はじめに
10年くらい前に仕事で1年間に4回も韓国に出張することがありました。まぁ、技術的な会話が必要だったので僕が呼ばれたんですけれど、他には女性も多く企画営業とかも一緒にいましてね、4〜5人の団体で韓国出張してました。
実は初海外でしてその為にパスポート取りました。
もちろん僕は韓国語は一切話せませんし、英語もほとんど出来ません。
でも大丈夫。なぜなら現地に通訳がいるからです。さすがは海外出張!
日本ー韓国のスタンプだけのパスポート
移動
韓国へは羽田空港から行きました。国際線ってのに乗るのは初めてでしたが、昔は成田空港に行かないといけなかったハズです。
ちなみに韓国は日本とは時差がありません。飛行機に乗っている時間も1時間30分くらい。北海道とか行くのと同じくらいの時間です。
離陸してすぐに機内食が出ます。本当にすぐに出てきます。アルコールとかの飲み物は飲み放題です。
ちなみに映画とかもみれるのですが飛行時間が短いので映画一本を最後まで見れないです。映画を観てもちょうど「終わり頃のクライマックス!」って時にプツんと途切れて着陸態勢になります。逆にもっと乗ってたかったって感じ。
到着
空港に付いて円をウォンに換金します。日本円で1万円をウォンに変えたけどそれで十分です。
簡単な計算だと、ウォンの10分の1が円。10万ウォン=1万円みたいな感じでOKでした。
ちなみに移動は全てタクシー(もちろん会社持ち)。韓国はタクシーが凄く安くて積極的に利用した方が良いなって感じました。
タクシーの運転手さんも日本人観光客が多いのか日本語が話せる人が多くて「娘が大学に受かったのでお祝いに整形手術を受けさせる」と言っており、「やはり韓国は整形文化なのだな」なんて思いました。あとは「日本は好きだけれども、韓国の政治は完全に日本を敵に見てるから…。難しいね」って言ってましたね。複雑な気分です。
基本的にタクシーに乗るときは「カードOK?」と聞きます。法人カード(会社が用意したクレジットカード)を使うと旅費精算が楽なので。一回だけ「OK!OK!」と言われたので乗ったら降りる時に「現金しかダメ!」って言われた事がありました。まぁ面倒ごと起こしたく無かったですし2000円位だったので諦めましたが…。多分これって韓国に限った事ではないと思います。
食事とお酒
食事は基本的に焼肉です。キムチとかが頼まなくてもとんでも無く出てきます。日韓関係があるかも知れませんが焼肉に罪はありません。
サムギョプサルってのを食べたのもこの時が初めてでしたし(うわ、豚肉なんだ!とか、店の人が全部切ってくれるんだ!とか)、日本では食べられなくなってしまったユッケも食べました。韓国なら普通に食べられます。
冷麺は盛岡冷麺とは違って本当に細い冷麺が束になって出てきます。食べても食べても減らない感じ…。個人的には冷麺は盛岡冷麺の方が好きですね。
水キムチってのも初めて食べて、一緒に行った男性はこれを凄く気に入ったみたいで日本に帰る時のお土産に買っておりました。
サムギョプサル
石焼ビビンバ
あとは庶民的な市場の座敷みたいな場所で天ぷらみたいなのも食べたましたがこれは美味しくなかったです。まぁ韓国行って日本食食べる事は普通は無いと思いますが。毎日夜は接待会食だったので…。
お酒はマッコリは普通に美味しかったです。ビールは凄い軽い感じ。アルコール度数低いんですかね?
鏡月とかJINROも勿論ありまして、これらの銘柄は日本で飲むとほぼ悪酔いするのでいい思いはしなかったのですけれど、韓国で飲んだ時は日本みたいに悪酔いしなったです。根本的に何か違うんでしょうか?
