まだ24歳の頃です。「プロジェクトが大変なので応援に行ってくれ!」と言われて応援に行きました。結局一時的ではなく最後までいた訳ですけど毎日終電の仕事でした。働き方改革?なんじゃそれ。馬車馬のように働け!って時代でして。
朝、デスクに着くとまず胃薬を飲むところからスタート。胃痛との戦いでした。
で、休んでしまった(逃げてしまった?)エンジニアが作ってた資料を読み込み仕様書を作りお客様にレビューして貰うって仕事だったんですよ。
仕様書はword形式で1本180ページ〜200ページ位でした。「小説かよ!」ってボリュームです。
レビュー相手は泣く子も黙る人事部。いやー、机の上に足を乗せながら聞いてたり普通に寝てたり、まー異次元でしたね。さすが人事部。
人事システムは知らない方が良い
そんな中、1つのことがわかるんですよ。それが工場の工場長は本社に行っても課長より上に上がれないってルールがあったんですよ。と言うか、ブルーカラーがホワイトカラーになる仕組みが無かったんですよ。
所謂ブルーカラーはホワイトカラーになったらもう昇進できないと言うものでした。びっくりしましたね。
これが僕の会社だったら…とぞっとしたものです。
かと言って人事部の人も態度は悪いですけど頭は良い。「あーしてくれ、こーしてくれ」とどんどん要求を出してくるんですよ。
で、それを実現するとちょいと問題が発生する事がわかりましてね、それを指摘したんですよ。そしたら「そんなのは良いんだよ!俺の言う通りに作れよ!」ってなものでして、いやー、時代でしたね。
ちなみにこのプロジェクトで僕は初めてプログラムを書かないと言う立場を経験しました。仕様書を書くだけでプログラムはプログラマーに書いてもらう…と言うものです。
自分で仕様書書いて自分でプログラムを書くのは気持ち的に楽なんですけど、プログラムを他人に委ねるってのがなんかおこがましくて、毎日プログラマー達に「ねぇ、大丈夫?問題ない?」と聴いて回ったものです。
そしてプログラムを完成してお客様にテストしてもらう段階になりましてね、この段階まで行けばSEは楽な時期に入るんですけど、お客様から僕に電話が入ってきましてね、「波秋くん、こういうオペレーションしたら戻せなくなっちゃったんだけど」と言っておりました。
それが、まさに先ほど書いた”問題が発生する可能性がある”部分でしてまぁ、起こるべきして起こったんですよ。
僕は言いましたよ「それはあなたがこう作れって言ったからそうしましたよ。指摘しましたよね、ちゃんと。でも仕様書の承認印はあなたがもう押してるから仕様ですよ」と。
スカッとしましたね。
まぁ、そこは回避策は既に考えていたので追加料金を貰って直しましたけど。
まぁ、二度と人事システムはやりたくないないなぁと思った思い出です。幸いにもその後は人事システムには携わってないです。
流石に今はもっと実力主義の昇進になってると思いますがお客様の人事の昇進条件を見るのは心が痛いなと思った次第です。