人を怒れません。「バカヤロー!」って言えないんですよね。優しいレベルだとしても「なんでこんな事も出来ないの?」レベルも言えないんです。本当に。自分でも情けないです。
高校時代の喧嘩(口喧嘩)とか家庭内の口喧嘩とかはあったんですけれど、社会人になってからは全然です。
昔、社内でそう言う強い口調の恫喝に近い発言を聞いてすごく怖い思い(僕にではなくても声が聞こえてくる)をしたのがあるのかも知れません。
昔はそうだったんですよ。フロア中に聞こえるくらい怒号をあげてる人が。そう言う人も是とされていた時代があったんですよね。今だと考えられませんが。本当に怖かった…。
なので、仕事ではなるべく懇切丁寧に教えているつもりです。
当時の先輩も「同じことでも2回までは優しく教えるから、それまでに覚えろ」って感じだったので、怒られないと言うワンチャンあったんですよね。だから必死で覚えた。
でも、そうすること(優しく教える)によって、自分の心の中にストレスを感じてるんだろうとは思うんですよね。酒でも飲んで忘れれば良いんでしょうけれど、やっぱり少しづつ蓄積されているのかもしれません。だからメンタルが弱るのかもしれないですね。
確かに仕事上、イライラする事があります。
物覚えが悪いのは仕方ないとして、やっぱり何回も同じ点で同じ事を聞いてくるのはやっぱり「前に言ったよね!」と言いたくはなるんですよね。でも、年上(上司ではなく)の人にはやっぱり言いにくい。「前にも言ったじゃないですかぁ〜(ヘラヘラ」が精一杯です。
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ただ、昔一回だけ本気で怒ったことがあります。仕事で休日出勤を命じられて、まぁリーダーが集まって会議するってやつで、当時あるチームだけ進捗が遅れてたんですよ。
だから建設的な意見が出る会議なら仕方ないなと思ってたんですよね。
でも、蓋を開けたら「なんで遅れてるんだ!」と責めるだけ。僕は前日に改善ポイントとか考えられる問題点とか纏めていたんですけと、「そんなのはどうでも良い!」って言われてしまいましてね、頭にきて椅子蹴って会議室を退室しました。20代後半の頃です。
で、となりのプロジェクトルームに戻って仕事してたんですよね。
心の中では「すまなかった」と呼び戻しに来てくれることを願ってたんですけど、僕抜きでも会議は終了し、談笑が聞こえてきたんですよ。
もちろん、その後もそのチームの進捗は遅れたままでした。
その時、怒る(パフォーマンスでも)行為の無駄さを知りました。
結果的には僕はそのチームのお客さんと直接折衝して円滑に進めるために施策を打ったので解決に向かったのですが…
それでも昇進も昇級も無かったですね。
だから、怒る事の虚しさも心の何処かにあるんだと思います。
以前書いたエントリーで「クレームは何も生み出さない」と言うのがあるんですけどそれと一緒です。
でも、もし万が一僕に子供ができたら”教育として”叱らないといけないのかなぁ、とも思います。たまに街を歩いていると、子供に対して怒っている親を見るんですけれど、人によって高圧的に怒ってたり、子供目線に立って叱ってたりしてて「あぁ、難しいもんだな」と思ってしまいます。
そういう意味で言えば新人や部下に対しても教育なんだよなぁ。そう考えると難しいですね。
怒ることで嫌われるのが怖いって訳じゃないと思うんですけどね。性格なのかなぁ。
ただ一つ。
僕は自分より上司には噛み付きます。
昔、僕が育てた後輩には「文句は部下に言うな、上司に言え」と教えてました。
苦手なんですよねぇ。そー考えると「苦手は克服する」ものなんですけど、この場合はねぇ…
まぁ克服しなくても良い苦手があってもよしとしましょうか…。