基本的に会社からの命令で出張しているので食事とかは向こうが接待してくれたりほとんど自分で出した思い出は無いです。役得ですね。お昼にちょっと調子悪い時あったんですけれど、「そう言う時、韓国の人はサムゲタン食べます。行きましょう!」ってサムゲタンの店に連れてってもらいました。
味は「ふーん」って感じです。ちなみに、みんなサムゲタン食べる前に焼酎かなんかをショットで飲んでました。平日の昼からです。僕は飲みませんでしたがすげー文化だなぁって。
お昼に僕たちだけで食べた時はチゲを食べました。まぁチゲ=鍋です。昼からですがまぁ物は試しって事で。普通に美味しかったです。締めのラーメンを頼んだらインスタントラーメンの麺を鍋にぶち込んで終わりでした。確かこの時に韓国にはラーメン屋とかは無くて基本的には全部インスタントラーメン(とカップラーメン)だったと思います。
明洞とロッテホテル
明洞は完全に日本人をターゲットにしてました。主に化粧品ですね。男性客をメインというよりは女性客メイン。なんかパック系の奴が沢山売っていたような気がします。コスメ系っていうんですかね?一緒に行った女性達はこぞって買いまくっておりました。
僕が行った時はまだインスタとかは流行ってませんでしたので写真ってほとんど撮ってないです。チーズなんちゃら見たいなのは食べませんでしたね。普通に屋台が沢山出てるのでトッポギを買ったくらいですかね。
あとは今みたいにK-POPってのはほとんど無くてあって防弾少年団(BTS)が居たかなぁ?って位。当時はまだ「冬のソナタ」ブームが強かったです。今だとK-POPもありますしNetflixとかで韓国ドラマが沢山やっているので違うのでしょうね。
明洞にはロッテホテルって言うホテルがあって韓国出張の時は主にそこに泊まってました。高級ホテルらしいですが会社が指定したのがロッテホテルだったので自腹じゃないし、良いではないか!と。贅沢させていただきました。当時はホテルのWi-Fiは弱かったです。ホテルのご飯についてはあんまりイメージに残ってません…。
(多分)ロッテホテル
ホテルから見た朝の韓国
ある日、一緒に出張した女性達と一緒に仕事終わってから明洞と南大門市場を観光(兼ボディーガード)をした後、女性をホテルまで送った後、僕だけロッテホテルの横にあるコンビニでビールを買って戻ることに。びっくりする事にコンビニにはアサヒスーパードライが売ってました。ラッキーです。
で、男一人でロッテホテルへと戻る途中、ロッテホテルの地下駐車場から男性が一人こっちへ向かってきます。「いい女の子いるヨ」との事。なんと高級ホテルの真前で性サービスの客引きです。さすがに驚きましたね。もちろん付いて行きませんでしたが。
男性としては食べ物以外はあんまり楽しく無かった思い出ですね。買い物って訳でも無いですし…。あ、時計好きな人としては僕が行った頃はまだ”スーパーコピー”って言うパチモノが売ってましたので興味本意で見る位には楽しいかも知れませんが、今ではほとんどそう言う店は無いと思います。(当時は1万円のコピーは本当にクズみたいな出来で、3万円くらいはスーパーコピーって感じでした)
男女ともに楽しめるのは、垢すりとエステですかね?僕たちも最終日に時間が余ったのでみんなでエステ行きました。勿論健全な奴です。なんかバケツみたいなのに熱いロウが入っててそこに足を入れるって言う不思議な体験をした思い出があります。
その他
今はどうかわかりませんが”アイスコーヒー”ってのが存在しませんでした。勿論アイスコーヒー的な物はあります。ただ”アイスコーヒー”って言うメニューが無かったような気がします。現地の通訳の人に聞いたら「”アイスアメリカーノ”って言えば出てきますよ」って言われました。味は普通に薄かったです。
韓国の人も結構喫煙するんですけれど一緒に喫煙してて驚いたのが吸い殻を燃えるゴミのゴミ箱に入れるんですよ。「え?これガンガン火事とか起こるんじゃないの?」って思ったんですけれど僕の滞在中はそう言う事はありませんでした。あとゴミの分別も全くされてなく聞くと「ゴミを分別するのも立派な仕事として成り立っているのでみんなが自主的に分別してしまうとその人達の職を失う事になる」と言われ、「なるほどなぁ…」と思いました。今はどうかわかりませんが。
惜しむ点
今思えばってのが「カジノに行っておけばよかった」位でしょうかね?一緒に出張に行った人は女性が多く、男性もギャンブルとかやらなかったので一切そういう話題にはなりませんでした。聞くと幹部の人たちが行く時はカジノに行く事が多いとか。
とは言え、カジノ行っちゃったら1時間とかで終わり!とかには絶対にならないと思うので(あくまでも仕事の出張なので)行かなくて正解だったとも思えますね。
免税
これは韓国だけではありませんが、海外旅行の魅力に『免税店』と言うのがあります。
喫煙者にとってはこれはかなり魅力的でして、確か1人1カートンが限度だったような気がしますが、タバコを吸わない人に代わりに買ってもらうことも出来るのでかなりタバコを買った記憶があります。普通にJTのタバコ売ってましたからね。
確か、宿泊していた明洞のロッテホテルからも直結でロッテ免税店があったので女性とかはそこで色々と買っていた記憶があります。
終わりに
まぁ10年前の話なので今はどうなっているか分かりませんね。コロナの影響とかも大きいと思いますし、日韓の関係はどんどんと悪化しているようにも思えます。(極端ですが)
今の明洞がどんな風になっているかは分かりませんし、そもそもビジネスパートナーとして韓国の人と一緒に仕事をする機会自体めっきりと減ってますしね。
ただ、行き先がどこであれ”海外”に行くってのはいい経験でしたね。基本的に日本語が通じない会話とかも結構しましたし、異文化(韓国の場合はそこまで異文化ではないですけれど)を感じる事も出来ました。
今は行きたくてもいけないような状況もあると思いますが、海外には行っておくべきだなぁと思った次第です。