僕は数年前に首のヘルニアをやるまでは内臓の調子は悪かったけれどそれ以外は五体満足で生きてきました。
ある日の夜です。いつものように医師に処方された入眠導入剤を飲んで寝ようと思って、左腕に頭を乗せて眠りました。…今思えばそれが始まりです。
翌日、左腕の二の腕が痛くて目が覚めました。寝違えとは違う痛み。いままで感じたことのない痛みでした。
「これはやばい」と思い、リモートワークだったので会社を抜けて家から最寄りの整形外科へと行きました。レントゲンを撮ってもらった結果は『首のヘルニア』。先生曰く「老化ですね。誰でもなりますよ」の一言。とりあえず”リリカ”と言う痛み止めをもらって帰宅しました。
でも”リリカ”を飲んでも一向に痛みはなくなりません。誇張すると毎日痛みで眠れない毎日が続きました。その旨を病院に行って伝えても“リリカ“の分量が増えるだけでした。
食欲もなし。ハイボールは飲めたのでそれで栄養を取るような日々が続きました。今考えても異常です。
夜は眠れない。食欲は無い。仕事はリモートワークのおかげでなんとか出来ている。そんな日々が続きました。本当に辛かった。
調べてみると”リリカ”ってのはかなり強い鎮痛剤っぽくてそれが全然効かない+飲酒と言う状態で僕の身体は完全に壊れていく方向に向かいました。
「この痛みって老化で普通になるもので、みんな耐えてるの?」
その後意を決して総合病院へと。レントゲンを撮ってもらった結果、もう少し正式な病名が下されました。”リリカ”が効かない旨伝えると、「なら原因は首だしロキソニンの湿布だね」と言われそれからはロキソニンのお世話に。でもあまり効かない。
定期的に通院していると「ちゃんとMRI撮った方がいいね。予約しよう」と言われて、人生初のMRIに入ることになります。
本当に毎日辛くて。痛みに耐えるだけの日々ってなんだろう?なんて思っていたんですよね。それもハイボールしか飲めないアル中状態でしたし。
実に体重は2ヶ月で15kgも痩せました。完全に異常です。
で、MRIを撮ったのですがこれでヘルニアであることが正式に判明。ヘルニアといっても頸椎には骨が何本もあるので、『x番とy番の間にヘルニアが観られる』と言う診断書でした。
当時、行きつけのBARがあってそこのお客様に整骨院のオーナーをやっている人がいたんですけれど、「あぁ、正式な病名が分かったからその人の整骨院に行こう」って思ってたんですよね。こういう場合に正式に自分の症状が分かってなくて整体や整骨に行くのは逆に悪化させる原因になると何かの本で読んだことがあったので。
で、その整骨院に行きこれまたBARでご一緒した男性に「x番とy番の間がヘルニアで左腕の二の腕がつらいです」と伝えました。指先には軽くですが痺れが出始めてた頃です。
これがゴットハンドだったのか今でも分かりませんが、実に1回の施術で見事痛みは消え指先の痺れも消えました。ロキソニンの湿布を貼らなくても痛みが全くない状態になったのです。これは自分でも意外でした。もう”終わった”と思っていたので…。
痛みが消えてからは食欲も復活したので思い切って2週間ほど断酒しました。別にアルコールがなければ生きていけないと言う身体にはなっていなかったのでご飯がちゃんと食べられればアルコール飲まなくても良いか、と。
その頃から散歩を再開しました。昔から散歩が好きで暇な時間は散歩することで気持ちの空白を埋めていたのですけれども痛くてそれが出来なかったんです。
それがやっとできるようになったので、川崎への散歩をしていたのですけれど急激な体重の減少に伴い「え?地震?」と思うような眩暈というか平衡感覚が取れない場面が多々あったのも事実です。「まぁ、痛みが取れたし。人間的に終わってたからそれの代償かな?しばらくはこの感覚と付き合っていこう」と思っていたのですけれども、それも何日も散歩を繰り返すことで無くなりました。本当に良かった。
…と言うことで、最も太っていた不摂生時期に80kg位あった僕の体重は見事に65kgまで痩せました。ウエストが太くなって履けなくなったズボンも普通に入るようになりました。
その後はさらにトラブルプロジェクトに入り5kg減量。175cm60kgと言う体型に。
でも、トラブルプロジェクトはその分自分へのストレスの割合も高かったため、会社の福利厚生で利用できるマッサージ(定時時間内利用可能1回500円と言う素晴らしい制度)を結構利用していました。これは本当に身体のメンテナンスとして役立ちましたね。
と言うことで40歳過ぎたあたりから、人間ってのは身体にボロが出始めます。腰や肩、首には顕著に出ますね。その頃になると老眼も始まりますしね。リモートワークがメインになっている人で40歳を超えた人は「あれ?なんか最近変だな?」みたいな症状が出ているのでは無いでしょうか?
個人的には早めの受診をお勧めします。できれば(本当に痛い場所とか状態があれば)整体とか整骨に行く前に内科や整形外科でレントゲンやMRIを撮ることをお勧めします。それにより整体や整骨に行く場合に自分の症状を伝える事が出来て結果的に劇的に改善したりしますからね。
人間、首や腰をやると長期的な観点で(メンタル以外で)生きるのが辛くなってきます。痛みは如実に生産性を落としますし何より”幸せに暮らせなく”なります。
若いうちは良いかもしれません。まだ無理が効くから。でも、30代後半くらいからは正直に自分の体の状態と向き合って検査して労ってあげるのが本当に良いと思っております。
“ご自愛ください”と言う言葉があります。
本当に自分の体を自分で愛さないと。誰も助けてくれませんし、何より自分が自分を嫌いになってしまいます。
その前に、是非。
Take care of yourself.
ってことで何卒。
ちなみに症状が出る前日に「左腕に自分の頭を乗せて寝た」と書きましたがもしかしたら『ハネムーン症候群』と言うやつかもしれません。
独身なのに…皮肉なものですね。