今では信じられないかもしれませんが、昔は他局の番組名を出すのは完全にタブーとされていました。
今なら「情熱大陸」や「ザ・プロフェッショナル」などのパクリを他の局が堂々とやっていますが、昔は番組名ですらNGだったのです。(音楽も同じ音楽は使えずになんか似たようなテイストの音楽にしていました)
さて、僕の好きなバナナマンさんのラジオを聞きました。先週は日村さんのバースデー週でしてね、例年なら、ここに星野源さんが現れて「日村、4x歳のバースデーソング」を歌っていた訳です。僕が知っている限り40歳位から毎年恒例になっていたはずです。
しかし、今回は生では出演できませんでした物理(距離)的な問題もあったし、すでに他局で星野源のオールナイトニッポンが始まっていたので。それが原因かもしれません。
でも、ちゃんと曲は録音ですが発表したのです。それも弾き語りではなく、バンドメンバー総勢でちゃんとした完パケ(業界用語で”完全パッケージ”を意味します)で。
その曲の中で、星野源さんは「俺が誕生日の時はお前(日村)が来いよ、ニッポン放送へ!」と歌っています。
そう、バナナマンのラジオはTBSラジオ。
星野源のラジオはニッポン放送なのです。
これは、局の垣根を超えた動きだと思っています。
少し時代を遡れば、おぎやはぎ(TBSラジオ)のラジオ中、「アルコ&ピースのオールナイトニッポン(ニッポン放送)最終回のために出待ちをしている人がたくさんきています!」と言うハガキが読まれ、TBSラジオのADをニッポン放送前に派遣し、現場の生の声を伝えると言う企画がありました。
これはもしかすると、ラジオの世界でも局の垣根を超えた時代がやってくるのでは?と少し興奮している僕がいます。
前から、おぎやはぎのラジオのスペシャルウィーク(聴取率週間)はニッポン放送、オールナイトニッポンの代名詞である”ビタースイートサンバ”を流していたり、おぎやはぎ、バナナマン、そして星野源が局の垣根を壊す日も近いのではないでしょうか?
特にラジオは映像ではなく音だけで楽しむ媒体です。聴きながら、「あれ?俺、オールナイトニッポン聴いてたんだっけ?」と思ったら、TBSラジオのJUNKだった。なんて時代も訪れるかもしれません。
でも、リスナーとしては楽しい放送をやってくれればそれでいいんですよ。確かに聴取率でラジオ局、番組のパワーは決まるかもしれませんが、リスナーが求めているのはそんな世界ではない、”深夜に馬鹿笑いできるラジオ”を求めているんです。
結果、それがラジオの底上げになり、みんながもっとラジオを聴くきっかけになればいいな、って思ってます。
インフラ(radikoなど)は揃いました。無料で聴けるコンテンツも多数です。それでもあなたはラジオを聴きませんか?
ちょっとしたアンチテーゼで〆させていただきます。
追記(2018.2.1)
2018.1.30の星野源の誕生日企画のオールナイトニッポンにてついにバナナマンが登場しました。それも最初から「星野源とバナナマンのオールナイトニッポン!」って感じで始まりました。もう聴いてる人は「星野源のオールナイトニッポン(ニッポン放送)にバナナマンがゲストで来た」のか「バナナマンのバナナムーンGOLD(TBSラジオ)に星野源がゲストで来た」のか聴いている方にはわからない事態に!
Continuesのツアーのじゃんけん太郎も登場するし、バナナムーン名物「すっ裸DJ」も登場です!すげーの一言。
いやー、聴いてたら面白く実に不思議な感覚に襲われます。やっぱりラジオは楽しい!radikoのタイムフリーで聴ける人は是非聴いて欲しいです!