はじめに
2019年4月28日、僕が好きなバンド”集団行動”のライブ「SUPER MUSIC -MUSIC編-」に行ってきました。
場所は渋谷 WWW X。ちなみに前売りは買っておらず当日券でした。
事前に当日券が出ることは知っていましたのでなんとかなるか?と。
チケットは無事入手
前日に38度の風邪をひいていたのですが当日は熱も下がって参戦。しかし、渋谷ってのはライブ目的以外で来ることはほとんど無いんですよね僕には縁のない街、渋谷。
スクランブル交差点で外国人が多数スマホで動画を撮っていたのが印象的でした。2020年のオリンピックにはどうなってしまうのでしょうか?
WWW X、上の方にあります。この鉄棒(?)がピカピカ光ってます
さて、適当に時間を潰してライブです。
インパクト
まず、開演前に分かったのが真部さんのギターがフェンダーからショップブランドに変わってました。S-S-Hってタイプの黒のストラトシェイプ。ヘッド(ギターの先っちょの形)が変わったからすぐにわかったんだけどメーカーまでは確信出来ずです。しかし、真部さんもギターを変えるんだな、ってのが意外でした。
ギターをコロコロ変えるバンドは多数ありますが、真部さんは昔からフェンダーのストラトだったような気がするので…
集団行動はメルマガをやっているのでそこからお花が来ていました
あと、以前のライブレポで斎藤さん(ボーカル)がギター(テレキャスター)を弾いた写真があって期待していたのですが、下記の曲で使用しておりました。
・ぐるぐる巻き
・春
・フロンティア
思ったより上手かったのが印象的です。しっかり弾いてたしバレーコードもちゃんとしてた。斎藤さんは動きながら歌うタイプでは無いのでギターも安定しておりました。
意外なのはちゃんとしたホーミング・ユーが聴けたのも印象的でした(今まではアコースティックアレンジ)。もうこう言う曲はやらないのかな?と思っていたんですけれど、アレンジがかなり変わっておりやはり、”相対性理論の真部さん”から、集団行動の曲へとの変化を感じました。これは賛否があると思います。
ほとんどの曲をやったのでは?って位の精力的なライブでしたね。
セットリスト
セットリストは以下の通り
<MC-I>
SUPER MUSIC
テレビジョン
セダン
パタタス・フリータス
ザ・クレーター
<MC-I>
充分未来
皇居ランナー
婦警さんとミニパト
クライム・サスペンス(真部さんイントロ入り失敗)
スープのひみつ
<MC-I>
土星の環
1999
ぐるぐる巻き(斎藤さんギター参加)
春(斎藤さんギター参加)
フロンティア(斎藤さんギター参加)
<MC-I>
会って話そう
ティーチャー?
ホーミング・ユー
モンド
オシャカ
<EN>
<MC>
鳴り止まない
チグリス・リバー
(<MC-I>は録音テープの再生)
です。
さて、これまでがインパクト。
今回のライブはどうだったか?商業音楽のすべて
3枚目のアルバム「SUPER MUSIC」自体が「商業音楽のすべて」と帯に書いてある通り、大分バンドらしい音楽になった気がしました。もちろん全曲、作詞作曲が真部さんなんですけれど、曲も「こんな感じの曲もやるんだ」とバラエティに富んでいます。多分、相対性理論では絶対にやらないタイプの曲調も多いですし、1stアルバム「集団行動」からでも想像が出来ない曲の幅になっています。
けれど、それは逆に言うと「東京ミシュラン24時」のような音楽が聴けないことでは無いのだろうか?と言う危険性も孕んでいます。
実際にホーミング・ユーもかなり変わってしまいました。
ネットなどを見ると真部ファンは「まだまだ相対性理論をもっと求めている」気がするんですよね。
その呪縛からもがき苦しみ這い出す真部さん。おそらく手癖で昔のようなペンタトニックを前面に出した曲の方が(昔の)ファンは喜ぶと思います。
でも、それだけでは新しいファンは付きませんし、進歩がありません。
真部さんが切り出した商業音楽は成功するか?僕は挑戦だと思っています。
集団行動がバンドになったーファンのアクション(行動)
少なくとも集団行動と言うバンドはやっとバンドになった気がする。
真部さんは集団行動のバンド初期にバンドの観客にグルーヴが感じられないと悩んでいたみたいです。(確かACCとの対談動画でそう答えていたはずです)
確かに初めてのライブは曲に入るのに没頭してしまい手拍子の一つもしなかった思い出があります。
今回のライブではメンバーが手拍子を煽ったり、自然に腕が動く場面が多かったと思っています。ノリが観客に伝わっている感じです。
集団行動=GROUP ACTION
終わりに
相対性理論がずっと好きな人には(きっと)受け入れられないだろう音楽。
これは微妙な話なんですけれど、相対性理論の”理論”ではサブカルを抜けることは出来なかったし、彼らを祭り上げてゼロ年代のポップマエストロなんて言ってたが、もう2020年代、令和です。
結果、相対性理論はマスには響かなかったんです。それでも良かった。ファンとしては、サブカルとしては。サブカルってそう言うものですからね。
しかし首謀者として、”商業音楽を担ぐ”者として真部さんは博打に出たんだと思う。(単純にバンドがやりたかっただけなのかもしれないですけど)
たしかに、ファーストからサードに移るに連れ商業音楽っぽくなっていて相対性理論的なニュアンスは確実に消えてます。
しかし、そこにはまだ、真部マジックが残っています。
以前の僕の集団行動のライブレポで「埋没しそうな個性を危うい部分ですくい上げてる感じ」と表現しています。
その傾向はますます強まっています。ここでone of themのバンドになってしまうのか?そこが期待です。
ライブのオープニングとエンディングを飾ったのは「チグリスリバー」と言う曲。
この曲には「千代に八千代に」と言う歌詞(コーラス)が被さっています。
平成の最後、令和の前にこの歌詞を聴くのもオツなものだな、と思いました。
怒涛の3ヶ月連続ライブの予告。何を仕掛けてくるのでしょうか?