医療の発展により、人間の寿命はどんどん伸びています。勿論、食料の安定化とかもあると思うのですけれど。
「人間50年」、と織田信長は敦盛を舞ったものですが、その時代もたった500年前。
この数世紀(と言うかここ数十年でしょう)で人間はどんどん長寿になっています。
その結果、少子高齢化なんて問題も出てきていますよね。少子化は仕方ないんですけれど、老人がどんどん長生きしているからこうなっちゃうんですよ。(悪い意味ではなくて)
でも、僕は「延命治療」ってのには反対なんですよね。本人の生きたい意思もわからないし、回復する見込みもない。ただ、身体中に管を刺されて呼吸をするだけ。栄養は点滴にて補充なので、食べる楽しみもない。
僕の母方の祖母はまさに延命治療でした。直接の息子、娘(僕から見れば母親、叔父さん)から延命を切ると言う発言は出来なかった模様で、結局、僕が親族の総意と言う事で、延命を切ってもらいました。
寿命ってのは誰にもあると思うんですよね。悲しいですけれど。
長寿を全うすることができる人がいれば、物心つく前にこの世を去る人もいます。残酷だけれども寿命に平等はありません。
骨折などは治療すべきだと思いますし、肺炎とかそう言う「治る」病気は積極的に治療すべきだと思うのですが、不治の病「がん」はそうは行きません。
勿論、将来、癌は適切な治療で治る病気になっているかもしれませんが、現代医学では発毛剤と一緒でがんを治す事はできません。
それが、その人の寿命なんだと思うんです。
戦争で亡くなるとか、交通事故で亡くなるのではなく、その人の寿命がきた、と。
だから人は、毎日を一生懸命生きるべきだし、寿命は受け入れるものだと思います。
尊厳死と言うと反対意見が出てくるかもしれませんが、僕は、こう言う病気に対しては尊厳死ってありだと思います。
金をじゃぶじゃぶ使ってまで長生するか?と言うとそれも考えものだと思ってます。
かのロックフェラー財団のロックフェラーさんは6回も心臓移植しています。心臓移植なので、適合するドナーとかの順番待ちになるのが一般的ですが、ここも財力で勝ち取ったのでしょうね。そこまでして生に執着したのでしょうか?なお、101歳まで生きたそうです。
逆に、ジョニー・デップの娘が病院に行った時に、医者がジョニー・デップの娘なので特別待遇をしようとしたところ、「そんなのは必要ない。ただの一般人として順番通りに診察してくれ」と言ったそうです。やはり病気を前にしてはそう言う態度でいるべきだと思います。
勿論、最後まで「生きたい」と思いながらこの世を去るのは辛い事です。周りの人も辛いと思います。
でも、お迎えってのは誰にでも来るんですよね。
きっと100年後には僕たちの世代は誰もいませんから。
僕も明日にでもお迎えが来るのかもしれません。でも、僕はそれを受け入れる準備はできています。そのために、後悔しないように日々、生きてます。