初めに
お笑いが好きです。
見るのも聴くのも好きですね。”聴く”ってのはラジオの事を指します(あとはPodcast)
基本的には関東のお笑いが好きでして漫才かコントか?と問われるとコント寄りの傾向があります。コントライブって数分で終わらないような長尺のコントが何本も繰り広げられて、最後のコントで伏線回収するような形が多いですね。
全然違うテーマのコントを見ているのに最後に「うわ、繋がった!」って感じで。
君の席
今はどの位かわかりませんが、当時は芸人が集まって『ユニットコント』とかしていたんですよね。その中で関東コント師の集団である、バナナマン・おぎやはぎ・ラーメンズが組んだのが「君の席」です。
噂だとラーメンズの小林賢太郎さんとバナナマンの設楽統さんは当時尖りまくっており合同コントなのにかなり喧々諤々だったそうです。その間を取り持ったのが”人付き合いの天才”こと、おぎやはぎの矢作兼さん。
なので、「君の席」のライブは奇跡的なバランスの上で成り立っておりコントライブとしてはベストライブではないか?と言うお笑いマニアは多いのでは?と思いますし、僕もそうだと思っています。
おしゃれバンド「Suchmos」は過去にお笑いを!?ー「君の席」
「あーあ、またバナナマンとおぎやはぎとラーメンズで『君の席』やってくれないかなぁ?」と言う思いはあるのですが、それはもう無理な話なんですよね。
まず、「若さ」。昔は若いのでまだ体力もあるし今みたいに彼らにも仕事がそんなにない時代だったので熱量も相当込められたんだと思います。
つぎに「家庭環境」。当時で結婚していたメンバーって設楽さん位だったと思うのですが今はもう全員結婚しておりますし、お子様がいる人も多いです。そうなってくると”コントに割ける時間”と言うのはどうしても減ってくるんですよね。これは仕方がない。
なので、もし今「君の席」を再結成したとしてもなんか「同窓会的なムード」にならないかなぁ?って心配なんですよね。
往年のミュージシャンが「夢の再結成!」とか言って期待値は一瞬上がるのですが、やっぱり「うーん昔のような盛り上がりはもうないなぁ」って思ったりしますよね。
なので、「君の席」は再結成せずに”伝説”のまま終わったほうが良いんだと思います。
アルピーANN
さて、次にラジオの話。僕はラジオスターとしてはアルコアンドピースさんが大好きでしてね。なのでニッポン放送で深夜に生放送していた「アルコアンドピースのオールナイトニッポン」が伝説のラジオなんですよね。
今もTBSラジオで深夜の枠を持っていますが、録音の1時間。ファンとしては「やっぱりアルピーは2時間生放送させてこそ輝く!」と言う意見が多いと思います。
しかし、これも同様の理由が考えられます。
まずは、「若さ」。これはよく考えたら当時のオールナイトニッポンに「アルコアンドピース」がレギュラーでやるって事自体がニッポン放送としてかなりのギャンブルだったんだと思います。
今なら(2022年現在)、「『やさしいズ』のオールナイトニッポン」がレギュラーになるみたいな感じですかね?本当に異常な事態。
仕事もまだほとんどない時代、作家福田の緻密に作られた台本の元、ラジオスターを演じる事に全力を注げました。
しかし、今はブレイクしてしまったんですよ。もう「やった!アルピーが地上波だ!絶対録画してみよう!」から、「うーん、これは録画して後で見るか…」と言う”選択”が出来るほどアルピーは売れたんですよね。
次に「家庭環境」。オールナイトニッポン時代は愛妻家の平子さんと酒井軍団を作って飲み歩く独身酒井さんと言う構図で対比できたのですが、今は酒井さんも結婚してお子様を授かった。
それにプラスするのが「メール職人」です。
アルピーのオールナイトニッポンには「家族」と言うコーナーがあり、いわゆる”サイコメール”が多数取り上げられておりました。
「どうやったらこんな発想になるの?」と思うような職人たち。彼らは今はラジオの作家になったりしております。
またアルピーのオールナイトニッポンは、「壮大なラジオコント」と称される事が多いのですが、これはリアルタイムでメール職人が送ってくることによりラジオの内容のハンドルが大きく切られるんですよね。壮大なラスト(茶番)にどうやって軌道修正するのか?作家福田さんとアルピーさんvsメール職人。これが醍醐味なんですよ。
今、そのクオリティーで毎週のようにメールを送れるメール職人はどの位いるのか?疑問はあります。もちろん、オールナイトニッポン時代から継続している職人さんは多数いますのである程度のクオリティーは保てると思いますが、「トゥルーマン翔」「梯子だるま」「関口ゆうと」さんたちに変わる職人は現れるのか?
勿論、現れるとは思いますが、それは「アルピーのオールナイトニッポンじゃなくてもよいよね?」って感じがするんですよね。
終わりに
やっぱり”伝説”は”思い出”のままにしておくのが良いと思いますし、日々新しい芸人は生れています。
これからの新しいコント師やラジオスターが出てくるのが楽しみですね。