TBSラジオの12時台3兄弟の関係性が好きでした。
「好きでした」と書いたのは水曜日の担当が”オズワルド”になる前の”うしろシティ”の時代が好きだったと言う意味です。
番組名は『うしろシティ 星のギガボディ』と言います。
あの頃の3兄弟は
・テレビでも安定の実力のハライチ(木曜)
・圧倒的ラジオスターなアルコアンドピース(火曜)
・上記2組に弄られるうしろシティ(水曜)
と言う関係性でして、基本録音なのですがスペシャルウィークや年末年始とかに生放送をやるとその関係性が如実にわかったものです。
うしろシティはどうしても使いっ走りのポジションになるのがいつものパターンです。
僕、うしろシティはラジオで初めて興味を持ち始めまして最初の数ヶ月は2人の声の区別がつかなかったほどです。
フリートークも手慣れているわけでは無いですがそれも含めて面白く聞けましたし、何よりふとしたメールからそれに他の職人が乗っかり発展すると言う『福田メソッド』を録音放送で行った(段々とコーナー化して行き生放送のスペシャルウィークで特番として放送してそのまま終わらせる)はすごく楽しかったです。
カッパの食べ方、キンキダム、ストイック飯、アルティメット部、ナンパ師オープナー……。
深夜ラジオを聴いてる人達の感じが職人を通して感じられてすごく良かったです。あ、『福田』とは作家で深夜の芸人ラジオのブレーン的存在です。
この2人、コンビ仲が良いかどうかわかりません。ネタは好きですがそこまで調べたことは無いです。
別に仲は良くても悪くても構わないと思っています。
ただし、ワーキャー(ネタよりも顔ファンみたいな感じ…)のファンが多いと言うのは知ってました。
で、なんかラジオを聴いていると2人ともお互いを見下してるような感じがするんですよ。これはいい意味で、です。片方だけの一方通行の見下しでは無いので。お互いなのが面白い。
邪推ですが、
・金子さんは”モテる”と言うバックボーン
・阿諏訪さんは”キャンプ”と言うバックボーン
があったのではないかな?と思っております。
番組が終わる原因の1つに金子さんの体調不良があげられますが、如実に金子さんが変わっていったのって阿諏訪さんが突然結婚したタイミングと重なるような気がするんですよね。
また、時はコロナ禍で空前のソロキャンプブームでした。金子さんの療養中に阿諏訪さんがYouTubeでキャンプ生配信をするととてつもない再生数を叩き出していた記憶があります。
この後、うしろシティは事実上の解散をします。阿諏訪さんが所属事務所の松竹芸能を辞めたからです。
僕は阿諏訪さんは「キャンプで食っていける!」と言う驕りがあったのではないかな?と思っています。
その後ソロキャンプブームは驚くほどピタっと止まります。
阿諏訪さんのYouTubeもお世辞にも高再生回数とは言えない再生数になってしまったのが現状です。
金子さんの「俺はその気になれば阿諏訪よりも先に結婚できる」と言う慢心
阿諏訪さんの「1人でもキャンプで食っていける」と言う慢心
2人の慢心が1番悪い形に(タイミングとして)重なってしまい、結果的にギガボディ星が爆散してしまったのでは?と思ってます。
コンビ芸人のラジオってのはボケとツッコミだけでは無くてお互いに欠けてる部分を補い合ったり同世代ならではの話で盛り上がったりしてるのがすごくよく分かるんですよ。それが実に心地よい。
うしろシティに関してはやっぱり『2人で1人前』みたいに感じていたので聴いてても「この位のポンコツ感が良いんだよなぁ」と思っていたんです。
ネタも好きです。ワーキャー向けに作っているわけでは決してないです。
もう少し時間をかけて、また深夜ラジオやってくれないかな?……なんてたまに思います。あの温度感、独特でした。
うしろシティの番組が終わった後で後任のオズワルドさんが決定するまでの間、その枠は『24時のハコ』として不定期なメンツで放送しておりました。宮嵜プロデューサーはその期間、その枠をうしろシティの為に確保していたような気がして…