深夜ラジオをradikoのタイムフリーで移動中に聞くのが好きです。で、先週の爆笑問題のラジオを聞いてたら紹介してたバンドがあります。田中さんが言ってました「元・相対性理論の人のバンド、”集団行動”で『ホーミング・ユー』」ラジオはこう言うのがあるからいいです。
メロディーもそうだけど歌詞がモロだと言う感じです。最初に相対性理論を聴いた衝動を思い出しました。あの頃はまだ寮に入ってたなぁ。
で、調べてみると相対性理論の初期メンバーの人(真部[まべ]さん)が作ったバンドだそうです。
声もやくしまるえつこさんじゃないけど悪くないです。(すごく特徴的と言う訳でも、上手と言う訳でもなく。あくまでもフラットに聴いて)
特徴が強くない分、バンドの音楽にうまく馴染んでいるのではないかなぁ?って思いました(相対性理論はやくしまるえつこの個性が強過ぎて他のメンバーが目立たなかった気がするので)
椎名林檎のような癖の強い歌い方ではないですね。透明感にかすかに潜んだ雑味を感じました。
声質は全然違うんだけれど、存在的にはジッタリンジンのボーカルのような感じもします。
ボーカルは講談社のアイドルオーディションの2016年のファイナリスト(ミスiD2016)らしいです。どう言う接点があったのでしょうか?(ちなみにボーカルはその時点で所有CDは2枚しか無かったとか。逆にすごいです。)
真部さんは「相対性理論から変わった!」と思われたいそうですが、それまでには時間がかかりそうな気がします。
だって声を除いてこの人(真部脩一さん)の紡ぎ出す音楽であり、歌詞なのですから(ペンタトニックスケール主体の音楽)
逆に言うとこの人のアイデアが相対性理論(初期の時代)であって、今の集団行動なんだろうな、と思いました。
真部脩一さんと言う人はゼロ年世代のミュージックメーカーなのかもしれません。
(ネットではポップマエストロと呼ばれてるらしいです)
相対性理論のデビューからもう10年になるのですね。「シフォン主義」と「ハイファイ新書」と「シンロニシティーン」以降買っていなかったんですけれど、そのタイミングと真部さんの脱退の時期が重なっているのは偶然ではないのかもしれません。
メジャーデビューしていながら、現在バンドメンバー募集中と言う凄い状態。
公式ホームページを見ると、第二次オーディションで女性ヴォーカルを募集しています。女性二人のボーカルになるのでしょうか?真部さんの頭の中にはどのような曲が浮かんでいるのか興味があります。
実際にCDを買って聴いたのですが、見事にぶっ飛びました。
最後の「バックシート・フェアウェル」で鳥肌が立ちました。音楽を聴いていて鳥肌が立ったのは久しぶりです。この曲に関しては、歌詞もヘンテコ(いい意味で)では無いです。
このバンドでは長い方になる5分の作品。
「1メーターって何km? (バックシート・フェアウェル)」と言う歌詞は、相対性理論の「太平洋 大西洋 ここ一体何平洋よ(スマトラ警備隊)」と同じ感覚に陥ります。
(僕の中でのこのタイプの歌詞として一番印象に強いのは有頂天の「6分まで100キロ 十進法パレエド 60分まであと何キロ?(十進法パレエド)」です)
バンド名をつけた1stミニアルバム「集団行動」は通して聴くと「久しぶりにアルバムらしいアルバム」だと思いました。
始まりがあって、終わりがある。そんなアルバムです。昔はそう言うアルバムが多かった (コンセプトアルバムまでは行ってない)。
曲を個別に買えるようになった今、このアルバムは最初から最後まで通して聴いてほしいと思います。
集団行動。真部さんの2017-2018年。
バックシート・フェアウェルは真部さんが目指していた「誰もが再現可能な普遍的な曲」になっているんじゃないかな?って少なくとも僕は思います。
今年の2月には2ndアルバムが出ます。今、一番楽しみなバンドです。久々にライブを見に行きたいな、って思いました。
皆さんも是非聴いて見てはいかがでしょうか?これから流行りますよ。
追記
ライブに行ってきたので、ライブレポを載せておきます!