アルピーのANNと言うラジオには『家族』と言うコーナーがあった。
「父ちゃん、兄ちゃん、聞いて欲しいことがあるんだ…」で始まるラジオのサイココーナー。
なぜ、父ちゃんと兄ちゃんに分けたかは年齢差だったと考察している。
ある時、昔のアルピーANN(Podcast)を聴く機会があった。
アルコアンドピースの二人で(仕事で)ハワイに行くと言うフリートーク。
海外旅行経験のある平子さんと未経験の酒井さん。
「なんか、飛行機の中で英語で作文書かないといけないんだぞ」とか馬鹿っぽく話す平子さん。
「まじやべーじゃん。俺無理だよ」と言う酒井さん。
その二人のやりとりを聞いていて思った事がある。
それはドリフ大爆笑っていう番組の「バカ兄弟」って言うコントだ。
いかりや長介さんと仲本工事さんが演じるバカな兄弟。コントのタイトル名もそもまま『ばか兄弟』。今ではコンプライアンス的にNGだろう。
だから、なんなんだよ!コンプライアンスってーやつはよ!お前らの間違った正義のせいでBPOの団体が動いてテレビで表現できる範囲がさらに狭められたんだよ!
…ふぅふぅ、少々取り乱してしまった。
最近、アルコアンドピースさんを見てて思った事がある。
「アルピーはバカ兄弟だ」、と。
体格もがっちりしている平子さんと、あくまでも悪童でやんちゃな酒井さん。感じ的に言うと末っ子だろう。
ネタを書く方が平子さん。天才と言われながらもそれを封印して演じる事に徹している酒井さん。
もしかしたら酒井さんの天才ってのはある小さいコミュニティーの中での頂点であって大海を見れば何かを思う事があったのかもしれない。
兄弟と言えばアルピー公式チャンネルにアップされている「等価交換」と言うコントがまさにそれである。
アルピーが兄弟と言う設定でコントをしている。未聴の方は是非、公式であるので安心して欲しい。
お兄ちゃんの平子は何かと理屈をつけて面倒に話す。嫌われるタイプだ。でもガタイが良いからおいそれとは言えない。
弟の酒井は何か思う事があるんだろうけれど、『自由奔放』『世渡り上手』『要領が良い』って言う次男坊の特徴をいかんせん発揮している。
アルコアンドピースにはコンビで年齢差がある。
この年齢差ってのも兄弟だと合点がくる。
仕事はお兄ちゃん(平子)が、がっちりやる(ネタを書いたり)。
テレビに出たりするのも平子が率先してる。テレビでMC(進行)するのも平子さんがやる。
そのおにーちゃんの影に隠れてちょこまか意地悪するのが次男(と言うか末っ子)の酒井。
酒井さんは学生時代サッカーに明け暮れており何をきっかけにお笑い界に入ったのかはわからない。本人曰く「自分には社会人は無理だった」との事。
ガチのいじめられっ子だった長男はそのガタイとお笑いの名声を持って反逆の狼煙を上げた。
クラスのお調子者だった次男はそんな兄を揶揄いながら、時に尊敬しながら。
兄弟ってのはいつも一緒に行動するような事はしない。
兄弟、姉妹が居れば分かると思うが一緒になって行動することは驚くほど少ない。
あと会話関係も他人にはわからないニュアンスがある。タメ口だと思えば、次の瞬間には“さん”付けになってたりする。
僕は一人っ子だから分からないけれど、多分そう言うものだと思う。
アルピーは家の体裁を頑張って維持する面倒くさい兄貴(平子祐希)と、ちょこまかと自由気ままに動く弟(酒井健太)のコンビだ。
リスナーも巻き込んで最強の『家族』はどこへ進んでいくのか?
少しだけ期待している僕がいるんだ。