年末の事です。とあるシステム開発における考え方についての議論会を社内で開いていました。僕はご意見番と言う立場だったのですが”素朴に思った事をマシンガンのように質問”してしまい、定時後に有志で開催しているこの議論会は実にいつもより1時間も長くなってしまいました。
申し訳ないと言う気持ちと同時にこの位の議論がなければ活発な意見交換は行われないと思ったからです。
その会議の中で、「xxの重みづけはフィボナッチ数列を使います」と言われて「おぉ!」と思ったんですよね。今でも非常に印象的に残っています。
フィボナッチ数と言うのは、0,1,1,2,3,5,8,13,21……と、前と今の数字を足したのが次の数字と言う数列でこの数列は自然界に大きく関係しているそうです。(花びらの枚数など)興味を持っていただければ是非検索してみてください。
で、フィボナッチ数でブログ記事を書こうと思ったんですけれど、世の中にはそういうエントリーは沢山ありますし、僕よりももっと詳しい人のお話の方が面白いです。そこでもっと実社会にそくした数字に関する話題って無いかな?って思ったんですよね。
(ちょうど、最近「三角関数は社会に出てから何の役にもたたない」と言う悲しい発言を目にしたのもありまして…)
最初に思ったのは”進数”です。僕たちは基本的に10進数の中で生きています。10円、100円、1000円と言う奴ですね。
次に、1日は24時間で、時計の1周は12時間です。これは時間は12進数であると言う意味になります。
1年も12ヶ月ですね。
んで、10と12の最小公倍数って考えてみると60なんですよね。
60と言うと思いつくのが、1時間あたりの分(ふん)ですよね。分は60進数で構成されている訳です。
なんかこうやって繋がるとちょっと面白いですよね。10進数と12進数が60進数で繋がる訳です。
なぜ「僕たちの日常は10進数がベースになっているか?」と言うと、おそらくですが両手・両足の指の数だと思います。
なので片手の指が6本ずつだったら、おそらく人間は12進数を使ったと思います。
さて、コンピューターの世界では16進数と言うのがよく使われています。0~15を表すのに0,1,2,3,4,5,6,7,8,9,A,B,C,D,E,Fと言う文字を使って表現する進数です。
アセンブラなどの低級言語はこの数文字列の組み合わせで構成されています。ネットとかで0x1F2Cみたいな文字があるとしたらそれは16進数です。
また、コンピュータで使われる数字には、
2,4,8,16,32,64,128,256,512,1024,2048,4096,8192…と言うのがあります。これば2の倍々ゲームですね。
なので、ハードディスクの1TBと言うのは1024GBだったりします。
あと、1/8192と言うのはパチスロの爆発役の確率(ミリオンゴッドのGOD揃いの確率と言えば分る人はわかるかもです)になっていたりします。
数字ってすごい面白いし、数学って本当に芸術なんだなって思う事があります。オイラーの公式なんて、もう数学を通り越して芸術。まさに神秘の世界です。
本当に世の中のすべてが数学で説明できるのではないか?なんて思ってしまいます。
ちなみに、オイラーと言う数学者は天文学者でもあったそうです。結構数学と天文学を一緒にやっている人は歴史に多く、「空を見て数学で解こうとしたのか」よくわかりません。関連性を探そうとしていたんですかね?
僕は30歳後半の頃から、こういう数学に(ある程度の)興味を持ち、Youtubeとかで灘中の入試問題や東大の入試問題の説明してくれている動画をみている時期がありました。
でも、一つだけ思える事があるんです。数学に没頭したら日常生活を送れないような変態になるんだろうなぁって。数学以外のすべてのものがどうでもよくなってただひたすらに数学に没頭するんだろうなぁと。
とても日常生活なんて誰かの補助なしにはできないんだろうな、って言うレベル。
独身でサラリーマンの僕はまだまだ表面上の数学にほれぼれするしかないんでしょうね。
面白いですよ、数学。
毛嫌いせずに幾つになっても勉強してみると良いと思います。勉強するだけならテストも入試もないですから……気軽に、ね。
では。