パチスロに攻略法はあるけれど、必勝法は無い。
今はそうです。
台の知識があればある程度の立ち回りができるし「あ、これ以上投資しても無駄だな」と言う判断は出来ます。ただ、それは攻略であり、「勝つ」と言う結果に必ずしも帰結するわけではありません。
でも、昔は”必勝法”ってのがあったんです。攻略どころでは無くて必勝に近いギャンブル。長期的ではなくても1ヶ月スパンで考えれば”必勝”になる。
で、”必勝法”とは何か?
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ここからリンクを押して商材を買ってください!なんて書く気はありません。”今の”パチスロでは勝つことは難しいです。なので「xx必勝法!10万円」なんていう商材があっても買わないでくださいね。騙されますから。
さて、その昔の”必勝法”とは何か?
一言で言えば、「開店狙い」です。昨日ハマった台を朝から打てば天井は近い。
当時のスロットは4号機という規制に則った台でしてxx回転回せば大当たり(=天井)って台が多かったんですね。
またパチンコ業界での規制も緩く、イベント日を堂々と宣伝したり、設定(当たりにくい〜当たりやすいを示す6段階の設定)の公開もOKでして、さらには開店時間内の設定変更もOKでした。
特に天井が強力な台が多く、天井を狙うだけで万枚(=約20万円)出せる可能性が高かったんですよ。
これほどわかりやすい必勝法は無かったです。朝イチの狙い台を取るだけ。シンプルイズベスト。
でも、これは当時のスロッターなら全員知っていた事です。
パチンコ・パチスロと言うのはカジノと違って閉店時間があるので「あと100回転で天井だけれども、あと5分で閉店!」みたいな状況も十分あり得たのです(そこまで回すのはアマばかりでしたが…)
多くのサラリーマンは勝っても閉店まで。
しかし、当時のスロ専門の”大学生・フリーター”は違ったんです。
会社員だと流石に無断欠勤はマイナス査定で場合によっては懲戒を喰らいます。
朝に有給の電話(突然の風邪(仮病))を使うことは可能でしたが、限度ってものがあります。
しかし大学生は違いました。
単位を落としても開店狙えば勝てたのです。変な話「1年留年決めて徹底的にスロットで金を貯める!」みたいな過ごし方もできました。
僕はその時代はサラリーマンでした。ってか大学に行ってないのでよくわかりません。
しかし、当時大学生だった後輩やネットの話を聞くと「スロットで車を買った」なんて嘘みたいな話が結構聞けました。
ただ、苦労もひとしおでした。
何せ、朝から並んだって狙っている台が取れるとは限らないんです。ライバルは多いのですから。
(当時の)必勝法を具体的に書くと「店が閉店になり次第そこから翌日の開店まで並ぶ」というものした。
場合によっては、閉店前からその日のスロットを終えて”誰よりも早く”並ぶ人もいました。こう言う人は数人で連んでいて、先に並ぶ人と閉店まで粘って台の情報を確認する人に分かれた気がします。もちろん、台の知識も重要です。
当時はガラケーはありましたが、スマホとかありませんでしたから月刊誌で情報を得て仲間同士で連なって朝まで並んでいたと聞きます。Youtubeとか無い時代に毎日のように朝まで並ぶのは結構根気がいる作業だと思います。
でも、下手すれば(上手くいけば)それで日当20万円になる時代でしたからね。
毎回成功はしなくても期待値を追えば勝てた時代、そんな時代があったんです。
ちなみに、僕が入社数年目の頃に破綻していたプロジェクトに参画した事がありまして、そのプロジェクトは新橋にあったんですけれど、あるプロジェクトメンバー(プロパーではない)は、開店(10時)から1時間ほどスロットを打って勝てば休み、負ければ会社に来るなんて事をしておりました。彼(当時の僕から見てもかなりの年上)は閉店2分前になっても追加投資をする人でしたから相当ギャンブル狂だったんだと思います。今は何をやっていることやら…。
真後ろに立って無言のプレッシャーをかける、通称”ベガ立ち”なる言葉があったのもこの時代です。あれはプレッシャーだったですね。財布の中身があと1万円みたいな状況で、ATMが近くには無い。後ろにはハイエナがベガ立ちしている…。みたいな状況で打つパチスロは違った意味で異常でした。
ベガ立ち
しかし昔は今のパチンコ・パチスロみたいな「適度に楽しむ娯楽です」みたいな雰囲気では無いのは確かでしたね。
ソッチ系の人もいたし、当時は消費者金融も緩かったのでかなりの借金をしていた人もいました(当時は貸金法が異常だったので、今テレビでやっている「過払金」って言うのもほとんどこの時代に消費者金融から借りた人を対象にしています)
今は勝てない時代です。裏技もありません。最初にも書きましたが、”数十万円で売ってる攻略法”なんてのは詐欺だと思ってください。
朝から並んでも勝てる保証なんて全然ありません。
最近は低貸(1ぱちとか5スロ)とかもあるので、お財布と相談して決して「パチスロで取り戻す!」なんて事は考えないで行きましょうね。
あとは、Youtubeとかで打ってる動画がたくさんありますし、それを見てたら数万円あっさりと負けている動画が見られますので、それを見て「自分が打たなくてよかった。ざまぁ」と満足しておきましょう。
スロットで車とか買えるほど勝てる”時代”ってのはあったけれど、今はそういう”時代”じゃないよ。ってお話でした。