芸人さんのラジオを聴いていると「ちゃんとした大人にしっかりと怒られた」と言う発言が結構出てきます。
もう、30代・40代になったベテランの芸人さんでもです。
ここで言う『ちゃんとした大人』ってのは単純に年齢が上という意味の人ではなく、サラリーマンとかなんでしょうね。芸人さんなのでマネージャーさんとかテレビ・ラジオの関係者さんとかなのでしょう。あと広告代理店の人とか。
なんか”すげー面白くてかっこよくてしっかりとした年齢をとった憧れの中堅芸人さん”が「いやー、”ちゃんとした大人”にすげー怒られちゃったよ」って言うのを聞くと「えぇ〜!やっぱりあんなすごくて面白い人も怒られるんだなぁ」なんて思ったりもします。
ちなみにこの怒られるパターンですが、もちろん放送禁止用語を発言したり他人を誹謗中傷するような発言は怒られて然るべきだと思いますが、大抵は”情報解禁前”の情報を出してしまうパターンが多いのでは無いでしょうか?オードリーの若林さんがよく解禁前情報をラジオで発言していますね。
ちなみに、ビジネス用語に『ステークホルダー』ってのがありまして、日本語にすると”利害関係者”となります。簡単に言うと「お金が動く(やり取りが発生する)関係性」って感じでしょうか?
例えば芸人さんがラジオで不用意な発言をした際にその発言がステークホルダーにとって損になるような発言だった場合、お仕事に影響が出るんですよね。その芸人さんだけならまだしも所属する芸能事務所全体がダメージを受ける可能性だってありますからね。
例えば「この前新商品のジュース飲んだんだけれども、不味いねぇあれ」みたいな話をラジオでぽろっと話したとして、その番組のスポンサーさんにそのジュースを販売している会社さんが入っていた場合とかの例です。
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それにしても社会人として仕事をしていると何かと怒られます。程度にもよると思いますが、まぁ怒られて当たり前のものから理不尽な怒られ方まで様々です。彼氏、彼女から怒られる事だってしょっちゅうあるでしょう。
あと芸人さんが言っている”ちゃんとした大人”って言うのはちょいと皮肉が入っているのかな?なんて。
「普通の社会人の精神してたら芸人なんてできないよ」的な。ちゃんとしたところは“ちゃんとした大人に任せて、さ。”みたいな。
だからと言ってそれだけだとクレイジーで終わってしまうのでそれを社会に迎合させる接点として”ちゃんとした大人”がいるんだろうな、と思っています。
いろんな業界、いろんな人が一生懸命頑張ってるんですよね。
だから敬意を持つことはあれども軽蔑はないと思います。いろんなみなさんの頑張りで表舞台に陽があたるのですから。