言う制限がある為)も、おそらく優勝はしないであろう。
松本人志は新しい次元へともがいているのでは?と思う。大々的に発表した映画を作ったり、深夜にまったく意味不明に近い番組を作ったり。
もう何年もトップに立っていた。いや、もう立っていないのかもしれない。ただお笑いの歴史には残るであろう。
島田紳助はなんか、彼には金の臭いがするのだ。だが松本人志には金の臭いが無い。庶民的でケチな性格だけが付きまとう。
彼から笑いを取ったらどうなるだろう。さほど運動神経もないし、歌が上手い訳でも、役者としてもイマイチである。
だからこそ、我らは松本人志に過度な期待を演じてはいけない。
松本は本当はやさしくてチキンな人だと想像する。エロビデオを借りに行く庶民的な部分を見せたり。何気にケチであったり。豪遊するイメージは湧かないし、言っても後輩を引き連れて南の方にリゾートにいくくらいである。
ごっつええ感じに次のようなコントがあった(2014)。
-数十年後、よぼよぼのダウンタウンが若手のバーターとして出て、「俺たちまだできるぜ。」ってあがいている。
自分を皮肉って笑いを取っている。
これが現実にならない為にも、松本は一線を退くべきなのだ。
あと、某雑誌で映画の批評をしていたが、そういうのももう辞めた方がいいと思う。彼はお笑い意外で批評できる人間ではないのだ。
後は深夜ラジオかなにかで静かに余生を過ごせばいいのになぁ~。
なんて思うのでした。