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書評:「ゼロ」この時代のスティーブジョブズに。

堀江貴文さん(ホリエモン)の最新で、最初の自叙伝「ゼロ」を読みました。

とても楽しみにしていたので一気に読まずに、浴槽に浸かりながら毎日、少しづつ読んでいました。

そして、今日、読了。

思ったことがあるので、書評として書かせてもらいます。

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堀江さんの本は全部読んだ訳では無いですが、小説「拝金」「成金」は楽しく読ませてもらいました。彼の書く本はとても判りやすく、読みやすいイメージがあります。

今回、「ゼロ」を読んで、堀江貴文さんの幼少期からの生い立ちを読むことができました。これはまさにいままで、彼が伝えてこなかった事です。

僕も幼少期に両親が離婚しており、感じる事が多かったです。

 

僕が彼に抱いていた感覚は、「今の会社に納得いかなければ起業しろ。」と言うイメージです。起業と言うと今では会社を起すことは簡単です。が、継続が難しい。

ゼロになんぼかけ算しても、結果はゼロ。自分にイチを足していき、それにさらに数を足していき、やっとかけ算できるようになる。もっともです。「起業しろ。」の裏にはこの前提が隠れています。

ホリエモンのビジネスはインターネット時代だから成功したものです。製造業とかだと失敗していたでしょう。「在庫を持たない」。上手く行くビジネスの基本には、ソフトウェア、データだから成功したと言う事が考えられます。

何も考えずに「これをやりたい!」と思って起業しても、成功しないのは判っています。”これをやりたい”の具体的内容が雲の上でゼロなら意味がないのです。

あと、堀江貴文さんは、孤独を嫌っている傾向が本書を読むと判ります。僕も孤独は嫌いです。データは取っていないのですが、両親の関係が上手くいっていない家庭の子供は孤独を嫌う傾向にあるのではないでしょうか?実際、僕がそうでしたから。

仕事をしていれば、誰かと接していられる。一人ではない。まさに僕が感じる事です。

実際、僕がウツ病で、休職していた時期、毎日が一人でした。孤独でした。何かやる気が起きるとギャンブルとアルコールにおぼれていました。最悪の人生です。

「誰かと話したい。」ずっとそう思っていました。

ノマドワーカーもクライアントが入れば会話が出来ます。一人、孤独に淡々と生きることって結構難しいんです。

僕は、ある意味「ニート」と呼ばれる人々に憧れます。一人で生きて、誰とも(あって家族)触れ合わず、生きていく。「そこに何の楽しみがあるのか?」と思ってしまいます。

 

少々、話を変えましょう。

この前、映画「スティーブジョブズ」を見ました。その時思ったのは、ジョブズにはもう一人の”スティーブ”、そう。ウォズニアックが居ないと絶対に失敗していたのです。

同じように、HONDAの創業者、本田宗一郎が上げられます。彼は技術者でしたが、技術に没頭するばかり会社経営を考えていませんでした。本田宗一郎には経営の神、藤沢武夫が居たから上手くいったです。

スティーブジョブズはイノベーターですが、技術はウォズには負けています。本田宗一郎は技術はトップでしたが、経営は藤沢に任せていました。

 

僕が思うに、堀江貴文さんは、イノベーターであり、ファイナンシャルの知識が在ります。ある意味、ハイブリッドな人材です。あとは、アイデアを具現化してくれる人がいれば、事業は成功します。

繰り返すように、堀江貴文さんが成功したのはインターネットビジネスが最初です。彼は今、個人で1億円かけずに宇宙旅行すると言う新たなイノベーターとなっています。パラダイムシフトです。

 

「ゼロ」を読んで、最後の一言に胸を打たれました。

ここには書きません。是非、自分で読んで欲しいのです。「どーせ俺なんか」とか「仕事なんてつまらない」なんて思っている人に是非読んで欲しいです。

僕は、最後の一言があるからこそ、独身の40手前でも前に向かって生きれるのです。

 

一言、苦言を言うとすれば、起業をすると失敗して「ゼロ」では無く、金銭的に「マイナス」になる可能性があると言うことです。堀江貴文さんにはそこまで議論してもらえば、この本は教科書になってもおかしくない、そんな気分にさせてくれる自叙伝でした。

 

今の仕事にぼんやりと不満を持っている人、仕事をしなくてもなんとなく生きている人。必読です。

あの”冷酷”、”銭ゲバ”と呼ばれたホリエモン。彼は他人との繋がりを求めていたのです。

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