はじめに
一億総ラジオパーソナリティ!
耳の争奪戦が始まる!
なんて煽ってみましたがClubhouse(クラブハウス)なるアプリが突然流行り出しましたね。
招待制で、最初は招待枠が2人分しかないですし招待するにはその人の電話番号が必要ですので、ハードルは高いですが意識高い系の人は「誰よりも早く新しいサービスを使いたい!きっと先行者優位がある!」と言う人が多いのでその界隈でいきなり流行った感じですね。
どんだけ宣伝広告費使ったのかわからないですけれどテレビのワイドショーとかでも特集してました。深夜ラジオとかでも芸人さんがこぞって話題にしておりました。なんか違和感を感じるくらいのゴリ押しでしたね。
Twitterでは「Clubhouse始めました、よろしく」的な感じでClubhouseのプロフィールのスクショをアップするマウント合戦が始まっておりました。あと、現時点(2021/2/2時点)ではiOSアプリ(iPhoneですね)しかないので、Androidスマホを使っている人との差別化が行われてます。
んで、僕自身、知人のベンチャー社長さんに招待してもらいました。もちろんその人とはリアルにあったり朝活としてFacebookでディスカッションしてる人です。メルカリとかで買ったわけではないですよ、念の為。
噂のClubhouse、実際どんな物なのでしょうか?
Clubhouseって?
「Clubhouseは音声版Twitter」みたいな事をテレビとかで言っておりますが、ちょいと性質が違うと思っています。
では、Clubhouseって何?と言うのを簡単に箇条書きで説明していこうと思います。
大前提として、音声発信ツールです。画像もないですし、文字(チャット)もないです。音のみ。
大きく、”話す人”と”聞く人”に分かれます。
話す人(モデレータ)
・自分でRoom(Clubhouseの部屋の単位)を作ります。(誰でも作れます)
・自分で話します。自分のフォロワーを呼んで複数人で話すことができます。
・知らない人が入ってくる事があります。聴取者ですね。(ここが多分楽しくなるポイント)
・聴取者(聞く人)が”挙手”をしたらモデレータはその人の発言を許可する事ができます。
・自分以外にもモデレータの役割を付与する事ができます。
聞く人
・他の人のRoom(音声が発信している部屋)に参加する事ができます。
・他の人のRoomに入った時は聴取者として話を聞くことしかできません。
・挙手ボタンがあって、挙手ボタンを押した後でRoomのパーソナリティー(モデレーター)が許可を出せば発言が可能になります。
大きな特徴
・Roomでの会話は記録されません。(後から聞き返す事はできません)
・Roomでの会話内容を録音したり文字に起こすのは規約違反です。
この位でしょうかね。
こんな画面です。
Clubhouseやってみた感想
さて知人と二人でClubhouseをやってみました。2時間位ですかね?あっと言うまでした。感想を箇条書きで書いていきます。
僕のアカウント
・雑音を消す能力がマジ有効で、「ザー」とかいう音(ベースノイズとか言われてます)が入らないです。音声は実にクリアです。これには驚きました。
・有名人の話を聞く目的以外で、自分でRoomを作る場合は、居酒屋感覚の雰囲気と思って貰えたらベター(これについては後述します)
・部屋の出忘れ、アプリの切り忘れに注意です。Clubhouseはバックグラウンドでも動くので発言者になっているのに部屋の出忘れやアプリの切り忘れをすると音声垂れ流しになります。
左上が赤くなってませんか?
・まだサーバーが貧弱なので有名人が始めると負荷がかかり動作が不安定になります。1部屋最大5000人なのですが、結構5000人クラスの部屋が何個かできるとキツいですね。これは今後改善されると思います。
・電池の消耗が激しいです。と言うかついついダラダラと長々とやっちゃう傾向があるので、気がついたら電池無くなってた!みたいな事にならないように注意が必要です。
・始めたばかりの頃は沢山の人をフォローしたくなるし、自分のフォロワーを増やすために「相互フォロー」をしたくなる気持ちもわかりますが、このアプリ、フォロワーが部屋を作ったり、部屋に入ったりすると通知が届くので、下手すると通知が止まらなくなります。
有名人だと、1人でやっても問題ない(すぐに視聴者がくる)と思いますけれど、「よし!僕も部屋を作るぞ!」と作って一人で話してても誰も参加者が入らないと「え、この会話誰も聞いてないし、保存もされないしこれじゃ独り言言っているだけじゃん」となってキツイので誰かと2人以上でやるのが良いと思いました。
一般人のClubhouseの使い方
実際に使ってみて、感じたのが「居酒屋とかBARの雰囲気」ってモノです。
例えば、BARとかで一人で飲んでて、他のお客様が会話をしてるとするじゃないですか?その話がすげー面白かった時に、「僕もその話に混ぜて貰ってもいいですか?」って言う気分になる事があります。
居酒屋やファミレス、喫茶店でも同じだと思います。「誰かがわいわい話していて聞き耳を立てたら凄い楽しそうなので、思わず横から口を出したくなった」みたいな感じと思ってもらえれば良いでしょう。
芸能人のClubhouseの使い方
さて、書き忘れましたが、現時点(2021/2/2)ではClubhouseの商用利用は禁止されています。なので、芸能人がやるメリットって基本的にはないんですよ。
しかし、テレビやラジオには持っていけない話とか、リスナーを絞ってやるって感じでは使い方としては良いと思います。
あと、録音禁止・文字起こし禁止で部屋を閉じたらもう記録が残らない(ワンタイム)ので、後から「あの時あー言ったじゃないですか!」とかクレームが入らないのも良いですね。
やっぱり記録が残らないで綺麗さっぱり消えるってのは芸能人としては証拠残らないって言う意味では良いですね。
たまたま、僕の大好きな”おぎやはぎ”の小木さん夫妻がClubhouseをやっていて、1700人くらい視聴者がいたのですけれど、通称”小木の愛人”こと、小嶋陽菜さんが参加してきた時は「おぉー」と思いましたね。でもこの会話も消えちゃいますから。気を使わなくても良いですね。ちなみに小嶋陽菜さんは小木家と仲が良いので奥さん公認のお友達です。
おわりに
Clubhouseはまだまだ黎明期のアプリなので稀に有名人と話せるかも?って言う気持ちもありますね。
僕は他のエントリで書いてるようにおぎやはぎさんが大好きなんですけれどClubhouseで小木さんの奥さん(ラジオリスナーなら有名な人です)とお話しする事が出来ました。
かと言って過度な期待は禁物だと思っておいた方が良いでしょう。
また、アーカイブが残らないのと録音や文字起こしは規約違反になるので芸能人の部屋に芸能記者が入っててもそれを情報ソースにする事は出来ないってのも良いのではないでしょうか?フライデーみたいに写真撮られる事もないですしね。
ただ、懸念しているのが、ちょっとこの流行り方異様なんですよ。緩やかなカーブを描いてどこかで指数関数的にユーザが増えていってそこで流行るってのならわかるのですけれど(キャズム理論)、今回は日本上陸直後にキャズムをいきなり超えたって感じがしてます。
人によっては、ずーっとClubhouseの音声を垂れ流しにする人も出てくるでしょう。
“若者のClubhouse疲れ”
こんなワードが出てくるのも時間の問題かもしれません。
とはいえ急に爆発的に流行り、まだみんな使い方を模索しているのが実情です。僕は今はそんなに没頭しないようにって感じですかね?
そもそも僕の耳はまだ”深夜ラジオ”をradikoのタイムフリーで聴く方に奪われてますからね。
では。