さて、今年のNHKの朝ドラのテーマ曲はMr.Childrenの曲ですね。Mr.Childrenは僕が会社に入った年とほぼ同じくしてデビューしたのでまさに同期のような感覚で、デビューから今までを追いかけられています。
それはとても幸せな事だと思います。
今の若い人に、昔のMr.Childrenの曲を聴かせても、「へぇ、ミスチルってこんな尖った曲もやるんですねぇ。」なんて思われてしまう感じです。
しかし、Mr.Children、実はそんなに演奏能力が高いわけではありません。実際に、コピーしてみるとミスチルは結構簡単で、桜井さんのギターが一番難しいなんて事もあるほど。
中でも、ギターの田原さんは「皇帝」とは呼ばれているものの。そんなに「スーパーギタリスト」ではありません。でも、ファンはそれを含めて、愛を込めて「皇帝」と呼んでいるのです。
ちなみに、ドラム以外のMr.Childrenのメンバーは高校の同級生。まさに、学生バンドがここまでビックバンドになった事になりますね。
しかし、Mr.Childrenがビッグバンドになるためには、「皇帝」田原さんのギターが必要だったのです。
あの、有名なイノセントワールド、あの曲のイントロが田原さん考案なのです。
ギタリストとしてはそんなに難しくないフレーズですが、心を掴むと言う意味では物凄く重要な意味を成します。
そして、「抱きしめたい」「CROSS LOAD」「Replay」と立て続けにスマッシュヒットを飛ばしていたミスチルは一気に時の人となります。
正直に、ミスチルのメロディーメーカーであり、プレイヤーの桜井さんとしては、「他のメンバーの演奏が追いついてこない」と思った事があったのではないでしょうか?
でも、そういう理由で簡単にメンバーチェンジをするわけではなく、あくまでも「学生バンド」の延長でここまでやってこれた訳です。
ミスチルの4人に絶対的な人はいないと思います。桜井さんが作詞作曲するのはあくまでも”当たり前”の行動ですし、それを忠実にプレイするのも他の3人の役割です。
唯一、ミスチルに絶対的な人がいるとすれば、それはプロデューサーである(あった)小林武史の存在です。
ミスチルが圧倒的な人気になったのはプロデューサー小林武史の存在が大きいのですが、桜井さんの作曲能力は小林プロデューサーの範疇を超えてしまいました。
あとは、ライブに小林武史自身がでてピアノプレイする場面が多くなりました。しかし、結果は、曲はピアノバラード化していく方面にあったのです。
そして、数々のヒットアルバムを出したMr.Childrenはプロデューサーから小林武史を外してセルフプロデュースに変えます。
そうしてできたのが傑作「REFRECTION」です。
そして、また、攻撃的なMr.Childrenが戻ってきました。メロディーメーカー桜井が帰ってきました。
だからこそ、後の3人は桜井に無理をさせずに、”Mr.Children”の音を作っていく事を望みます。
ちなみに、REFRECTIONから「皇帝」田原さんのギターがまた牙を剥き出しました。
田原さん、ボトルネックばっかり使ってなくて、今の時代のミスチルファンの為にもう一回、スペシャルなイントロを作ってください!
Namiaki The Fun of Mr.Children.