友人と巣鴨で遊んでおりました。夕方になったので「メシ食うか」と。
巣鴨駅前に香ばしい喫茶店があったので、喫茶店ハンターの我々（喫茶店のナポリタンとエビピラフを追求している）としては「これは！」と思ってたんですけれどどうにもエビピラフがない模様。
って事で諦めて「ちょいと巣鴨を散歩してみるか」と。とげぬき地蔵商店街まで行く気はなかったので、駅の近くを歩いていると雰囲気の良い定食屋を発見！それも値段が驚くほど安い！（ほとんどワンコイン）我々のアンテナがピンときました。
フクノヤって店です。
おそるべき価格破壊！というか昭和価格！
その時は別にこれを記事にしようとは思ってなかったんですよ。僕は”アジフライと目玉焼き定食（500円）”、友人は”オムライス大盛り＋味噌汁、サラダ（700円）”をチョイスして、無難に食べて帰ろうと思ってたんです。
お店にはお婆ちゃんが一人。僕らが行った時はお客さんが居なかったので相撲を見ておりました。
で、このお婆ちゃんが一人で料理を作ります。
喫煙OKだったので、タバコを吸いながら待ちます。
落ち着く人はとんでもなく落ち着く雰囲気です
思ったよりも早く料理が届きました。
これがね、美味しそうなんですよ。”ちょうどよい”感じなんです。「これは豪華だ！」とか「すごい量だ！」「完璧！」とかではなくて、「あぁ、昭和の定食屋ってこんな感じだったんだろうな」って感じの料理です。
写真に隠れてますが、裏側に目玉焼きがあります。カラシがポイント！
んで、うまい。これも”ちょうど良く”美味しいんです。味噌汁も家庭の味。ご飯の感じもちょうど良い。
でお会計をすると僕はもちろん500円です。ワンコイン。価格破壊。どうやって経営が成り立っているのかわかりませんが、これが巣鴨の成せる技なのでしょうか？
我々が食べている間もお婆ちゃんは相撲を見ており、「こんなに相撲ばっかり見てどうするの？って思ってるでしょ」なんて話しかけてきます。すごい元気そうです。
僕たちが食べ終わって（もちろん完食）、食器を下げる時にお婆ちゃんは「お粗末様でした」と言って下げていきました。それに対して僕たちは「ごちそうさま」と。
あぁ、これだよ、これなんだよ！って。ザ・昭和だって！実家だって！ばーちゃんが作ってくれた料理だって！
そんな感じ。
そろそろ平成も終わってしまいますが、このお店、”平成”の次の元号になっても「昭和のお店」として愛されると思います。
お婆ちゃんはご高齢だったので、あまり無理をせずに長く続けて欲しいです。値上げしてもいいんですよ！って言いたくなります。
こういう店が地元にあるって幸せだな、僕の地元にあったら毎日寄っちゃうなって思いました。
いやー、いいお店に出会った。一期一会かもしれませんが、幸せな気分になりました。
500円で、お腹も心も満腹です！
巣鴨を訪れる機会がありましたら是非！！インスタ映えするような料理ではないですが、必ずほんわかとした気持ちになれると思いますよ。
