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質屋の名前を間違えたらとんでもない事になった話。

昔話です。

北海道にいる友人が質屋をやっていましてね、数年に一回、そういう質屋が集まって「こう言う贋作があるので注意!」と言う情報を共有する集まりがあったようです。で、その友人が東京にその発表をしに来たみたいで、その会合で仲良くなった質屋さんがいたみたいです。コロナ禍の現在、どうなっているかわかりませんが昔話ってー事で、一つ。

まぁ、僕のようなSE業界でも、そういう繋がりが大切でしてね、会社、ひいては個人としてその情報が大事だったりするのです。

その後、別件でその友人が上京してきましてね、年末だったような気がします。

まだ携帯はありましたが、スマホが出てなくててですね、調べ物が困難だった時代です。その友人が「○○質店に挨拶に行きたい」と言いまして、聞くと質屋の集まりの時に懇意にして貰った質屋のようです。

で、ガラケーで調べたんですよ。そうすると、ある駅にある質屋がヒットしましてね、「行こう、行こう」とその店に行ったんです。(場所はナイショ)

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しかし、なんと神様のおふざけと言いますか、同名の全然別な店でしてね、「いやーまー」と友人は持ち前のコミュニケーション能力でこなしたのですが、店主が「おう、客人か。ビール出せ」といきなりサッポロビールの赤星の瓶ビールを出してきました。

友人も「この店ではなかった。けれど、面白いからこの流れに乗ろう」って顔をしておりました。

そのうちに店主は酔い初めて「うちの売り上げが今年はxxx円でね」とか言い出して、店主の息子が「ダメだって、そういうこと言っちゃ」と制する場面がたびたび。ありゃー、年末だから飲んでるなぁ、って。

結果的に、「18時にこの店閉めるから、先に飲みに行ってろ」と言われて、指定された近くの店に行ったんです。そこで、ワインがボトルで出てきましてね、「これを飲んで待ってろと言われてます」と。

「うわー、すごい世界に入ってしまいましたなぁ」なんて半分喜びながら友人と過ごしていたら、店主が訪れました。

その後、店主と色々とその店で飲んでたのですが、突然「飯食いに行くぞ」と言ってきました。

これは面白くなってきたと「ほいほい!」とついていくと、タクシーで移動!

「うわー」と思いながらなついた店はなんと神楽坂。一見さんでは入れない料理店です。もう、びっくりしながら過ごす我々。どうも質屋界でも御大だったようです。すごい間違えしたなぁ、我々。上京してきてから何年も生活していましたが、まさか神楽坂の一見さんお断りの店に入るなんて思っていなかったので味とかは正直覚えてません。

その後は、オネーチャンの店へと行くことになるのですが、どうもこのオネーチャンの店長が店主の愛人っぽかったので、なんだかんだ理由をつけて逃げるように帰ったものです。

いやー、本当にびっくりしましたよ。いい思い出です。
質屋トークはまだ面白いのが沢山あるのでバレない程度に書いていこうと思います。

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