はじめに
ー いいかい学生さん、トンカツ、いつでもトンカツを食べれるようになりなよ ー
漫画美味しんぼのエピソードにある有名なセリフです。この『トンカツ慕情』の話は美味しんぼの中でもトップ10に入るエピソードでは無いでしょうか?シンプルで雑味もなく、みんなの心がほっこりするエピソード。
この中で貧乏だった学生が出てきます。その学生に向かって『トンカツ大王』の店長は冒頭の1行を言うんですよね。んで、その言葉が無事回収されるお話。
公式でアップされているので是非。
さて、貧乏と言っても色々なレベルがあると思います。僕がこのエントリーで書いている貧乏ってのは、水道光熱費や家賃は払えると言うレベルです。あとは食費を工夫すれば贅沢さえしなければ生きていけるって感じ。
水道光熱費や家賃が払えない状況にあるのであれば、国に頼る事をお勧めします。この国のセーフティーネットはなかなかのものがありますからね。伊達に税金はらってません。
また、コロナ禍で生活に困窮した人によっての制度もあまりテレビではやっておりませんがあります。そう言うのをぜひ利用しましょう(そう言うのこそテレビで放送すべきだと思うんですけれどね)
金持ちにはわからない楽しみ
お金持ち(と言うか欲しいものはなんでもお金で買える)の人たちって「モノを買う喜び」の喜びの指数が小さいと思うんですよね。
それよりもカツカツの生活を送理ながらコツコツとお金を貯めて、やっと欲しいモノを買えた方が「やった!やっと手に入れた!」と言う喜びの指数が高いように思っています。
相対的に考えた場合ですけれど、ベクトルは同じだとしても力量が全然違うんでしょうね。
苦労せずに物を簡単に買えるってのは「羨ましい!俺も金持ちになってそうなりたい!」って目標にする人は多いと思うんですけれど、生まれた時からお金に困っていなかったらそういう喜びって驚くほどないと思うんですよね。
逆に幸せじゃないんじゃないかな?なんて思ったりします。
他人の痛みを共有できる
僕は現在独身で給与(手取)を全部使える立場です。しかし結婚したり子供が産まれたりすると扶養家族が発生します。まぁ簡単に言うと「自分の給料で家族を食わせていく」と言うモノです。
世の中のほとんどのサラリーマンはこういう状態なのではないでしょうか?家族がいて子供がいるってのは僕にはない物凄い幸せなファクターだと思っているので、悪意はないです。
なので、
- 独身
- 結婚している
- 子供がいる
などの状態での金銭感覚はそれぞれ変わってきます。
「今日、飲みに行かない?え、今月キツい?まだ給料出てから1週間ちょっとしか経ってないじゃん?」と言う感覚はその人の状況(過程をもつとお小遣い制度になったりする人もいるので)によってかなり変わってきますからね。
結果、自分の金銭感覚が他人には通用しない場合も多いって事を理解できますし、共有もできると思います。
あと、お金持ちには”お金がない人の苦労や思想”ってのを理解できないんですよ。それは仕方のない事です。経験したことが無いのですから。
お金がないから工夫ができる
何かを作り出す時にお金がないと『ここまでか…』って思うのではなくて『今あるものでどこまで作れるのか?』って精神が働いたりします。
そんな時に工夫って生まれるんですよね。
例えば映画とかでも予算たくさん使って撮るよりも低予算の方が色々と工夫されており結果面白いものが出来上がったりできます。(もちろん大量のお金を使って大作が生まれる事がほとんどですが)
貧乏だから工夫する脳みそが活動するんですよね。これは生まれながらのお金持ちにはわからないと思います。
懸念点もあるよ。
本当にお金が無くなると、判断力が鈍る傾向にあります。ネットで「お金 即日 ブラック」で検索したりしているような人は注意が必要です。
本来は親や親戚、親友に相談するのが最初だと思うんですけれど、「そう言うのは恥ずかしい」とか「お金がないのがバレちゃう」なんて言う変なプライドが生まれたりするんですよね。
なので、バレないように違法な業者からお金を借りようとしたり…。確実に悪い方向にしか進まないんですけれどねぇ。
あとは「月収3桁万円を生み出す驚きのメソッド!」みたいな謳い文句に騙されて情報商材買ったり、そして「騙された!」と思いながらも次はセミナーに卒倒したり。
挙げ句の果てには、「お金ではない幸せ」を求めスピリチュアルな団体に入ったり…。
幸せはお金では変えませんが、お金があればある程度幸せにはなれます。あるに越したことはないです。誰しも好んでまで貧乏はしないと思いますので。
お金は生きるためのツール・手段であって、決して目的ではないと言うことに早いうちに気づいておいた方が良いでしょうね。
そんな訳で、僕は僕なりに幸せに生きてますよ。