はじめに
イケハヤさんがやってるYouTubeチャンネル『イケハヤ大学』で「友だちは捨てろ」って動画が(すこーしだけ)話題になっている模様です。
(正確には『”成功したければ”友達はいらない』って意味みたいですけれど)
“友達を作らない”っていう選択はあると思うんですけれど、友達を”捨てる”という事は「(縁を)切る」ってやつですね。そんな断捨離感覚で捨てられるものではないと思うのですけれど…。
サザエさんのタイトルみたいですね
まぁ、イケハヤさんには奥さんと3人の子供がいるので、「家族がいれば友達はいらない」ってのはなんとなくわかります。
でもそれはイケハヤさんが今そうなだけであって、「イケハヤさんみたいになりたいから友達捨てました!」って人が生まれないか心配ではあります。
イケハヤさんが言う「友達」の定義
イケハヤさんの動画みましたけれど、イケハヤさんが言っている”友達”ってのは、
- 飲みに行こうぜ
- 遊びに行こうぜ
- キャンプ行こうぜ!BBQしようぜ!
って誘ってくる人らしいです。
まぁ、若いうちはそう言うのもわからないでも無いです。
僕も(コロナ禍前は)会社の同僚や後輩とよく飲みに行きますし、後輩から「飲みにいきましょうよ」って言われたら飲みに行きます。
同期(と言っても今でも仲が良いのは3人くらいですが)とも一年に数回あって近況報告したり昔は温泉に旅行に行ったりしていたりしましたよ。楽しかった思い出がありますし、仕事に別に影響は無かったです。
動画で「俺は忙しいのに誘ってくるのがうざい」的な発言をしていましたけれど、僕はそう言う誘いに対して忙しかったり別の用事入っていたら普通に断りますよ。断れない性格なんでしょうかね?イケハヤさん。
ってか、そう言うの断ると嫌われるような関係ってそもそも友達じゃないと思いますけれど、イケハヤさんはそういうのがやだったんでしょうね。
…ってかイケハヤさんって飲み会に誘われることってあるんでしたっけ?「友達と飲みに行きました!」とかって言うツイートは見ないんですけれど、…あ、どこかから大吟醸持ってきてって言う発言は聞こえてきた気がしますね。
僕が思うに、イケハヤさんは”友達を捨てている”のではなく”友達がいない”だけなんじゃないかな?と思いあます。
今は交流がある人は、ほぼ全員ビジネス仲間らしいです。怪しいビジネス仲間じゃないと良いですが…(い○う社長、正○圭さんとか大丈夫?)
イケハヤさんは雑談はしないらしい
動画の中では「ビジネス以外の雑談はしない」ってイケハヤさんは言ってます。
僕、雑談だって良いと思う。雑談から新しいアイデアが生まれる事だってありますしね。
一人で黙々と考えたってなにも生まれない事だって多々あるわけで。
職場ではブレスト(ブレインストーミング)みたいに複数の参加者で自由にアイデアを出していきそのアイデアを膨らませるって方法もありますからね。
ビジネスに対してのフリーディスカッション=ブレイストーミング=雑談と言葉は違えど一緒のような気がしますけれど。
毎日ではなくてたまにならば雑談ってストレス発散にもなるし、いいですよ。
僕は行きつけのBARに行ったときはほとんど仕事の話しませんし、いろんな人と雑談します。その雑談がつまらない方向やお酒が入って過激な方向に行きそうなら、僕はそっとお会計してフェードアウトするだけなので別に問題ないです。
『友達を作らない』ならわかるけど…
特殊な生き方かもしれませんが友達を作らないと言う生き方があるかもしれませんね。
友達を作らずに一生懸命にビジネスに打ち込むってのも起業家としては多いと思いますけれど、ブログやYoutubeがそれに当たるとはちょっと思えませんし…。
作らないのではなくて、作れないと言うか…イケハヤさんは友達を作って大学時代のモラトリアムを過ごすような事をしていなかったのではないでしょうか?
正直40越えたら友達とは疎遠になるよ。
わざわざ友達を捨てなくても、40歳を超えると友達の家族でも子供が成長したり会社でもある程度の立場になる人も多いと思います。そうなってくると昔ほど友達と遊ぶって言う機会はなくなります。
そう、わざわさ『捨て』なくても疎遠にはなりますよ。
それで疎遠になったから友達では無くなったって訳ではないんですよね。別に連絡を取らなくてもいいんじゃないですか?年齢を取ってからも毎週遊んでいる友達ってほとんどいないと思います。
僕は北海道出身で今神奈川に住んでいますが、北海道に帰った時に遊ぶ友達はいますよ。田舎に帰っても親としか過ごさないってのはいささか悲しいものがあるのではないでしょうか?
