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仮想通貨はギャンブルか?イケダハヤトさんのエントリを読んで。

はじめに

さて、去年末 (2018年)から、今年の初めにかけて仮想通貨の(日本円に対する)価値が一気に高騰しましたね。一番有名なビットコインも200万円は超えたので、まだ価値が見出されていない状態で買った人は「億り人」なんて呼ばれてましたね。去年の流行語対象の後に出てきた言葉(正確には前からあった言葉)なので、今年の流行語大賞にはノミネートされるのでしょうか?

またコインチェック社の事件もあったりして、ビットコインが日本円換算で1億円の価値になったので日本円に変えた(利確した)人は、最大55%の税金(雑所得)が入るので出金(日本円として個人の通帳に入金)していない人は税金を払うのが大変なのではないでしょうか?

僕はどうしたか?

僕はこのウェーブには乗りませんでした。去年僕は新入社員の新人教育を担当していたんですけれど彼らは資産の一部を仮想通貨に変えていました。

僕がこの波に乗らなかったのは簡単で、

  • なぜ上がって
  • 誰が儲かるか

わからなかったからです。

もちろん基本となるブロックチェーンに関しては去年の春からずっと調べていました。仕組みを完全に理解した上で「なぜこの技術が日本円(やドル)に対して強い価値を持てるようになるのか?」と言う点が理解できなかったからです。

ビットコインの特徴

仮想通貨の特徴としては“中央銀行”を持たないと言う点があります。日本円は日本銀行が中央銀行になるため、ある程度の外貨との価値をキープしますし、もしも外貨との障害があった場合に正常化(適正化)する機能を日本(中央銀行)がもつ事ができます。金融に詳しい人には”日銀砲”なる言葉を知っている人も多いのではないでしょうか?

仮想通貨(例えばビットコイン)はそういった中央銀行を持ちません。簡単に言えば、世界共通で利用できる通貨って事になります。また、それらの取引は相対値で行われ(簿記の知識がある人は取引は全て仕訳帳に記載されると考えてください)、不正がしにくいと言う利点があります。

だからと言って、1BTCに対して250万円相当の価値があり、「将来的には500万円以上の価値も充分可能性がある」と言う発言には単純に「なぜ?」と言う疑問しか湧かなかったからです。

さて、そんな中ネットで有名なアフィリエイター(広告経由でものを買ってもらってその広告料をもらって生活している人)のイケダハヤトさんのエントリーを見ました。

「意地でも仮想通貨というギャンブルには手を出さない!」という愚かな人々について。

と言うエントリーです。(現在は削除済み)

彼らに共通するのは「そもそもブロックチェーンすら理解せずに、仮想通貨はギャンブルだと決めつけている」という点。
これ重要ですが、しっかり勉強すれば、仮想通貨=ギャンブルなんて安直な結論は出ません。

と言う書き込みをされていますが、僕にはブロックチェーンを理解した上で、仮想通貨って「なぜ?」と思うんです。 ギャンブルってのは投機目的でお金をかけると言う行為になります。株と一緒です。

  • 沢山の人がビットコインを(日本円で)買えば、(日本円に対する)ビットコインの価値は上がる
  • 沢山の人がビットコインを売れば(日本円に変えれば)、(日本円に対する)ビットコインの価値は下がる

簡単に言えばそれだけです。まぁ、意地が悪い人は安いうちにビットコインを買っておいて、「ビットコインは素晴らしい!みんな買おう!500万円以上に価値が上がるよ!」と煽ってビットコインの価値が上がったところで全部売ってしまいその差額で儲けることが可能です。

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仮想通貨はギャンブルか?

なので、「仮想通貨=ギャンブル」と言うのは「もしかして100万円ぶん買ったら200万円になるかも(100万円儲けられるかも?)」と言うものであり、逆に価値が下がれば”損した”となるのでギャンブルと思われるという事ですね、こう言うのを”投機”と呼びます。

不勉強の方に向けて説明すれば「インターネットの黎明期にGoogleの株を買う」……みたいな感じでしょうかね。

これは本質的に技術への投資なのですよ。パチンコとは違いますなw インターネットの黎明期にGoogleの株を買うのは投機ではなくて投資です。「お、Googleの株が上がった!儲けた!売ろう!」と言うものではなくて、「なんかよくわからんけれど将来性があるから買ってみるか?」と言うものです。そうやってみんなが株を買う事で会社が使えるお金が増えて企業を発展させることができます。 なので、”株式会社は誰のものか?”と言う問いに対して「社長(会長)ではなくて、株主のもの」と言う答えが出てくるのです。

もちろん、投資はわかりますけれど、誰に投資するのですか?ビットコインは誰かが管理したり設備投資する仕組みではありません。純粋に”誰に?”と言う問いに「ビットコインに」としか答えられない人はギャンブルの考え方です。

勉強した上でなお「仮想通貨なんてギャンブルだ!」というのなら、あなたの頭が悪いだけなのでそれはまぁ仕方ないですね……。あっ、ほんとのこと言っちゃった!

この意見に対して、「じゃあ、具体的に誰に投資するの?」と聞いてみたいです。 ビットコイン(ブロックチェーン)はP2Pで管理しているので、”誰かが”と言うものはないのがビットコインの本質のはずなんですけれどねぇ。

ビットコインは誰?

強いて言えば、マイニング(新しくブロックチェーンの売り買いを管理できる箱を作り出す)する人に対する投資とも言えるかもしれませんが、ビットコインには発行量に上限(2100万BTC)となっているので、価値は変わってくるのでしょうね。

ちなみに書くと、この「マイニング」ってのは基本的に人間ではできなくてコンピューターに鬼のように計算させて実施します。なので機械代と膨大な電気量が必要となります。そうするとその機械代と電気代よりもビットコインの(日本円に対する価値)が高くないとやる意味がないですよね(損しちゃうから)、なのでその損しないで儲けられる金額(損益分岐点と言います)は日本円で80万円とも言われています。

なので、80万円を割ったら電気代の方が高くつくのでみんな作業(マイニング)しなくなるわけです。

終わりに

2020年現在、仮想通貨ブームはすっかり下火になり、通貨として利用される事はほとんどありません。完全に投機対象の”銘柄”になってしまっています。

あと、値の動きが激しいので、FXでやっているとあっという間にマイナス(場合によっては追証)になる可能性がありますね。

あ、あとイケダハヤトさんはもちろん自身も仮想通貨に投資されていると思いますが、彼の本職はアフィリエイターなので彼のページ経由で”「仮想通貨を扱える取引所」に口座を作ってもらって入金してもらう”ことでお金(日本円)を稼いでいる事を忘れずに。

老婆心ながらエントリーとして書いてみました。

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