はじめに
少し前から情報商材屋とかが動画などで「社畜の仕事はAIに置き換わりあなたはリストラになるよ!」的に煽り始めてますね。馬鹿じゃねーの!?って感じです。
あくまでも僕は楽観的に「そんな時代来るわけがないじゃない!」と思っているのではなく、自分自身コンピュータエンジニアなので、その視点から考えての結論です。
実はAIは昔からあった考え方ですが”理論上可能”レベルでした。「可能だと思うけれど今のコンピューターのパワーじゃ無理だよねぇ」って話です。
それにコンピューターの進化やリソース(ディスクなどの容量)が低コストになったのでやっと実現し始めたんですよね。昨日今日できた技術ではないわけです。
現在ではiPhoneならSiri、Amazonならアレクサなどの音声認識もAIが使われていますね。
ちなみに初音ミクで流行ったボーカロイドですが、さらにそれにAIを使ってより自然に歌わせることができるようになってきているとの事。
賛否両論だった2019年紅白のAI美空ひばりもそうでしたね。
AIとRPAを混同しないでね!
さて、仕事がAIに置き換わる!って言ってる人はAIとRPAの区別がついてないんじゃないかな?って思うんです。
RPAというのはRobotic Process Automationと言って”人手でやっていた作業を機械に覚えさせてそのままの動きをさせて自動化する”と言うものです。人手でやっていた事をただ自動にこなすだけで、AIとは全く別物です。
例えば、毎月、売上のグラフをExcelなどで手動で行なっており、その作業をRPAにすると、毎月のグラフが自動で作成される訳です。
この場合、その作業をしていた人がリストラにあうのか別の仕事を任されるのかは残念ながらわかりません。あくまでもこれは会社によるからです。
また、改札が有人から無人になったのはAIのおかげではありません。
機械化での判断が可能になったからだけです。AIなんて1ミリも関係ない。人工無脳です。
ただ、誰が何時ごろどの駅からどの駅まで乗ったか?と言う情報(ビッグデータと言います)から最適なダイヤを提案させるのはAIの仕事ですね。
AIは新しい仕事を生み出す!
AIによって仕事が奪われるのではなく、AIを使って新しい仕事が出来るようになるんです。
産業革命の時も、仕事は奪われるのではなく機械でできることは機械で、そしてその機械を使って新しい仕事を生み出していき現代産業の礎になっています。
「なるほど!AI使えばこんなことできるようになるな!」って考えるのは人間、複雑な計算やデータ処理を機会にやらせてAIに処理させ人間が暮らしやすい世界を作り出せるかも知れませんね。
例えば、今までの症例のデータなどをもとに新薬を開発する可能性だってあるんです。膨大な計算だけではなくて、あらゆる可能性をシミュレートして過去の実績と合わせて最適解を出す…なんてのもAIのお仕事ですね。
終わりに
正直、情報商材屋の「AIでリストラが加速!」と言うのは人を不安にさせる(不安を煽る)ことしかしてません。
なお、その商材が、きちんとした商材なのか、中身のない情報商材なのかを判断するAIができてくると思いますよ。
あなた達は煽るよりも、虚業がAIによってバレないようにしないといけないのではないですかね?
僕は明るい方向へとAIが導きながら暴走を抑えるようにエンジニアたちがさらに新しい技術を生み出すと言う次のステージに行くのではないかな?って思ってます。
楽観するのは良くないですが、今やっている仕事がAIに置き換わる可能性があるのか?また、そうなったら自分は何をやりたいか?なんかを考えておいた方が良いのかもしれませんね。