なので、別にわざわざ「捨てる」必要ってないと僕は思います。
自己啓発系ではコンフォートゾーンを高めるために友人を切れ!と言うらしい。
見出しの通りなのですが、ようは数千円、数万円の金銭感覚している人とばかり遊んでいると数十万円、数百万円の金銭感覚が身につかないっていう自己啓発の本やセミナーがあります。
自分が数十、数百万円のレベルの金銭感覚で生きていくためにはそう言う人と付き合って、自分の金銭感覚を高めろ!
…って言うやつですね。よくある『高級ホテルに行ってロビーの一杯数千円のコーヒー飲め』って言うヘンテコ理論のアレです。
ビジネスを成長させるにつれて、つるむ相手を変えろってのが「成功するために友達を捨てろ」って言う動画のタイトルの本意だと思いますけれど、なんか”自分が成功するために他人を利用する”って感じもします。
それでいながら他人に利用されるな!ってのもワガママな感覚がするのでは僕だけではないのでしょうか?
まぁ、考え方次第なんだと思いますけれどね。
イケハヤさんは寂しい人なんだと思う。
“友達を作ると群れたがるようになる”と動画で言っていますが、イケハヤさんは”自分を頂点として群れを作りたい”んだと思います。
他人の”群れ”には所属したくないけれど、自分が頂点の”群れ”は作りたいんだと思うんですよね。
それの顕著な例が”オンラインサロン”ですね。自分で会員から会費を取って、自分のお話をする。もちろん、他の人も書き込みはできるけれど、議論や異論があればBANする。って言う絶対君主王国を作りたいんだと思います。
でもそう言うのって切れると言うよりも脱会してしまえば友達ではなくなってしまい、まさに「金の切れ目が縁の切れ目」ってなってしまうんじゃないかな?って思ったりもしています。
友達がいないと何もできない人になってはいけない
これはイケハヤさんに同意なんですけれど、「友達がいなくて寂しい」「相談できる相手がいない」みたいな感じで塞ぎ込んでしまい心を病むようなのは危ないと思います。そう言う人は自立心がなかったり、自分で何かを決定する事が出来ないタイプなので、逆に騙されるターゲットになってしまいます。
「友達がいないと何にもできない人は人間として未熟な人」とイケハヤさんも動画で言っています。
僕もそう思いますが、イケハヤさんは家族がいないと何にもできない人ですからね(自分でも妻がいないと何もできないって言ってますし)
そう言う意味では、”自分の考え”を持つことは友人の有無に関せず必要な事だと思います。それについては次の項目で書きます。
自分を持たないと友達(と思っている人)に利用されるのは事実
自分は自分、他人は他人と言う価値観を持っていないと変な友達が増えてくるのは事実だと思います。
場合によっては価値観が違うから「君とは合わないよ」ってなる事だってあります。
友達だからといって価値観が合うってわけじゃないですよ。でも友達なんです。些細なことで「価値観が合わないから友達を捨てた」って言うのは実は大きな損失なんだと思うんですよね。
「君の言っていることは違うと思う」って言いながらも、他の話題ではそういうの関係なく普通の会話できる人を大事にしておいた方が良いと思います。
オンライン上の友達は”友達”ではない?
ネット上の友達っていると思います。よく会話するフォロワーさんとかですね。そう言う人を友達と呼んで良いのかはよくわかってないのですけれど。
僕もフォロワーさんとよく会話していますけれど、やっぱり「オンライン上の繋がり」だけだと”友達”だとは思えないんですよね。
オンライン上で知り合ってから実際にオフラインであった人は何人かいて、そう言う人とは実際に顔を合わせていろんな事を話しているので、その時点で「あぁ友達なのかなぁ」って思ったりします。
オンライン上では簡単に繋がれるけれど、簡単に離れたりもしますからね。そこに別に「友達を失う」って感情はないと思います。フォローを外すボタンを押すだけの行為ですからね。
終わりに
イケハヤさんのYoutubeを最後まで聞けば、「まぁそうだよね」って感じの話(そう言う考え方もあるよね)をしていると思うんです。
全部見ている訳ではないので、なんとも言えませんけれど。
それに対して炎上を煽るサムネイルで釣ってバズらせたいのがイケハヤさんの先方だと思うんですけれど、正直、炎上している感じはしていません。
Youtubeのコメント欄には「イケハヤさんの言うとおりです!」「100%同意!」みたいなコメントが並ぶと思いますけれど、リアルで「あれはちょっと言い過ぎでは?」とか「もっとこうした方が良いんじゃない?」って言ってくれるリアルな友達がいないのもいかがなものかな?
って思ったりもします。
最後に昔、イケハヤさんが売っていた電子書籍のタイトルを貼って終わりにしますね、では。
友達をつくるべき…つくるべき…ベき…???