こんなこと書きたくないけど書く。
コロナウィルスの影響によってエンタメの無観客開催が数多く行われている。無観客…演者もやり切れないであろう。今回の件は前例がなく、無観客にするも観客を入れるも明確な判断が決まっていないのだ。
なので東京事変などライブを決行したケースもある(特に東京事変は閏日に”再生”すると言う事も含め)。
僕自身、先週金曜日にライブに行った。小さなライブハウスだから危険と言えば危険だがリスクを受け入れても音楽に触れたかったからだ。
週明け、いろんな情報が入ってきた。
無観客ライブをストリーミングで無料配信したケースが多かった。ただし、この場合天変地異(十分天変地異だと思うが)では無いので(地震などにより開催が不可能になったような)保険は下りないらしい。
つまりライブハウスや演者にギャラは全て入らない状態。完全、手弁当。清々しいほどの赤字である。
その中でも無償配信を行ったのはこれからのエンタメ(有料でチケットを買いライブストリーミングで見るなど)の可能性が広まってきたのも事実では無いだろうか?
演劇の世界では公演を中止しない旨、野田秀樹さん始め、色々な作家が声明を発表している。
観客もプロだ。観覧のマナーの一つがウイルスを持ち込まない事だ。
映画館などでのライブビューイングも人が集中する為、この状況では出来ないと判断されている。
今後、このような事態になった時、そして今現在の為、僕たちはきっと試されていると思う。…と書くと言いすぎであろうか?
インターネットを使った新しいエンタメのカタチ、これから5Gも来る。
そう、これはエンタメ界に訪れた大きな転機なのでは無いか?そう思うと希望も生まれる。
今後も今まで通り観客を入れる事は無くならないであろう。当たり前だ。演者も受けても「生」で体験できないのは大きな損失だ。
東京マラソンは一般参加はキャンセル(参加中止)になったが実施され沿道には沢山の人(公表7万2000人)が応援に立った。実際、そんなものなのだ。
対して、インフルエンザは去年の約170万人に対し、今年は約50万人だ。国民がコロナを恐れ手洗いうがい・マスクの着用を行った結果、皮肉にもインフルエンザの患者数は激減した。
逆に考えると、今まで170万人の患者数がいながら「インフルエンサに警戒しての無観客開催」は行われていない訳だ。それに対して変な国内流行は発生していない。
あえて書くが、その程度の事なのだ。インフルエンザは治療薬は出来ているが亡くなる人は居る。
今回のコロナウィルス(COVID-19)もそのような感じになるだろう。
10年後には治療薬も出来ていて「今年のコロナは酷いらしいねぇ。気をつけないと」くらいになっているのではなかろうか?
結局、国民の危機意識とは感染を抑えるためにやるべき事はやる(手洗い、うがいの励行)だけなのだ。
無観客にする必要は無いだろう、と勝手に思っている。
同時にインターネットを使ったイベント(今回はYouTubeでのスパチャ(投げ銭システム)は採用されなかったが、今後はスパチャを使ったライブも可能になるのではなかろうか?
また、これをきっかけにまた誰も考えなかったエンタメの姿が出来るかもしれない。
不謹慎だが、僕は今回の件による変化を楽しみにしていたりする。
2020.3.3 文責 山田波秋