僕は未婚なのですが、30代の頃にお付き合いしていた女性と半同棲をしていた時期があります。半同棲と言うのはお互いに帰る家はあるけれど、週の半分位を片方の家で同棲するという生活です。場合によっては週末をどちらかの家でずっと過ごしたりします。
僕の周りでもよく聞きますし、世間一般で結婚後によく聞くのは「付き合っている時は最高だったのに結婚したらいきなり態度が変わった。失望した……」みたいなものです。
お金が大量にあれば、食事は全部デリバリー、掃除は家政婦などの外注で賄えるかもしれませんが、今の時代なかなかそういう生活をしていくのは難しいです。
勿論、「今まで遊びまくったしデートでもお金を使いまくったけれど結婚を機に心機一転、きちんと家計を考えて生活していく!」という人も多いです(僕の先輩は毎週のように合コンとかなどに行く遊び人でしたが、実は彼女がいて結婚を機に一気に生活態度が変わりました)
賛否はあると思いますが、僕は一定期間(1ヶ月以上3ヶ月程度)半同棲(完全同棲でなくて半同棲)する事をおすすめします。
リアルな睡眠/寝起きなどが分かる
これはそのままです。普通に別々に暮らしていてデートなどだけだとお互いにきちんと化粧したり服もびっしりキメてきますよね。
ただ、半同棲すると、リアルな相手の寝相や寝起きなどが分かります。普通にいびきが凄かったり寝起きの寝ぼけ方がひどかったり……。
入眠までの時間(寝付きが悪かったり)とかも結構「こんな感じなんだ」というのが分かったりもします。
料理(自炊)がわかる
別に毎回じゃなくても良いのですが、お互いに自炊をしてみた方が良いと思います。結婚すると基本的には自炊メインになります。1食だけとかならちょっと高級食材買って時間をかけて料理をしたりしますが、複数回していると余った食材を使ってチャチャっと料理をしたり時間をかけずにテキパキと料理できるか?などが分かります。もちろん新婚でまだ料理に慣れていない状態からだんだんと料理のスキルを上げていくのも大事ですが、”基礎”とか”適正”ってのがわかるような気がします。別に料理教室に行かなくても問題ないです。
あとは、女性に一方的に料理を作ってもらうだけではなく男性側も料理にチャレンジしてみるのが良いと思います。結婚したらどちらかが病気で料理を作る元気が無い時があります。その時にお互いに何か料理を作れるようになっていれば良いと思います。味は二の次。
あと、お酒を飲む男性は自分のお酒のつまみを自分で作れるようになっていると色々と便利ですよ。
予定がない日の休日の過ごし方
休日に外出が好きな人も居れば、休日は家でぼけーっと過ごしたい人など様々な人がいると思います。ある程度の期間、半同棲をすると何回も休日を過ごすことになるので、休日の日中の過ごし方の趣味が合うか?など過ごしてみると良いと思います。
ソファーに横になりながらずーっとドラマを見るもよし、ちょっと時間が空いたら部屋を掃除するも良し、読書をするもよし。
特に「何をすべし!」なんてのは決める必要は無いと思います。
ただ、お互いがお互いの時間を同じ空間で過ごして特に不快感を感じないか?です。
なぜ半同棲か?
結婚前提なら「同棲でいいじゃないか?」と思われるかも知れませんが、なぜ僕が半同棲をおすすめするかと言うと”賃貸”の問題です(別に実家でも構いませんが……)
同棲になると「家賃をどうするか?」という問題が発生します。別に男性が全額出しても良いですし、その逆でも問題ありません。
ただ、同棲してみて「あぁ、この人の良い面しか見れてなかったんだな。悪い面を見てしまったら結婚するにはちょっと辛いかも?」となった時にどちらかが家を出て行く事になります。その際に引っ越し先が無ければその引っ越し先が決まるまで同棲は継続しますし、引っ越し先の敷金礼金はどうするのか?など色々と問題になります(これは一般の離婚も一緒ですが)
半同棲の場合、お互いに自分で”家賃”を払う形になります。結婚すればその家賃は半分になって経済的に豊かになりますし、もし別れる事になってもそれぞれの家に戻るだけです。
あと、いきなり同棲になると四六時中一緒に居ることになります。半同棲の場合「ちょいと辛い」という時に自分の家に戻る(もしくは”ちょいとお互いの時間を2日くらい持たないか?”と言う相談)事が可能になります。
……結果、僕が結局結婚しなかったのは全然別の理由なので半同棲の結果、気が合わなかったと言う訳ではありません。逆に「自分で能動的にまったく動かない自分をよくいろんな外の世界に連れ出してくれて良かったなあ」と思っております。
結婚指輪までは買いました
まぁ、いきなり結婚して成功しているパターンが大多数である事を前提としているので半同棲はマストでは無いと思いますが、世の中には驚くほど世間知らずな人も多いので、そう言うのもありですよと思い書いてみました。