仕事柄、システムを構築するにあたって色々と議論する事が多々あります。
そういう時、「波秋さんは頭がいいからいいけれど。」と言われる事があります。
勿論皮肉ですけれどね。
議論するにあたり大抵の人であれば”着地点”を持っていると思います。
僕が皮肉で言われるのは”風が吹けば桶屋が儲かる”って奴です。
有名な話ですよね。「なんで風が吹けば桶屋が儲かるんだ?」ってのは一般的に思う事だと思います。
ちょっと話を変えましょうか。
囲碁や将棋をする人は何手、何十手先を読むとよく言われます。
僕の考えはそれに近いと言いましょうか。
僕は会議の明確なテーマが決まっていれば着地点を先に準備しておきそれが間違ってないか会議の経過を見ながら考える訳です。
でもいきなり結論を言っても、経過を説明しなければ理解はしてもらえないでしょう。当たり前です。いきなり飛躍した結果が出てきたらただの変人です。(まあ、変人なんですが。)
たまーにフィーリングが会う人と仕事をする時は相手もなんて先まで読んでいるのでこの論法が通用する時があるんですよね。凄く楽だし生産性は高いです。
でも、僕も馬鹿では無いですし高飛車でも無いです。
過程を報告して結論に繋げる事の大事さも知ってます。
これを面倒と思わず当たり前と思うと、一つスキルが上がります。
それは”講師”です。相手が何もわからない前提だと、どのレベルでどの順番で説明していけばいいかわかります。勿論、着地点は分かっているので話がぶれる事はありません。
相手のレベルというと生意気に聞こえますが、人によって効率的に理解してもらう為に段取りを考える事は必要です。これは頭が良い、悪いではありません。性格の問題です。
「なんで、俺の言っている事が分からないんだ!」って言う人ほどその過程を話す事を放棄している傾向にあると思います。
ちゃんと過程を話せばお互いに理解が高まります。
これは同業の仕事だけでは無く、教育の先生や顧客に説明する場合にも役立ちます。
頭の良い人は何手先の話をしますが段階を追って説明するスキルに慣れてない(と言うか、過程を飛ばしている)場合が多いと思います。
本当に頭の良い人は結論を分かっていながらすぐに答えにいかずに、相手の性格を理解したうえで相手に段階的に理解してもらいながら結論を共有できる人だと思うのです。
なかなか難しいんですけれどね。
かしこ。