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天才エンジニアとあった話

本厚木と言う場所でのプロジェクトで仕事をしていた時のお話です。
原価計算のシステムを構築していて、あるコンサル会社が作っていたけれど品質が悪いのでテストをしてくれと言う話で僕の会社が参加しました。

確かに、品質は極限まで悪く、テスト以前の問題も結構あったんですよ。
ただ顧客と定めた納期が過ぎていたので、テストする側も「んじゃ直ってないので明日ねー」とはいかずにプロジェクトは毎日終電までまって出来る部分はやろう、と。
会社の近くのホテルに泊まったことも何回かありました。

土日も基本的にテスト可能であればテストをすると言う状況でして、本厚木と言うのは結構土地的に遠かったので移動時間が大変だった思い出があります(まぁ、ラジオ聴いていたんですけれど)

その中で、原価計算の一つの昨日である”配賦(はいふ)”と言う部分。原価計算をした事がある人なら悩むポイントの一つに配賦があります。そこに仕様的な問題が発覚したんです。

コンサル会社もこれにはまいって急遽エース級の人材を投入してきました。

その人が凄かった。2日間で複雑なプログラムの仕様を理解して改善点を洗い出しました(もちろんサポートの人がついていましたが)。それも凄かったんですけれど、そのエース。今回のシステム(SAPっていうパッケージ)の言語知らなかったんですよ。

知らないプログラム言語を読むってのはすげー大変です。それを込みで2日間で見抜きました。

Job programmer

そうなってくると僕もエンジニアの血が騒ぐので積極的に協力してテストチーム(うちの会社)との連携を密接にしてなるべく効率が良い開発・テストができるように裏で色々とネゴったりしました。

そもそも火消しのとして入ったプロジェクトでしたけれど、久々に火消しの血が騒いだんですよね。

色々とプロジェクトの火消しをしていると天才的エンジニアと現場で出会うことってあるんですけれど、その人は確実にその中の一人でした。

で、その人に「なんでそこまで仕事するんですか?」って失礼な質問をした事があったんですけれど、「プライドかなぁ」みたいな格好良い答えなんですよ。
「でも、なんぼプライドと言えども心折れませんか?」って聞いたら、「BRAHMANの音楽を聴いてれば大抵の事は我慢できる」って意外な回答が帰ってきたんですよね。

BRAHMAN(ブラフマン)は日本のバンドなんですけれどコアなファンはいたもののそこまで有名なバンドではありません、でもそう言う人の音楽は確実に誰かに届いていて、この人の芯ってか原動力はそのバンドの音楽にあったんだ、って。

家族や子供(後はお金)をモチベーションに生きている人って多いですけれど、家族や子供も同じ人間ですので上手くいかない時ってのもあると思うんです。

でも、音楽にはそれがない。
だから精一杯頼る事ができる。

天才エンジニアも音楽をモチベーションによって頑張っていたんだなぁ。って。

凄いエンジニアと出会った話が、音楽の凄さに落ち着いたところでこのお話は終わり。

続きはまた今度。では。

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