ここをクリックしてお気軽にお問い合わせください!

【書評】もうすぐ絶滅するという煙草について

この刺激的なタイトルの本は、探して買いに行ったのではなくて、たまたま散歩して本屋に立ち寄ったら刺激的なジャケットだったので、いわば「ジャケ買い」です。
こう言う出会いがあるので、本好きとしての本屋は面白いんですよね。

って事で大分前に買って週末にちまちま読んでいて読み終わったのでブログに書くことにしました。

IMG 2050

ちなみにこの本は別に将来煙草が禁止となり、喫煙の害がどれだけあるかを書いた本ではないです。愛煙家の作家たちが書いた文章・漫画(!)の42篇からなる本です。

なので、この本は愛煙家が読んで、「そうだ、そうだよね」って思いながら読むのが正しい姿だと思います。

僕の好きな原田宗典のエッセイも載っていて、「あぁやっぱりこの文体だ」なんて嬉しくもなってしまいました。

また、作家や年代によって、旧仮名遣いなどで書かれているので、読むのに苦労する部分はあると思います。実際に僕もかなり手こずりました。本が苦手な人は挫折してしまうかもしれません。でも昔の人も煙草を吸っていたし「どう言う気分だったんだろう?」って思うためには頑張って読む甲斐はあると思います。

1800年代からの文豪とタバコについての本。

「だよね、だよね」って思いながら読んで行ったのですが突然「II」と書かれた後半が始まり少々毛色が変わってきます。

IMG 2051

前半は”タバコLOVE”、”NO タバコ,NO LIFE.”って感じだったのですが、後半は禁煙したエピソードが増えてきます。意図的なのでしょうかね?とは言え、愛煙家が禁煙するのに苦労するエピソードが多いです。

やっぱり文豪とタバコは切り離せないのかなぁ〜と思いつつも、どうなんでしょうか?嫌煙家からしたら「全く面白くない」って言う本になるんでしょうね。
そんな嫌煙家が好きな作家の作品も作者がタバコを吸いながらウンウンうねって作った作品かもしれないのに…

ちなみに僕自身は愛煙家です。お酒はなんぼでもやめれますが、煙草はやめられません。だいたいお金払って合法なものを買って吸っているのだからいいではないですか!とも思ってしまいますよ。(たばこ税でたっぷり税金を納めていますし)

今はどんどんと愛煙家の肩身が狭くなっています。これからもどんどんと進んで行くでしょう。2020年に向けて東京都の飲食店での喫煙は全面禁止になるようです(神奈川県に住んでてよかった)

僕は、引っ越しした先で荷物を入れ終わったらまず灰皿を出してとりあえず一服するほどです。家庭を持っている同期などはやはりベランダや換気扇の下で吸っているので、僕の家に遊びにくる人は「あぁリビングでたばこが吸えるんだ!」と喜んでします。

ちなみにこのエントリーも煙草を吸いながら書いてます。

数年前から電子式(加熱式?)煙草も増えてきており、喫煙スペースにも”加熱式のみ”と言う所も増えてきております。紙巻き派は煙草吸いの中でもさらに追いやられている状況。正直厳しいです。

僕は喫煙者は喫煙所で吸うと言うのは良いと思うんですけれど、最低限の場所を確保して欲しいんですよね。まるでガス室のような部屋に追い込まれて煙草を吸います。他人とも近距離なので、加速度的に副流煙も吸い込む事になります。
「喫煙者だからそのくらいしないと」と、言えども「人権すらないのか!?」と思わされる場面もしばしば。

僕は日本国民として、「煙草は吸ってもいいよ。でも嗜好品だから贅沢税としてたばこ税はもらうよ」と言う話と「煙草を吸うなんて言語道断!どんどん吸える場所を減らして喫煙者を減らしてやる!」って言う二律背反になっているのでは?って思ってるんです。

タバコが通れば、次はお酒が考えられます。
「20xx年には飲食店に飲酒席と禁酒席に分けます!」って言っているようなものです。子供のそばにお酒を置いておくと間違えて子供が飲んだらどうするの!って言う強い意見に負けて、お酒を飲みたいお父さんは”飲酒部屋”へ移動してとぼとぼと一人でお酒を飲む…なんて未来がこないとは言い切れません。

「いや、煙草と酒は全然違うだろ!」って意見もあると思いますが、それはあなたの主観。
お酒も嗜好品で酒税が別途かかっていますし、ニコチンもアルコールも広義の定義では麻薬になってしまいますからね。

まだ煙草が吸えるうちの愛煙家は読んでおいた方が良いと思う本でした。愛煙家にはオススメです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です