2022年9月現在、水曜日の深夜にテレビ朝日系列でアルピーテイルと言う番組が放送されています。(ちなみに2022年4月開始です)
最近、テレビ朝日の深夜は凄い面白いことになっていて、様々な芸人とディレクターがいろいろな番組を作って、改編期へ向けて総選挙を行い人気がなかった番組は脱落していく(改編期で終了)と言うものです。
その中で僕の好きなアルピーさんの番組は”アルピーテイル”という番組名。
ベースとなっているのは、様々な芸人さん(主にまだブレイク前)のネタをアニメーターが映像化(=テイル)するというものです。
始まった当初は、3本立てとなっており、アルピーさんは最初の数分フリートーク(ネオ川崎という場所にいる設定)を行い、その後3本流して終わりという感じでした。
ネオ川崎の一枚絵時代
結構ファンには不評だったようです。
- アルピーでなくてもよい
- 30分番組にネタ3本を押し込むのは厳しい
- そもそも感想を述べるパートがない
という意見が多かったみたいです。
でも、その後。大胆な構成変更を行いました。
ネオ川崎はネオ銀流街を背景にした一枚絵だったのですが、実写(いろいろな映画(ロストイントランスレーション等)のオマージュ)パートから始まり、”テイル”(ネタを映像化したもの)を危ない薬(乱用厳禁)みたいな扱いにします。形状は小さいハードディスクのような物でアタッシュケースに2つ入っていると言う設定です。
ロストイントランスレーション・酒井
そしてディストピア感あふれる路地裏の中華料理屋でそのテイルを見るというものです。“アルピー自身のアニメ要素を完全に排除”したんですよね。
番組上では「勝手にネオ川崎でアニメにされてしまったアルピー両名が実際にアニメの世界から抜け出して現実世界に戻ってきた」と言うことになっており、ここから”第二章”扱いになります。
ちなみに演出を行っているのは入社3年目の川島一平ディレクターだそうで、アルピーのラジオのリスナー。カメラマンには実際に映画を撮っている人材を起用している模様です。
そしてネタを3→2本に減少させ、感想を話すパートを追加。そこでご意見版として、阿諏訪泰義(元うしろシティ)さんを追加。
また、今までは芸人は番組には出てこなかったのですが、場合により出演。番組内のネタ数を減らしたため、その時間を取れるようになりました。
アルピーと映画はバッチリ合います。
現に、テレビ東京の深夜でアルピーさんは”メガホン二郎”と言う”映画xお笑い”の番組をやっていますからね。
こうなってから凄い見やすくなった気がします。
ちなみに実写パート、最初は中華料理屋でしたが、ビルの屋上のプレハブ小屋だったり病院だったりと色々と変わって行っており、これに伏線があるとすればかなり期待できるか?と。
この章から、平子さんが元締め(テイルの売人)、阿諏訪さんは謎の男、酒井さんはテイルを見せられる”テイルに導かれた者”(そしてテイルジャンキーになる)と言う役割になっております。
テコ入れ初期の中華食堂
悪ふざけ初期
悪ふざけ中期・ムッシュH!?
悪ふざけ過ぎ。GACKTさん?
まぁ、9月末で終わってしまうかもしれませんけれど、”大胆なテコ入れ”が行われたのは事実で、そのテコ入れの結果がかなりの人が納得する形になっているのが良いな、と思いました。
あと実際に板の上だけでやるネタってのは(物理的なマイムとして)限界があるんですけれど、それをアニメーターが実現するってアイデアは素晴らしいと思うんですよね。なので『アルピーテイル』は無くなってもこのフォーマットは今後も大事にしてもらえると嬉しいですね。
……深夜番組には深夜番組独特のノリがあって、決してゴールデンタイムに持って行ってはいけないんですよ。なので、終わらないで、深夜に細々とやってもらえると(マニアとしては)嬉しいですね。