オードリーの深夜ラジオ(オールナイトニッポン)で若林さんは時折春日さんの事を『日本教育の最高傑作』と呼んでおります。
勿論これは皮肉なのですが「全て金のために動く。金のためにはプライドも何もいとまない。ただただお金が発生する場面は全力で活動する」と言う意味ではまさに「何も疑うな。金のためだけに動け。労働による対価が自分の全てだ」と言う日本教育の(悪し風習の)最高傑作と言う意味では春日俊彰さんはまさに最高傑作なのです。
良い意味では従順。
悪い意味では木偶。
「欲しがりません勝つまでは」みたいなのを地で言っている感じ、まさに昭和の日本教育ですね。
僕はこの比喩が”お笑い芸人としては最高なのでは?”とも思ってます。
漫才師にはネタを書く側と受け取る側に分かれる事があり、受け取る側を『ネタ受け取り師』と呼んだりします(ハライチ澤部さんとか、最近ではウエストランド河本さんとかですね)
その頂点に君臨する絶対王者がオードリー春日俊彰さんなのです。
「それは没個性では?」と思う人もいらっしゃるかもしれませんがデビュー時から持っている5つか6つしかないネタを10年以上に渡り使い続けるのはまさに”エコ”。これからも使えるだろうからまさに『持続性可能性のあるネタ。サステナビリティーに溢れたネタ』、謂わば『ネタのSDGs』を地で行っております。
未だに
・トゥース!
・ヘッ!
・鬼瓦!
・アパー!
・美味し!
・カスカスダンス
だけで乗り切っております。凄いですよね。新しい一発ギャグを考えなくて良いのですから(新しいギャグも別にファンは求めていないと思いますし)
あと、春日さんは売れる前からケチです。
売れるまでの貧乏エピソードは色々な芸人の鉄板ネタですが、春日さんは番組の企画で『1ヶ月10000円生活』を行った際にスタッフから「これはガマン大会ではないんです!」と怒られたそうです。でも昔ながらのファンなら知っているんです「これが春日のリアルな日常だ」と。
日本が世界に誇る言葉である”MOTTAINAI”を生まれながらに実践している男。それが春日俊彰。
日本教育の最高傑作の作品は見事にSDGs時代に突入!
今後の日本教育の見本に!って感じです(もちろん皮肉です)
オファーは基本的に(ギャランティーが発生していれば)断りません。
東大受験にチャレンジしろと言われればチャレンジしますし、フィンスイミングの世界大会に挑戦しろと言われれば挑戦します。ボディービル大会に出場しろと言われれば身体をきちんと仕上げます。
どこまでも従順。疑問を持つことが無いのです。それでいて一定の水準の結果は出す。
これが日本教育の最高傑作たる所以でしょう。
ただケチとは言え守銭奴ではありません。どちらかというと倹約家なんだと思います。
お金を使う場面ではきちんとまとまったお金を使いますからね。
芸人として売れても天狗にならずにちゃんとコツコツとお金を貯めて使うべき時にガツンと使う。これは芸人だけではなくて人間としてあるべき姿ですよね。
若林さんも『キン消し』のガチャガチャをやるのが趣味だったりとオードリーはあんまり(これ以上の)お金にはあまり興味が無いのかも知れませんね。
もしくは売れなくなった場合を考えてきちんと貯金しているか……
ただ『日本教育の最高傑作』が大量量産されるのにはこれまた問題があります。「みなさんも春日さんみたいになりましょう!」という意味ではありません。
この皮肉は芸人としての春日さんだから許されるんです。
これからも春日さんは身体を張った芸をしていくでしょう。結婚もしてお子様もいますので大きなスキャンダルを起こす事も無いと思います。
さぁ、(昭和の)日本教育の最高傑作がどこまで行くのか見ていこうではありませんか!
バァイ。