ハイスタことHi-STANDARDと言うバンドがいました。今のメロコアの礎となっているバンドで彼らをリスペクトしたバンドが数多く生まれました。しかし、2000年に解散していたのです。
そんな彼らが突然水曜日に16年ぶりのニューシングルを出したのです。(正確にはマキシアルバム?と言う表現も古いのかもしれませんが。)
今でも話題性の高い彼らの事なので、発売まで事前告知が無いのは衝撃的だったと思います。まぁ、事前告知が無いのは宣伝活動をしなければOKなだけですが、レコーディングからマスタリング、CDプレスから店頭まで、リークの可能性は沢山あったはずです。
でも、音楽好きなみんなが「ユーザのワクワク」をちゃんと守るために一切事前リークなしに当日にいきなり店頭に並ぶと言う芸当ができました。これは関係者がみんな音楽好きだったからできたのでは無いでしょうか?
彼らの発売後のインタビューで「音楽ショップに行けば新しい音楽に出会える。そういう期待をもう一度味わって欲しかった。」的な事を言っていました。(ニュースで見ました。)
言い得て妙。パソコンの前にいれば、新しい音楽の情報が入る昨今です。でも、僕が中学、高校生、新社会人の頃は音楽ショップに行くのが楽しかったのは事実。ジャケ買い(ジャケットを見てそのセンスだけでCDを買う)をよくしたものです。
そのうちにみんなが知らないアーティストを見つけたり、新しい曲と触れれる事が出来たりしました。
インターネット全盛の今だからこそ、当時の”ワクワク”を味わえた音楽ファンには「初めての経験」だった人もいるのでは無いでしょうか?
Amazonで本を買うことはできても、「ついで買い」はできません。
AmazonでCDを買うことはできても、「ついで買い」はできません。
(勿論、類似提案してくれるのは別として。)
今、またネットショッピングだけでなく、実店舗でのワクワクを経験してもらえたら嬉しいな、って思うのです。