令和の現在、音楽はサブスクで聴くのが主流だそうです。
CDは本当に音楽が好きな人が買うもの。聴きたいのは1曲だけなのでサブスクで十分。
それも長いイントロはいらなくてサビだけで良い。アルバムはコスパ悪い……みたいな時代だそうです。いや〜時代は変わりましたね。
僕はやったり見たりしてませんがTikTokとかのショート動画に合う音楽が流行っているみたいです(それに加えてダンスもですね)
1990年台はCDが1作品で100万枚売れる時代でした。“音楽“がブームだった時代です。
いくら音楽が素晴らしくともそれだけ売れる時代は長くは続かないな、と思っていたのですがデジタルデータ化だけではなくてサブスクになってしまうとは思いませんでした。
古い人間としては好きなミュージシャンの曲はやっぱりアルバムを通して聴いてほしいと言う思いは強いです。
例えば曲と曲の繋がりだったりとかは結構アーティストは考えてますからね。
アルバムってのは、いわば『最高のセトリ』な訳です。
ちなみに1つのテーマをアルバムを通して表現する“コンセプトアルバム“と言うのもあります。ミスチルだと『深海』ってアルバムがコンセプトアルバムです。
あと、アルバムって全曲有名な曲って訳ではないのでマイナーな曲も入ってたりすることが多いのですが、そう言う曲とかが意外に自分にとって好きな曲だったり歌詞だったりして「おお、この曲好きだ!」みたいな出会いがあったりするんですよ。
なんて言うかアルバムを通して聴くことによって思い出を封じ込める事は出来ると思ってます。
僕が20代の頃に片思いしてる大好きな女性がいました。同じプロジェクトに入ってたので毎日会えたんですけどその時の出勤に毎日同じアルバムを聴いてたんですよ。
なので今でもそのアルバムを聴くと通勤風景とかとその人の思い出が蘇るんですよね。
コスパ、タイパときてますが音楽まで….
コスパはまだわかるんです。『こんなに安いのにすごい便利!!』みたいな。
タイパで音楽を聴いたり映画を見たりってのは値段関係なく『2時間の映画を観るなら切り抜きで20分に圧縮して観るほうが時間の節約になる』って感じでしょうか。
それに対しては、なんて言うんでしょうね…『情報を仕入れる』ためだけなのでしょうか?人と話を合わせるため?って思ってしまうんですよね。
音楽も映像もそうですが、作成するクリエイターの作品を『感情』で捉えるか『情報』で捉えるか?って観点で違ってきているのかなぁ?と思ってしまいます。別に捉え方は人それぞれなので問題ないのですが、こう言うのが続くと『作り手』が減るなぁ…なんて思ってしまいました。
そうなるとカルチャーは何になるのか?
今の若者は何が楽しいのでしょうか?なんて思ってしまったりします。
個人的にはSNS全盛の今は承認欲求が満たしやすくなっているので“フォロワー数”や“イイね数”、“再生回数”とかを競うのがある意味カルチャーなのかもしれませんね。「音や動画を消費してバズりたい!」ってのもある意味そういう”文化”ですからね。
あと、音楽は『聴く』だけじゃなくて自分で『演奏』すると凄い楽しいですよ!
できれば音楽はタイパ無視でしっかりと聴いてほしいなぁと思いました。