相変わらず仕事が忙しいです。ただ、昔よりも理不尽に対しての憤りは減ってきました。もう怒るのに使う体力・気力が勿体ないと言うか…。言ってもわからない人は変わらないし、でも頑張ってくれている人は昔よりもコミュニケーションが取りやすくなっています。
そんな中、中々閉じない問題(incident)もありまして…。運用回避策はいくつも準備しているのですが「なぜこのような状態になっているのか?」に関しては、もはや今作っているシステムよりも低いレイヤーの問題になっているわけでして、環境によって挙動が違うのでWindowsの仕様やTLS1.2の通信のお話になってきており、そうなると今の部署に有識者がいないのが現状です。もちろん僕だってその方面に関しては素人なのでここ数週間で勉強してネットワークに詳しくなってしまいました。
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このプロジェクトの火消しに入った時に一番最初に感じた感覚、それが『当事者意識の欠如』なんですよね。自分の課で作っているのにその中でも「それはxxさんの部分なので分かりません」と言うのが圧倒的に多かったんですよね。
資料化・体系化し運用整備を行なって属人化を排除すると言うのが一応の正解なのですがその前にまずはお客様と約束したリリース日もありまして…。
そうなってくると僕(J-POPオタク)の中ではやはり、東京事変の”群青日和”と言う曲が頭の中で流れるんですよ。
椎名林檎さんが「新宿は豪雨〜あなた何処へやら〜今日が青く冷えてゆく東京」って歌っている曲です。
突き刺す十二月と伊勢丹の息が合わさる衝突地点
この曲の2番のサビがまさに現在のプロジェクトの状態を如実に表しているんですよね。
演技をしているんだ
あなただってきっとそうさ
当事者を回避している
興味が湧いたって
据え膳の完成を待って
何とも思わない振りで笑う
僕は群青日和の歌詞は、日本の色々な業界で働くサラリーマン・クリエイター・エンジニアに向けて書かれた曲だと思っております。
歌詞の考察ほど野暮なものはありませんが、このプロジェクトは「みんな本当はわかっているんだけれど、『当事者を回避』してて、手を出したくても『とりあえず一旦完成(=据え膳の完成)』するまで表面上は笑いながら進行している」んだと思うんです。
幹部の方も「俺が直接手を動かした方が」と思われている方も多いと思いますが、各役職にはそれぞれの役割があるので中々難しいんだろうな、と。
歌詞の最後の方では
(ねぇ)答は無いの?
誰かの所為にしたい
ちゃんと教育して叱ってくれ
とあります。ここの歌詞に関して今のプロジェクトと当てはめるのはやめておきます。書いてあるその通りの意味と言うことで。
とはいえ炎上も鎮火傾向にあります。僕のリリースも今月末と予定されています。約1年ちょい。体重は8kg位落ちました。
ただ、この後僕が2度と呼ばれないように引き継ぎをしなければいけません。僕の1年間で作った膨大な資料の引き継ぎは1ヶ月はかかると思っておりますので、それに関しては幹部に伝えてあります。
年齢的にも最後の火消しでしょう。得るものも多く、この歳になりながらも嫉妬や妬みも感じたり人間的に成長できたと自負しております。
(日本の)エンジニアの皆様の中でも「なんで俺だけが!」とか「俺がここまでやらないといけないのか!?」と日々葛藤しながら頑張っている人も多いと思います。ただ、食事と睡眠はしっかり摂って下さいね。Take care of yourself.
本当に極めると宣教師になれます
あなたの頑張りはきっとどこかで色々な人と繋がって強力な武器になりますから。